僕のヒーローアカデミアwith斉木楠雄   作:ぽけっと

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今回は照橋さん回です。
フラグが建ったよ!やったねくーちゃん!


第4χ Ψ強最かわテレパス美少女

 僕の目の前には、コーヒーゼリーが置かれている。兄の空助から送られてきた、最高級の品だ。最初はまた罠かと思ったが、意外なことに本物だった。あいつ(空助)のことだ。極小カメラでも仕込んでいて、そこから僕の行動を観察して楽しんでいるのだろう。

 

ピンポ-ン

 

 僕は金属製のスプーンを静かに持つと、キラキラと光る宝石のようなゼリーを掬い上げ……

 

 「ちょっと斉木!?いるんでしょ!?」

 

 なんか今幻聴が聞こえた気がするが、気のせいだろう。

 僕は気を取り直し、コーヒーゼリーを掬い上げる。スプーンの金属光沢で、ゼリーの輝きはいっそう増す。僕はそれを口に運び……

 

 《ちょっと斉木!?私が来てあげたのに何呑気にコーヒーゼリー食べてるのよ!居留守はバレてるのよ!》

 

 (ちっ)

 

 《やっぱりいるじゃない!何居留守してんのよ!》

 

 (今僕は貴重なスイーツタイムなんだ。邪魔しないでくれ)

 

 《ちょっ……何気にそれ酷くない!?》

 

 (とにかく、おっふなら他をあたってくれ)

 

 ドアの外からこっちにテレパシーを送ってくる彼女は照橋心美。個性は『テレパシー』。人の心が読めて、さらに人に直接テレパシーを送れるという……所詮『強個性』というやつだ。正直鬱陶しい。

 

 《早く出てきなさいよ!ただでさえ人が集まるっていうのに!こんな美少女が人の家の前にいるのよ!?あんたいつ殺されてもおかしくないわよ!?》

 

 (防衛できるから大丈夫だ。僕もいい加減鬱陶しくなってきた……このままここを立ち去らなかったら君の秘密をみんなにバラすぞ)

 

 《え!?ちょっと……それは……困る……かな》

 

 (だろ?なら早くそこから……)

 

 《あれ?斉木のお母さん!?》

 

 な!?

 

 僕は慌てて千里眼で外を除く。

 

 『あら、照橋さん?なんでここに?』

 

 『ど、どうもこんにちは!あの、斉木くんに用があるんですけど……』

 

 『くーちゃん?くーちゃんなら家の中にいるはずだけど……』

 

 『もしかして、また居留守決め込んでるのかしら?』

 

 『!!(すごい怖い顔してる……)』

 

 『ちょっと話してくるから……待っててくれる?』

 

 『あ、はい……』

 

 まずい。非常にまずい。居留守してるのが見つかったらただじゃ済まない。少なくともこのコーヒーゼリーは没収されてしまうだろう。

 瞬間移動で逃げるか?いや、駄目だ。僕は今留守番を任されている。家を疎かにしていたと思われてはまずい。

 なら、今僕が取るべき行動は……

 

 「くーちゃん……?あら?」

 

 「さ、斉木!?」

 

 (ちょっと都合が悪いんだ。協力してくれ)

 

 「え?う、うん……」

 

―――――

 

 「なーんだ、すれ違ってたのね!全然気づかなかった!まあ、くーちゃんが居留守してなくてよかったわ~!」

 

 とりあえず、母さんは出し抜けたようでよかった。今度はあの鬼の様な形相を拝むだけじゃ済まなそうだからな。

 ……しかし、“これ”をどうするか、だよな……

 

 「…………///」

 

 今顔を赤らめているのは、照橋心美。まあ、言い様によっては幼馴染とかいうやつだ。そして、今僕が沢山の(主に殺意の)視線の原因である。

 

 《コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス》

 《あのクソメガネ……俺の心美に近づきやがって……いくら昔からの仲とはいえお前に可能性なんか1%もねえからな!心美と結婚するのはこの俺だ!》

 《照橋さんに近づく奴は絶対に許さない……斉木楠雄!お前も例外では無い!》

 

 色々と物騒な声が聞こえてきたが、気のせいだろう。照橋さんがやけに申し訳なさそうな顔をしているが気のせいだろう)

 

 「ごめんね……私のせいで……」

 

 おっと……聞こえていたようだ。

まあ、別にいいか。

 

 (慣れてるんだ、こういうのは。それで?何か用事があったんだろ?)

 

 「あ……!あ、あのね!今日は斉木と行きたい所が……」

 

 (用事があった)

 

 この後コーヒーゼリーの特売があったようななかったような。

 

 「……そっか。スイーツバイキングの券が余ったから、一緒に行こうと思ってたんだけど……」

 

 (行かせて貰おう)

 

 コーヒーゼリーの特売なんてなかった。誰が何と言ってもなかった。いいな?

 

 「え?でも、用事があるって……」

 

 (スイーツ食べ放題に比べたら些細なことだ)

 

 さあ、行こうか。特別に僕がエスコートしてやろう。スイーツバイキングのお礼だ。

 

 「……ふふ。エスコートとするからには、完璧にやりなさいよ!」

 

 甘いものは苦労してこそ美味しいのだ。僕らは電車の切符を購入し、早速乗り込……

 (ふふ……今日こそ斉木に『おっふ』を言わせてやるんだから!覚悟してなさい!)

 

 ……考えてることがダダ漏れだが、それは気にしないことにした。




照橋さんには()で囲んだ文字だけが伝わっています。
イラッとすることは気づかれませんが、(イラつく)と考えると気づかれます。あと、照橋さんが楠雄に対して素の態度をとっている理由は、完璧美少女を演じているのが楠雄にバレたことがバレたからです。
早く雄英編というか原作入りたいです。
~キャラ紹介~
照橋心美(てるはし ここみ) 個性:テレパシー
何から何まで完璧な、まさに美少女の中の美少女というに相応しい人物!しかし本性は計算高く狡猾で、斉木の最も嫌いなタイプの人間だ!しかし、『完璧な美少女』を演じようとする努力は認められているぞ!
個性『テレパシー』は人の心を読んだり、人の脳内に直接語りかけられたりする個性だ!つまり、容姿も性格も完璧な上、相手の気持ちを考えて行動できる、超完璧美少女となる!ちょっと神に愛されすぎじゃないか!?
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