掲載が不定期、オリジナル展開、オリジナルキャラなどこの時点ですでにアレですが、生暖かい目で見守っていただけると、それはとっても嬉しいなって。
注意:まだハイスクール・フリートの世界は関係ありません。ハイスクール・フリートが関係してくるのはもう少し後のことかと。
2-1.
副長に指揮権が移されてからおよそ数時間。時刻は夜中の2時だ。艦橋からの報告によると視界が徐々に良くなってきているらしい。
「
そんななか、レーダーを監視していた豊科三等海曹が報告を上げた。
「
「アイサー!」
ここまで航行してきてようやく他の艦を探知した。これまではずっとなにも探知できず、少々不気味なくらいだった。確認しておいて損はないが、おそらく貨物船かせいぜい米軍だろう。米軍ならば事態を報告して
だが、おそらくは外れだろう。どうせ民間の貨物船だろうが、確認をしておいて損は無いはずだった。
「
「なんだと!? 間違いないな!?」
「間違いありません!」
「交信急げ! 絶対に見失うな!」
指示を飛ばしつつ、白川は艦長へ呼び出しをかけた。
「艦長! 至急
*
艦長室に戻ってからも、大町はなかなか寝付けなかった。
僚艦をすべて
味方を見失った事による査問と責任は免れないだろう。3隻を失った事による自衛艦隊司令部、海上幕僚監部、そして統合幕僚本部。これら関係各所も責任を取らされることになるはずだ。
そもそもなぜ
考え事は止まらない。ほとんど眠れないまま、時間だけはただ淡々と過ぎていく。
そんな状態だったからだろう。白川副長の声で呼び出しがかかったときには、一瞬ほっとした。
もっとも、その安堵は長続きしなかったが。
『艦長! 至急
「なに!? すぐ行く!」
大町は大急ぎで制服を着直し、
*
「艦長、入られます!」
入り口の海士が大町の入室を告げた。ディスプレイの光が瞬く
「副長、状況は?」
「はっ。先ほど、
「予定会合時刻は?」
「およそ2時間後です」
「『あまぎ』と『みらい』はどうだ?」
「依然として、確認できません」
「よし、現在の速度を維持しつつ、早急に『ゆきなみ』と合流する」
状況を確認しつつ、大町は椅子に腰をおろした。
「他に異常は?」
「フリーサット、GPSともに使用不能です。確認しましたが、機械的な
「わかった。どちらにせよ、今使用できないならそのままでいい。君は次の当直まで休憩に入ってくれ。ご苦労だった」
「は、ありがとうございます。では」
白川は一礼を残して
目前のディスプレイには『ゆきなみ』を表す光点がある。見続けていると、それは一定のスピードで近付いているのがよく分かった。
そして、1時間後の午前3時。
ディスプレイを見ていたからだろう。大町はその異変にも早いうちに気付いた。
「ん?」
「
「
「
「『ゆきなみ』へ報告! 急げ!」
「アイサー!」
数分後、『ゆきなみ』に座乗する司令部から返信が届いた。その返信には、現在の速度を維持しつつ『あまぎ』と合流するように、と書かれていた。
「
「アイサー!」
船が回頭を始めると遠心力で床が左へと傾き出す。飛行機では右へ曲がるなら右へ傾くが、船の場合は逆だ。右へ曲がるときは左へ、左へ曲がるときは右に傾く。
ややあって、『あまぎ』を示す光点が正面に移った。
レーダーを見る限りでは途中で『ゆきなみ』と合流し、その後に『あまぎ』と合流することになる。これで派遣艦隊のほとんどが合流する。
「ようやく、か……」
ようやく合流できる。これで事態も明らかになると、大町はそう思っていた。
半年近く放置して、ようやく更新できたかと思えばまだそこまで話が動かないというこの遅さ。いやはや、どうにかならないものか。
ところで、実際の護衛艦にはHF通信機って積まれているのでしょうか?
ご存じの方、どなたかいらっしゃいません? いたらお知らせいただけると泣いて喜んで修正します。