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一雨、降りそうだ。
今朝のニュースでは降水確率も30を切るくらいの筈だったというのに、どうにも機嫌をもたげた空の模様は、気軽な外歩きの続行を良しとはしてくれないらしい。
その内、鼻先にでも水滴の一粒が落ちてきそうな重苦しい雲の彩りに顔をしかめると、面倒くさげな紅い瞳が忙しなく辺りを見渡した。
丁度良く視界に入ったコンビニで、気になる週刊誌の続きでも読みながらストックが心許なくなってきている缶コーヒーでも買っておこう。
洗濯物を干したままである事も気掛かりではあるが、そう急かされてやる事もないだろう。
休日の息抜きの仕方に我ながら板が付いてきたな、と苦笑をひとつ落としながら、足先を緑の蛍光色と白のカラーで彩られた建物へと向ける。
先程、九鬼の主従と後からやってきた学園のとある三人組とは、そのまま別れた。
英雄もあれで何かと忙しいらしく、なにやらスケールのデカい着信音の鳴る携帯を片手に従者を連れて、自社へと引き返していた。
残された三人組にどこか遊びにいかないかと誘われもしたが、偶には一人の休日を過ごすというつもりもあって、丁重にお断りしたのだ。
あのまま三人組とどこかに行くとしたら、やはりビリヤード辺りに落ち着くんだろうなと、一人ぼんやりと考えながらコンビニの入り口へと辿り着き――回れ右。
180度に急速反転した為か、一方通行の後ろに並ぶ形でコンビニへと入ろうとしたOLが腰を抜かす勢いで飛び退けたが、普段の様子とは売って変わって余裕のない表情の一方通行には、詫びを入れる余裕さえない。
英雄や三人組ならまだ良い、許容範囲だ。
しかし、アレは一度捕まれば追い払うことすら手を焼く。
それどころか、一方通行はある時期から分かりやすい程にその存在を避け続けて来たのだ、今度は手を焼くどころか身を焦がしても収まらないかも知れない。
どうしてこんな羽目になるのか、タイムマシンがあるならば、あの日にコトを成してしまった自分を抹殺しても良いとすら考えてしまう。
本当に、面倒だ。やってられない。
あぁ、こんな事ならば。
「おいおい、こんな美少女を掴まえて目が合った瞬間逃げるか、普通? 傷付いたな、傷付いたなぁ……ここは一つ、傷心の乙女を慰める為の『手品』でも見せて、涙を乾かしてやるのが男気ってモノが映える場面だと思うけどなぁ、私は」
ポンと如何にも気さくに、フレンドリーシップ溢れる仕草で肩に手を置きながらスラスラと。
棒読みに近い癖にどうにも流麗な早口で捲し立てられ、一方通行は逃走の失敗を悟る。
端から見れば、気軽に挨拶を交わすとんでも美男美女な構図に、先程一方通行と衝突しかけたOLが鼻の抜けた様な溜め息を落としているが、しっかりと耳を澄ませれば、掴まれている青年の肩からギチギチとした不協和音に首を傾げることになるだろう。
諦観気味に音の鳴る背後へと振り返った紅い瞳に、愉悦喜色に塗れた獣のような紅い瞳が映る。
分かり易いくらいギラついた獰猛な瞳を見て、一方通行は真剣でタイムマシンの建造を視野に入れようと検討を始めるのだった。
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「んーやっぱり、私はコーヒーは甘口か微糖がいいな。ブラックは、なんというか……身体に悪いような味がするぞ。まぁ、ポーズだけなら似合うから良いか」
「勝手に飲みやがった上に文句垂れてんじゃねェよ、ってこれもォ空!?一口だけって言ったのオマエだろコラァ!」
どこかの幼女趣味な照る照る坊主が雨でも払ったのか、どんよりとした空模様は成りを潜め雲一つない晴天へとシフトチェンジしたのに対して、しきりに本日の溜め息回数の当社比が増加の傾向を辿る一方通行の心は散々な荒れ模様だった。
結局、一時間も経たない内に元居た公園へと戻ってくる事になってしまった彼は、苛立たし気にベンチの隣で本人の許可なく飲み干した缶コーヒーを手にプラプラと揺らしながら眉を潜める少女を睨み付ける。
少女から大人の女性へと変わる間の十代後半といった顔立ちは随分と整っており、どこか挑戦的な不敵さを持つ笑みで一方通行の視線を受ける少女の名は、川神百代という。
烏の濡れ羽色した髪は一方通行と対照的であり、彼ら二人のツーショットは辺鄙な公園でもやたらと目立っていた。
「ん、待てよ……これはあれだ、間接キスじゃないかひょっとして……? なぁ、そうだよなぁ?
キッスだぞキッス! これは私のお願いの一つくらい聞いて貰わなきゃ成り立たないと思うなぁ……」
「ざけンな、勝手に強奪しといて文句まで言われてンだぞ、俺は。被害者面されても困るンだよ、このアホ」
しかし、如何せん目立ち方が良くない。
ただでさえルックスの良い男女二人の組み合わせが目を引くというのに、端から見れば穏やかな雰囲気ではないのが、一方通行の険しい表情を見れば直ぐに分かる。
かといってカップルの喧嘩には見えない。
百代の表情がなんだか凄くイキイキしているように輝いているからだ。
まるで構ってくれなかった猫がやっと手の届く範囲に居てくれる事を喜ぶ少女のように。
仲が良いのか悪いのか、傍目で見ればどうにも折り合いの着けにくさにより一層興味を抱き、比例的に一方通行の居心地が悪くなっていく。
キスだなんだと喚かれるのも宜しく無いが、どうあっても目の前の少女は話の筋をその方向に固定しておきたいらしく、煙に巻くのも極めて困難なことになってしまっている。
というか、百代の目的は今のところ、それだけである。
願っているのだ、一方通行との『再戦』を。
「良いじゃないか、どこかのウサギが逃げ回って散々焦らしてくれちゃったからさ。高ぶり過ぎたモノをそろそろ発散させたいんだよ、私は」
「ふざけンな、つってるだろ。盛るなら一人でやれ、仕方の分からねェ年じゃあるまいし」
「こういう事もそういう事も、一人じゃ都合が悪い事もあるから、相手をお願いしてるんだが? 良いじゃないか、こんな美少女に誘われておいて無下にするなんて、全国の男一同から三代先まで呪われるぞー?」
「丁度良いじゃねェか、その全国の男一同に片っ端から相手して貰えよ。そォすりゃ、いつかお目当ての相手と出会えンだろ」
「そのお目当ての男が直ぐそこに居るんだから、口説いているんじゃないかー? あんまりツレないとアレだ、お姉さん襲っちゃうかもなぁ……」
「鬱陶しいなァ、オイ! アプローチをミスったンなら他行くか一人で干上がってろォ!」
しかし、会話の内容はあちらこちらに含みを持たせておきながら、夫婦漫才を彷彿とさせるほどにテンポが良いので、彼らに視線を寄せる者の大半が二人の関係はイイ仲なのだろうと当たりを付けていることに一方通行は気付かない。
どうにもアダルトな言い回しをする二人だが、一方通行にとってはいっそ、そちら方面に流れれば上手く煙に撒こうという打算もある。線は薄いが、百代が恥じらって会話中断というパターンであれば儲けモノ。
しかし、恥じらうどころか絡めてでも目的を織り込んでくる百代の方が、確かに上手であった。
「それに、『私より強い』のであれば誰でも良いんじゃない…………『私に勝った相手』だからこそ、こんなにも執着してる。 リベンジだよ、リベンジ。かつて敗れた相手に挑むっていうのは燃えるんだなぁ、コレが! 古今東西、男であれ女であれ、ね」
ジャンプの読みすぎだ、と素っ気ない悪態をつきながら複雑そうに顔を背ける一方通行。
正直、顔を見るなり闘って闘って構って闘ってとうんざりするほどに絡んでくる百代の存在が、一方通行にとっては迷惑で仕方ない。
私生活でも学園生活でも目立つコトを嫌う節がある一方通行にとって、川神百代に狙われる存在として有名になるのは、非常に遺憾である。
彼女のファンだか取り巻きだかの一部女生徒にしばしば敵意を向けられたり、道端ですれ違う男には嫉妬、羨望を向ける者や、何故か崇められたりする事もあるが、そこにはまだ耐えられた。
しかし、どこからか間違った方向に話を聞き入れたであろう小島梅子から『川神百代と、交際関係にあるというのは本当か!?』とか『既に事に及んだ挙げ句、腹の中に子供が出来ているなんて嘘だろう!?』や『挙式の段取りまで決め、式は川神学園で盛大に挙げるだと!? 祝儀は一人三百円までって、子供の遠足じゃないんだぞ!?』などと、鬼小島の名に相応しい形相で鞭を振り回している彼女を見て、一方通行は絶望した。
しかし、唐突に訪れた不幸に嘆く一方通行の陰で、安堵する者、疑問を抱く者、迷惑を被る者、そして渇望する者と、目まぐるしいほどに周囲の状況も一変したのだった。
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『とある聖夜の王座陥落』
後に一部の者からそう大袈裟な呼称で呼ばれることとなった出来事が起きたのは、昨年の冬休み期間中のコト。
呼称の指す通り、聖夜……即ちクリスマス。
奇遇にも一方通行が川神の地へと『降り立った』日と重なり、この日もまた雪が降っていた。
年に一度のイベントとしては十全と云えるほどに白銀はコンクリートを埋めつくし、白く染まる街並みに人々が舞い上がる中、その白銀の中に力無く身を預けることとなった敗者がいた。
川神百代、歴代最高最強の才と謳われ、世界にすらその強さを浸透させるほどの実力を持つ少女は、他愛のない事から一方通行と争うコトになり、彼によって余りに容易く地に沈められた。
――何をされたのかも、分からなかった。
リモコンでテレビの電源を消すように意識が途切れ、次に目を醒ました時には彼女の義理の妹である川神一子の安堵した表情があって、見渡せば、彼女がファミリーと呼ぶ面々と使い馴れたベッドと、何故か複雑そうにアゴ髭を撫でる祖父、川神鉄心の姿があった。
そして、川神鉄心から伝えられた、『悪かった』というただ一言の伝言を聞いて、始めて川神百代は自分が負けたことを悟る。
最後に思い出せたのは、ゆっくりと伸ばされた、雪のように白い掌。
それが誰の掌だったかなんて、百代には思い出さずとも理解出来ることであった。
――悔しさは、ある。
彼女とっては確かに容易に至れた頂点であった、けれど。
敗北の悔しさ、崩された最強という名の牙城を振り返って、どうにも惨めな気持ちになってしまうぐらいには、彼女とて武人。
――虚しさは、消えた。
しかし、容易に頂点に至れた彼女だったからこそ抱える孤独や虚無感は、それこそ雪のように儚く。
どこまでも白い掌が、お構い無しに握り潰した。
――残ったのは、漠然とした、期待。
世界は狭い、いつだってこの程度。
己を満たす者の生まれない世界を何処かで冷めた目で見ている自分に、川神百代はとうの昔に気付いている。
仲間と呼べる者と触れ合い、心の知れた人間に過剰なまでのスキンシップを望み、それでも全てを満たすことは出来ない。
世界はちっぽけで、思っているよりも、つまらなく出来ている。
――そう思わなければ、必要とされていないのは、求められていないのは自分の方みたいじゃないか。
けれど、川神百代は敗れた。
その事実を悟りもしたし、実際に学園に通う者の中にも、百代が一方通行によって倒されたという光景を目撃した者も居る。
これは雪の様に消えてしまうモノなんかじゃない、孤独なあまりに自分が描いた夢物語なんかじゃない。
自分を倒した男が、確かに居る。
聖夜を越えて、君臨者としての川神百代は一度、終わりを迎えて。
再び挑戦者として立つコトとなった彼女の瞳は、いつかの輝きを取り戻していた。
こうして一方通行とのリベンジマッチを組むべく、川神百代の奮闘は周囲を丸々巻き込む勢いで進められていく。
リベンジするからには再び負けるのは嫌という至極真っ当な心持ちから、熱の引いていた修行を一から始め、川神鉄心との組み手を特に積極的に取り組んだ。
危惧していた孫娘の心の危うさが好転し、夢中になって稽古に取り組む百代の姿にいつかの懐かしい光景に、不覚にも涙腺にまで及んだ熱を抑えきれなかった鉄心が、事の全容を説明する前に彼の保護者である小島梅子に感謝の意を示し一方通行を川神学園に通わせる際に彼の事情を聞き及んでいた鉄心が、ついでに一方通行には百代の手綱持ちになってくれればと抜かしたモノだから余計にややこしくなったのだが、割合。
とりあえず、一方通行が要らぬとばっちりを受ける羽目になった原因は、鉄心にもあったというのは間違いない。
冬休みが明け、学園が三学期に突入したのを期に、百代の奮闘もまた手数が増えた。
始業式終了と共に最早待ちきれぬと弾丸並みの速度で一方通行の居る1-Sのクラスへ突入し、突然の上級生且つ学園きっての有名人である百代の出現に固まる面々をスルーして久しぶりだの逢いたかっただの乙女座の私はだの闘えだのと、兎に角一方通行に一方的に要求。
酷く面倒な過ちをしてしまったのだと一方通行が悟るには、その一瞬だけで充分で。
苛立たし気にこめかみを押さえる白い彼を見て、彼のピンチを察して百代の前に立ち塞がったのは眩い、黄金の背中だった。
曰く、一方通行はいずれは自分の傘下に加わって貰う予定なのだから、余計な横槍を入れるなだとか。
であるなら彼に何かあるのならば先ず自分を通してから行うのが通りだろうなどとか、最早ジャイアニスムを彷彿とさせる物言いに一方通行のこめかみに青筋が走ったのを見て、彼の隣の席である一方通行とよく似た容姿の少女がニコニコと可憐に笑いながらマシュマロを一方通行に与えようと試みていたのは余談。
始業式早々から波乱に満ちたホームルームを行う事になった1-Sの担任教師である宇佐美巨人は、名は体を現すという言葉を体現した巨体をのっそりと教卓に預けながら、遠い目をして溜め息をついていた。
この日は予想外の介入もあって百代は早々に引き上げたが、それで彼女が諦めた訳ではない。
三学期には川神百代の1-S襲来が一種の風物詩になってしまうほどに数は重なっていき、それにつき周囲の反応が大きく変わったのは当然と云えよう。
それに加え、何故か頑なに拒否する一方通行に正攻法は効果が薄いと悟った百代は、人脈構築には定評のある、仲間内では軍師と揶揄される舎弟、直江大和に協力を求める。
交友といえる関係ではない所か、何かしら敵対関係であるS組の生徒、加えて川神百代を下した一方通行との橋渡しという荷の重い役目に大和は難色を示したのだが、駄々をこねる百代の我が儘っぷりに折れたのだった。
そうして直江大和という新たな交渉人は一方通行と何度か接触していく内に、お互いに苦労性なのが一致してか、顔合わせれば愚痴の溢し合いとなってしまうのだから、交渉など全く進まなかったりする。
ただ一つ、おっかない目付きの割には意外と絡み易かったのは直江大和にとってかなり意外であったことが、余計に彼の愚痴を溢す口を軽くした要因となったのは、間違いない。
そして、意外であったといえば、もう一つ。
一向に一方通行の態度を崩せないことに百代の欲求不満が顔を出すのではないかと危惧していた大和であったが、寧ろ中々にリベンジの果たせない劣勢を、彼女は不思議と楽しんでいるようにも見えたのだ。
一方通行に敗北してからというもの百代の欲求不満から来る過度なスキンシップは行われなくなったので、苦しいながらも非常に役得であった為に少々名残惜しいのだが、それが再開される兆しもない。
次はどんな手で交渉するかと相談に来る百代の表情を見て、複雑な心境に陥りもしたが、彼女に執拗に絡まれて辟易としている一方通行の姿を見れば、同情の方に心が多く傾いてしまうのだった。
とある聖夜の王座陥落。
その一件から、川神百代は変わった。
取り巻く環境も、価値観も、意識も。
それは変化である筈なのに、川神百代にとっては、新たな始まりのようにも見えた。
そしてそれは、一方通行にとっても大きく影響を及ぼしていく。
影響の一端は、既に現れはじめている。
影響が彼にとっての変化となるか、それは、これからのこと。
新学年、出逢いと別れを謡う春の風は、もうすぐそこまで来ていた――
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2つある星を、一つの名前で呼ぶという事を、此処で教えたのだと彼から聞いた。
夢物語を確かなモノだと信じるように笑う幼い彼女に、辟易しながらも甘い態度だったんだろうなと、ふと懐かしくなって、笑った。
学園都市では人並みの少ない所はあまりなく、スキルアウトと呼ばれる者達すらも寄り付かない場所といえば、『彼女』にとっては此処ぐらいしか知らなかった。
思えば、知らなかった事は沢山あった。
当たり前のコトだと笑われるとは思うのだけれど、それでも、自分の知らない様々なコトなんて周りには幾らでもありふれていたのだと。
そういったコトを知る切欠となった少年の顔が脳裏に過って、また一つ彼女の整った顔が、儚く微笑む。
切欠となった癖に、自分から進んで教えてくれたコトなんてあまり無かった。
必要以上に開ける距離を無理矢理に埋めて、時には傷付けて、傷付いて。
それでも、隣に居たかったのは、百々のつまり、惚れてしまった弱味なのだろう。
「ねぇ、一方通行」
草花も学園都市にしては珍しく生え揃った丘の上、女性らしさをくっきりとさせた美しいシルエットは、ひたすらに空を見上げる。
機械仕掛けの街並みを囲う、星屑に満ちた夜の空。
長い、夜の深い黒に溶けてしまいそうな流麗な髪を、春風が撫でる。
彼女は――――吹寄制理は空を見上げる。
その姿は、星屑の煌めきを眺めているようにも、足下を見まいと頑なに視線を空へと逸らしているようにも見えた。
そんな彼女を慰めるように、星の光に照らされて、足下の『墓』から伸びた影が折り重なる。
まだ新しい、建てられたばかりの墓石には、アルファベットで名前が刻まれていた。
「ねぇ、一方通行……」
もう一度、名前を呼ぶ。
焦がれ続けて、やっと触れて。
そして、もう此処には居ない、彼の名前を。
――私は見つけたわよ、貴方の言ってた双子星
2つある星を、1つの名前で呼ぶ。
双子星と呼ばれるそれは、『スピカ』
二つの距離が、重なることはない。
でも、例えば。
星の距離さえ、動かせたなら――
『Prologue Last』――end.
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