艦これ短編   作:天城修慧/雨晴恋歌

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村雨改二ネタ1つ目

ツイッター見てたら書きたくなった

設定:村雨改二改装後、適当にお祝いパーティーして夕立との二人部屋に帰ってからの話
村雨を食べる夕立の話の夢を見てる方の世界


村雨チューニング

 

 

 

 

 

「……………。」

 

「おつかれ」

 

「…きもちわるい」

 

「知ってる」

 

「…なんなの、これ、頭が」

 

「改二は改の時と違ってすごく『ずれる』から。…ちょっと調律しよっか。」

 

「調律?」

 

「うん。はいベッドベッド。苦しいかもしれないけど横になっちゃダメだよ。もっと気持ち悪くなるから。」

 

「…調律って何すればいいの?」

 

「感覚と身体を合わせるの。じゃ、まず目閉じて」

 

「…閉じたわよ」

 

「はい、マフラー。あったかい?」

 

「…うん」

 

「におい、集中してみて。今は匂いだけ。多分よくなってるはずだから」

 

「……………いつもより夕立の匂いがする気がする」

 

「ん。次は耳ね。大きく息を吸って、そこからじわじわ吐きながら集中して」

 

「……………時雨の、声と、…水音?」

 

「聞こえた?ここの壁結構厚いからほかの人は隣の音聞けないんだけどね。この時間は時雨が一人でくちゅくちゅしてるの聞こえるの。」

 

「なんてもの聞かせるのよ、…って、他の人聞こえないってどういうこと?」

 

「そのぐらい身体の能力が上がったのは今まで夕立だけ。村雨は双子なんだからおんなじ上がり方するかなって思って。じゃ、次は目ね。…でも村雨の場合はたぶん」

 

「……そっか、右目だけ赤いから」

 

「そ。まず左目だけ開けてみて」

 

「……こっちは前と変わらないのね」

 

「次は右だけね。よくなりすぎててびっくりするかもしれないけど頑張って」

 

「そんなこと言われるとやりにくいんだけど。……っ、」

 

「別の世界みたいでしょ?」

 

「夕立、ずっとこんなにいっぱい見てたの、」

 

「うん。頭がぐるぐるしてたら多分その目のせい」

 

「やだ、…これどうしたらいいのよ、」

 

「見て。私を見て。」

 

「………夕立は前とおんなじだ。」

 

「村雨は夕立の全部知ってるでしょ。他の物も新しいことを知れるようになっただけだからそのうちなれるっぽい。慣れないなら村雨は左目だけで見てもいいけど…多分村雨は頭いいからすぐ上手く切り替えられるようになるっぽい」

 

「…………夕立の改二の時もこんなだったの?」

 

「うん。村雨にいっぱい迷惑かけちゃったね。」

 

「夕立はこれを一人で?私、何もできなかったのに、」

 

「ううん。私が何とかなったのは村雨が優しくしてくれたからっぽい。……村雨がこの前見た夢みたいに私がかじらせてって言ってたら村雨たぶんかじらせてくれたでしょ?」

 

「……うん。」

 

「村雨は答えがわからない中でやれることやってくれたの。だからありがとっぽい」

 

「………。」

 

「じゃ、次は感覚ね。はい、ぎゅう、」

 

「……いつもより敏感になってるのかな、」

 

「たぶん。……ぱんつは白いままなんだね」

 

「めくるな。」

 

「この包帯みたいなのってなに?」

 

「っ、…そこ、今触らないで、」

 

「あ、ごめん」

 

「…これ、ずいぶん辛いわね。パーティーの間も服で擦れてすごかったんだけど」

 

「いっぱい感じてたらそのうち慣れるっぽい。……ちょっとずつ触っていくね」

 

「…っ、…ぁ…」

 

「何か話す?そっちの方がらくかも」

 

「…、おねがい」

 

「じゃあ……おっきくなったよね、これ、」

 

「いっ……急につつかないでよ」

 

「夕立のも大っきくなったんだよ」

 

「…あ、ほんとだ。どうしたの?」

 

「村雨が改装してる間お昼寝してたらかってに膨らんでたの」

 

「なんでよ…」

 

「多分村雨と同じサイズっぽい」

 

「そうなの、…いたっ」

 

「ごめん、爪こすっちゃった。袖なかったから」

 

「気にしないわ。…服も、結構変わったわよね」

 

「これ、リードみたいじゃない?尻尾挿して耳つけて散歩する?」

 

「しない」

 

「けち」

 

「前ならまだしも今やったら感覚鋭すぎるからドキドキで死んじゃうわよ。」

 

「落ち着いたらやってくれるの?」

 

「…………まあ、夕立がしたいなら」

 

「じゃあ早く慣れないとね。えい」

 

「んぁっ」

 

「……今の声すごいエロいっぽい」

 

「…うるさい」

 

 

____________________

 

 

 

 

「気分どう?」

 

「……前よりずっと敏感になってるんだって意識するだけでずいぶん楽になったわ」

 

「ん。よかっぽい。…お腹すいてない?」

 

「何よ急に…あ、そういえばすいてる?かも?パーティーでそんなに食べれなかったにしてもこれは…」

 

「改二ってエネルギーいっぱい食うから。」

 

「だから夕立あんなに食べてたのね……こんなにお腹すくならもうちょっと食べさせてあげればよかった」

 

「食べ過ぎたら太っちゃうからあれくらいでよかったっぽい。村雨も気をつけなきゃね」

 

「食べたい分食べてたらそりゃそうなるわね」

 

「じゃ、最後の調律っぽい」

 

「まだ何かあるの?」

 

「えっとね…夕立抱えて食堂まで運んで。筋力も上がってるはずだから」

 

「え、…そっか、筋力上がるんなら夕立一人くらい余裕になるのね」

 

「向こう着いたら何か食べよ。もっかいお祝いするっぽい」

 

「…ありがと」

 

「ほら、早く早く!」

 

「あーもーわかったからジタバタしないで……よいしょ」

 

「顔近いねー。…ちゅ、」

 

「ひっ…なにこれ唇とかまで敏感になってるの?」

 

「私の舌も変わってたでしょ?料理美味しく感じるからおとくっぽい」

 

「…やっぱりすぐに、という訳にはいかなそうね」

 

「慣れるまではお世話してあげるっぽい……さ、早く早く!」

 

「…はいはい」

 

 




もういっこ台詞なしの村立の構想もあるので次はそれ。

最近村立しか書いてないからそろそろ他のも書く

村雨さんおめでとう

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