艦これ短編   作:天城修慧/雨晴恋歌

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しゅえさんが書いた話の中で出てきた娘は?

時雨2回夕立2回村雨1回
もう1つの方では白露時雨村雨夕立響
……こいつ白露型しか書いてねえな。

と言うわけで友人からお題を頂いた「響とガングートと海に行く話」です。

ガングートは一応ボイスを時報も含めて一通り聞いて書いたんですが、キャラが安定してなかったり、こんな娘じゃない!みたいなことがあれば指摘していただきたいです。
提督呼びだけは許してください。

追記:誤字報告感謝です。眠いと誤字が多発してダメですね(言い訳)
響のセリフの「ほん」の表記が漢字でなかったのは意図的にやったことで、「うすいほん」をイメージして書いたんですが、その表現自体がメジャーでないこととその後提督が「本」と発言しているので不適切な表現であると判断し、修正しました。


響とガングートと海

「海だー……ハァ」

 

「どうしたんだい司令官、ため息なんかついて」

「外に出るのが久しぶりで疲れた」

 

「ガングートを見習うといい。水鉄砲持参だよ」

 

「そうだぞ提督。せっかくの海なのだからな」

 

「毎日毎日執務ばかりの体力を舐めないでもらおうか……それにしても何で急に海に行きたいって言い出したんだ?」

 

「…ガングートにも日本の海を見せてあげたかったんだ。」

 

「…ああ、なるほど」

 

「貴様、早くしろ!さっさと行くぞ!」

 

「楽しそうでよかったじゃねえか」

 

「うん。」

 

 

 

 

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「さあ司令官。海といったら日焼け止めだよ」

 

「自分で塗れよ…」

 

「紫外線はお肌の天敵なんだ。自分じゃしっかり塗れないでしょ?」

 

「塗らないと銃殺刑だぞ」

 

「…普通は素肌に触られたら怒るものなんじゃないのか?」

 

「貴様…私の体に散々触れておきながら今更」

 

「よしOK、ガングートちょっと黙ろうか。」

 

「司令官、浮気?うわきなのかい?この指輪は嘘だったのかい?………銃殺刑だ」

 

「ちょっとまてその砲どこから出したんだ」

「それは……秘密だ。じゃあ、」

「おいまてまて」

 

「Ура!」

 

 

 

 

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「空砲かよびっくりした…」

 

「私が司令官を傷つけるわけないじゃないか」

 

「私には本気にみえたの「さあ司令官海といったらスイカ割りだよ」…だが」

 

「……スイカ割りね。…お前らがやったら砕けそうなんだが」

 

「だからやるのは司令官だよ」

 

「ほら、目隠しをしろ。その間にちっこいのがスイカを置いてくる」

 

「なんで俺が……」

 

「どうした?私に巻いて欲しいのか?」

 

「いい。自分でやる」

 

「………不愉快だ」

 

「なら銃殺刑にするかい?」

 

「おい響、さっきからそんなに俺を殺したいのか」

 

「そんなわけないじゃないか。愛してるよ司令官。ほら木の棒だ、私達のためにスイカを割ってくれたまえ」

 

「なんで上から目線なんだよ…」

 

「提督!右斜め前32度、直線距離3.26㍍だ!」

「人間はそう言われてわかるようにできてねえよ!」

 

「司令官、左後方17度、距離52㌢㍍、」

「それは私のメロンだぞ、ちっこいの」

「お前らやる気あんのか!」

 

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「そういやガングート水鉄砲持ってきてたんだっけ、」

 

「ああ、コイツだ。」

 

「随分とデカイの持ってきたな」

 

「ああ。シラツユから借りた」

 

「白露がこれ持ったらバランスおかしいだろ…なんでこんなの持ってんだ」

 

「いっちばん大きいのが欲しい!って言ったんじゃないかな。それより司令官、何か水鉄砲の面白い話してよ」

 

「面白い話ってそんな急に」

 

「しないと銃殺刑だ」

 

「…ガングートも響っぽくなってきたというかなんというか」

 

「はやく、司令官」

 

「そうだな…………あれは俺が子供の頃だった」

 

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子供の頃ってほら、少し人数いて、それで銃持ってたら撃ち合いしたくなるだろ?

 

やっぱり俺らもやろうぜってなったわけ。

 

で、俺は普通の水鉄砲じゃ面白さに欠けるとか言ってだな。

 

粉末状にすり潰した唐辛子を30分くらい煮込んで、ろ過した煮汁を水鉄砲に入れて撃ったわけよ。

 

ゴーグルしてたから目には入らなかったけど、相手の口の中に入れて悶えてるの見て、みんなでクソほど笑ってたなあ

 

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「なんというか…貴様のやることはしょうもないな……」

 

「うるせえわかってるよ!……子供の頃ってなんであんなどうでもいいことに本気出せるんだろうな」

 

「楽しかったんだろうね。私達にそんな時期はないけど、その気持ちは何となくわかる」

 

「どうだ?今から3人でやるか?水鉄砲あと2つ借りてきてるぞ」

 

「おお!水鉄砲って言ったらやっぱりこれだよな。100均の安物感漂う透明なボディ、大人の手には合わない小さな引き金…!」

 

「…司令官って変なもの好きだよね。部屋にも色々あるし」

 

「変なものとは失礼な」

 

「水は入れてあるからな…………今から開始だ」

 

「おい!卑怯だぞ!」

 

「司令官は戦場で早死にしそうだね。」

 

「ほっとけ、……おい、何で当たり前のように2人して俺を狙ってくるんだ!」

 

「私達はか弱い女の子じゃないか」

「ハンデくらいあってもいいだろう?」

 

「どの口がいうか!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「司令官、なんでそんなに強いの…」

 

「ふ、まだ、っ、陸でまけっ、…るわけには…」

 

「落ち着いてから喋れ。」

 

「あ、」

 

「どうしたちっこいの」

 

「そういえば私達日焼け止め塗ってないや」

 

「そういえば…」

 

「……いやまあ多少焼けるのは構わないし、シミもちょっとなら気にしないんだけど、お風呂に入るとき痛いのだけはいただけない」

 

「…それは嫌だな」

 

「………でも、ちょっと焼いてみようかな。」

 

「ふぅ、…どうしたんだ響、お肌の天敵じゃなかったのか?」

 

「何でもないよ司令官。司令官の本棚から褐色水着の女の子の本が出てきて気にしてるわけじゃないから」

 

「貴様…!ちっこいのというものがいながら!」

 

「そんな本持ってねえよ!」

 

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「司令官、海といったらナンパだよ」

 

「ナンパって…ここ、一応海軍管理の砂浜だし人なんていないんだが」

 

「司令官の目は節穴なのかい?」

 

「ここに2人女がいるだろう」

 

「え…お前ら?」

 

「さあ早く、司令官」

 

「えぇ……コホン、お嬢ちゃんたち、今暇?」

 

「すまない、これから知り合いの家にいってコタツで鍋を食べるんだ」

 

「我慢大会かよ!……そ、そっちのレディは?」

 

「私は今から里帰りするんだ」

 

「お前らは許可ないと海外行けないだろうが…それにやれって言っておきながらなんで断るんだよ」

 

「そんなの…司令官はナンパ相手についていく女の子は好きじゃないだろう?」

 

「…なんか上手く丸め込まれた気が…」

 

「本当はどうなんだ?ちっこいの、」

 

「司令官をからかっただけ」

 

「言うなよ!」

 

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「司令官、ネタが切れた」

 

「ネタ?」

 

「うん。やろうと思ってたことは全部やったから」

 

「そうか…ガングートは何かやりたいことあるか?……無いなら帰って寝たい」

 

「…ちっこいのがいるのに貴様から誘われるとは思わなかったぞ」

 

「司令官、浮気はダメだよ…?」

 

「は?ただ帰って寝たいだけなんだが」

 

「提督、それを浮気と言うんだ」

 

「お前ら何言ってるんだ?」

 

「……よし、私も一緒にシよう。それなら浮気じゃない」

 

「よしじゃねえよ話聞け」

 

「さあ早く帰ろう司令官。…水着のままするのもいいかもしれないね。」

 

「いいアイデアだなちっこいの」

 

「お前ら話きけよぉ!」

 




新しい試み、って訳では無いんですが、セリフのみで書いたものを投稿するのは初めてになります。

前までのスタイルの方が好きな方、次からは元に戻りますので安心してください。

後書きまで到達せずに切られたら……しゅえさんの作品はその程度だったということで。

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