オーバーロード~宇宙の帝王~ 作:ビエン
「シモベである身でありながら至高の御方にこの様な願いをするという不敬をお許し下さい・・・。ですがっですが、どうかお聞きくださいませっ」
声の方を見ると涙を流すアルベド。
「ありえない・・・」
それに続く言葉を寸前で飲み込む。
何故動いている。
何故涙を流している。
何故言葉を喋っている。
ありえない。
NPCがここまでリアルに動くなんて、相当高性能のAIを仕込まないと無理だ。
時間があれば出来るだろうが、アルベドにそれを行ったとは聞いていない。
それに涙だと?
リアル過ぎるそれを見て、そこまでエフェクトが進化したとは聞いたことがない。
困惑していると精神が一気に抑え込まれたような感覚と共に冷静になる。
連れてきていた執事とメイドたちも同じなのかと見れば跪いたままで肩を震わして泣いていた。
何だこれは。
モモンガさんはどんな反応をしているのかが気になり目を向ける。
どうやらモモンガさんも驚いているようでアルベドを凝視する形で固まっていた。
そして突然光った。
何故光った。
モモンガさんは冷静になったようで静かな声色で口を開いた。
「アルベドよ。我々は何処にも行かんとも。ね、ディクタさん」
アルベドが心配そうにこちらを見る
「勿論ですとも。私が居るべきはこのナザリック地下大墳墓なのですからね」
そう言うとアルベドの顔がパァっと明るくなる。
「ああっ私の願いを聞き届けて下さりありがとうございます!」
アルベドは涙を拭って笑顔を浮かべる。
やはり美しいな。
タブラが自慢する事もあるが・・・。
「セバス。プレアデスを一人連れて大墳墓を出て周辺の調査をしろ。もし仮に知的生物がいた場合は交渉して友好的にここまで連れて来い。交渉の際は相手の条件を聞き入れても構わん。行動範囲は周辺一キロ、戦闘は避けろ。だがもし戦闘に入った場合はプレアデスを即座に撤退させて情報を持ち帰らせろ」
「了解いたしました、モモンガ様。直ちに行動を開始します」
そう言い命令を受諾するセバス。
何だと。
NPCが調査という曖昧な命令を受諾する?
ありえない。
これはモモンガさんと話す必要があるな。
「アルベド。一時間後に第六階層のアンフィテアトルムに全階層守護者を集めよ。アウラとマーレには私から伝える」
「畏まりました」
「残りのプレアデスは第九階層に上がり侵入者を警戒せよ」
「畏まりました」
「行け」
全員が跪拝して玉座の間を出て行った。
「モモンガさん、お見事です」
「いえ。それほどでも・・・」
「それで、これはどういうことですかね」
「分かりません。とりあえずGMコールを・・・」
モモンガさんがコンソールを開こうとするが開かない。
私も行うが同じ結果だった。
「馬鹿な・・・」
「・・・・どういうことでしょうか」
「・・・・ディクタさん。もしかしてですけど」
「ユグドラシルが現実になった・・・でしょうか」
「はい。それが一番この状況にあった答えじゃないかと」
ありえない話だが、そうじゃなければ説明出来ない状況だ。
「NPCが生きているかのように動いて、コンソールも出ない。GMコールも出来ない。ありえない事ばかりですが・・・」
何故、どうして、と疑問が沸くが答えられる者はいない。
その上、この世界から帰られるのかどうかも不明だ。
不可能である可能性は高いだろう。
何せ、帰る方法であるログアウトが出来ないのだから。
「モモンガさん。一つだけ聞いてもよろしいでしょうか」
「はい。何でしょうか」
「元の世界に帰りたいでしょうか」
「それは・・・いえ、私は帰りたくありません。この世界が気に入ったとかではなく、帰っても何もありませんから。家族も、恋人も、友人も、趣味すらも・・・」
モモンガさんは寂しそうにそう言うとため息をついた。
「ディクタさんはどうなんですか?帰りたいですか?」
モモンガさんの問いに少し考える。
現実世界で、私はただの平社員だ。
家族も殆ど死にかけ。
恋人もいない。
友人は居ても浅い関係。
汚れて滅び行く世界。
外を出歩くのにもガスマスク装着が必須なほど汚れた環境。
娯楽などゲームくらいしかない。
「この世界がどんな世界なのかは分かりませんが、帰りたくありませんねぇ」
頼まれても絶対に帰らないな。
「そうですか・・・。良かった、帰りたいって言われたらどうしようかと」
「ホーッホッホッホッ。それに私は期待しているんですよ。このナザリックにあるものも現実化しているのを」
「ナザリックにあるもの・・・?」
「ええ。NPCが現実に生きているというのであれば食べ物や飲み物まで本物になっていると思いませんか?」
「た、確かに」
もしそうなっていたら・・・凄いことになる。
「そこらへんはあとで調べるとして・・・まずは魔法やスキルが使用できるかどうかを確かめましょう」
「そうしましょう。スキルが使えないと私は接近戦でしか戦えませんからね」
「その前にまずは・・・」
玉座の間を出た大広間。
そこに配置されていた超希少金属で出来たゴーレムたちの命令権を確認してから第六階層へと向かうことになった。
「これでとりあえずは大丈夫そうですね」
「そのようですねぇ」
命令権が確認できたので次は第六階層へ向かう。
「指輪の確認も兼ねて使いましょう」
「失敗して壁に入るのはごめんですよ?」
「はははははっ」
乾いた笑い声を出すモモンガさんに思い出したように私は言った。
「そうそう。NPCに会うときはモモンガさんは魔王ロールをお願いしますね。私はフリ○ザロールをしますから」
「えっそれは・・・」
モモンガさんは渋るように唸るが重要なことだ。
「NPCたちを幻滅させるようなことはしないほうがいいでしょう?」
「それは・・・そうですが」
尚も渋るモモンガさんを説得して魔王ロールをすることを了承させた。
「では行きましょうか」
そう言ってモモンガさんが指輪で転移する。
それを見てから私も指輪を使って転移した。
どうやら成功のようで、着いた先はローマのコロッセオのような場所。
此処が第六階層にある
客席にはゴーレム。
貴賓席にはアインズ・ウール・ゴウンのメンバー。
そして舞台である中央では様々な愚かな侵入者が最期を迎えていった。
此処を通過したのは1500人の大侵攻の時のみで、それ以外は此処で終わっていた。
中央を見るとモモンガさんが
闇妖精の少年の名はマーレ。
闇妖精の少女の名はアウラ。
この二人こそが第六階層を任されている双子の守護者だ。
そしてややこしいことに、アウラは男装、マーレは女装している。
これは製作者であるぶくぶく茶釜さんの趣味だ。
モモンガさんがアウラに頼み配下モンスターに的を用意させる。
「おや。何をするのかな?」
「「ディクタトゥーラ様!」」
私が歩いてくると二人は声を揃えると近づいてきて胸に手を当てた。
「よ、ようこそ第六階層へ!」
「ディクタトゥーラ様もモモンガ様の訓練の見学でしょうか!」
「訓練・・・ええ。少々気になることがありましてね・・・」
スキルとかの確認のことだろう。
「見るがいい・・・
モモンガさんの指先に炎の球体が出現して的である藁人形へと直撃する。
そして一瞬で藁人形を焼き尽くした。
「流石はモモンガさんですね」
「うむ」
モモンガさんは誇らしげに胸を張ると次にスタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンの神器級アーティファクトの一つを起動させた。
「
中央に直径四メートル、高さ六メートルの炎の渦が出現すると徐々に人型の姿を取る。
レベル80台後半という高レベルの精霊だ。
「うわー・・・」
アウラが感嘆の声を上げながら見上げる。
「戦ってみるか?」
「いいんですか!?」
「いいとも」
モモンガさんが頷くのを見てアウラは逃げようとするマーレを捕まえて根源の火精霊に襲い掛かった。
「スキルも確認できましたねぇ」
「後はNPCの忠誠だが・・・」
「例え敵に回ったとしても・・・スキルが使えるのであればコキュートスとの接近戦をしないのであれば問題はありませんよ」
とはいえ今の姿では少々危ないから変身する時間も考慮して戦うべきか。
『ディクタさん。聞こえますか?』
『この声・・・モモンガさんでしょうか』
『はい。今は
『それは構いませんが・・・私は伝言が出来ませんよ?』
『後で伝言用アイテムをお渡ししますのでそれで』
『分かりました』
『それじゃあアウラたちが戦い終わるまで今後の動きを話しましょう』
一通り話し終えた頃に根源の火精霊が倒されたので二人の労をねぎらう。
「お見事でしたね。お二人共素晴らしかったですよ」
「あ、ありがとうございます!」
「喉が渇いただろう。これを飲むといい」
モモンガさんはアイテムボックスから
「え?悪いです。モモンガ様に・・・」
「そ、そうですよ。水ならボクの魔法でも」
「遠慮することはありませんよ。いつも働いてくれている貴方がたへのささいな感謝の証ですからね」
「ふわー」
「ふえー」
照れたのか赤くなった二人は恐る恐る手を伸ばしてコップを受け取った。
「ありがとうございます!モモンガ様!ディクタトゥーラ様!」
「あ、ありがとうございます!」
コクコクと飲み干していく二人を見ながら私は少し考える。
・・・・やはり私は・・・私たちは間違っていなかった。
そう確認して頷いた。
「おや、わたしが一番でありんすか」
声がする方を見るとそこには黒い闇とそこから出てくる白銀の髪を結い上げた全身を黒いドレスに身を包んで少女がいた。
シャルティア・ブラッドフォールン。
第一・第二・第三階層守護者の
「闘技場まで普通に来てたでしょ。なら普通に歩いてくればいいじゃない」
シャルティアはアウラの言葉を無視してこちらへと向かってくる。
「ああ。愛しの我が君。わたしが唯一支配できぬ御方」
モモンガさんにぶら下がりなにか言っている。
そこからは続々と守護者たちが来た。
第五階層守護者であるライトブルーの甲殻を持った蟷螂と蟻の融合体のような容貌のコキュートス。
第七階層守護者である銀色のプレートに包まれた尻尾の生えた三つ揃えのスーツを来た東洋系の顔立ちの男性の姿をした悪魔デミウルゴス。
そして守護者統括アルベドだ。
第四、第八階層守護者はそれぞれに事情があって来れていないために、これで全員だ。
「では皆、至高の御方々に忠誠の儀を」
階層守護者が一斉に頷き整列する。
「第一、第二、第三階層守護者。シャルティア・ブラッドフォールン。御方々の前に」
一歩前に出て跪くと胸に手を当てて深く頭を下げる臣下の礼を取る。
「第五階層守護者コキュートス。御方々ノ前ニ」
「第六階層守護者アウラ・ベラ・フィオーラ。御方々の前に」
「お、同じく、第六階層守護者マーレ・ベロ・フィオーレ。お、御方々の前に」
「第七階層守護者デミウルゴス。御方々の前に」
「守護者統括アルベド。御方々の前に」
全員がそれに続いて臣下の礼を取り名乗る。
「第四階層守護者ガルガンチュア。並びに第八階層守護者ヴィクティムを除く全階層守護者、御方々の前に平伏し奉る。・・・・ご命令を至高の御方々。我らの忠義の全てを至高の御方々に捧げます」
こんな光景は一度も見たことがない。
ピリピリとした緊張感の中、私は何も言わずにモモンガさんを見る。
ここで動くべきは私ではなくモモンガさんだ。
すると伝言が届いた。
『どうすればいいですか、ディクタさん』
『面を上げよ・・・とかでよろしいのでは?』
「面を上げよ」
顔を上げる守護者たち。
「まずは集まってくれたことに感謝しよう」
「感謝などおやめください。我らは至高の御方々の忠実なるシモベ。呼ばれれば向かうのは至極当然のことです」
真剣な表情のアルベドを見てその目には絶対の忠誠心が伺える。
「もしご下命くだされば私たち───全階層守護者はいかなる難行といえども全身全霊で遂行いたします。我らが造物主である至高の四十一人の御方々───アインズ・ウール・ゴウンの方々に恥じない働きを誓います」
「「「誓います」」」
アルベドたちの忠誠心は本物だ。
そう感じて感動に打ち震えているとモモンガさんが両手を勢いよく広げた。
「素晴らしい!守護者たちよ、お前たちであれば私の目的を理解し、失態なくことを運べると今この瞬間、強く確信した!」
「ホーッホッホッホッ!これならば安心して計画を実行できるというものです!」
前もって話し合って決めていた計画という意味深な言葉。
特になんの意味もない言葉だが魔王ロールをしているモモンガさんが居れば勝手に誤解してくれるだろうという安易な考えだった。
「そ、そのご計画というのは一体・・・」
「まあ待て。その前に話さなければならないことがある」
モモンガさんは追求されないようにそう言い守護者たちの顔を見渡す。
「私もまだ完全に把握していない為に少々不明瞭な部分があるが心して聞け。現在、ナザリック地下大墳墓は原因不明かつ不測の事態に巻き込まれていると思われる」
守護者たちは真剣な表情を崩さないのをモモンガさんは確認して続ける。
「何が原因でそうなったのかは不明だが、ナザリック地下大墳墓が元あった沼地から草原へと転移したことは間違いない。この異常事態に、前兆を感じた者はいるか」
そう、セバスからの報告でナザリック地下大墳墓は元あった毒の沼地から変哲もないただの草原へと転移していた事が分かった。
アルベドが全員に目線で確認するが誰も何も感じなかったようだ。
「至急、第四、第八階層の探査を開始いたします」
「任せるが、注意しろ。あそこで異常があった場合はアルベドだけでは対処できないからな」
「では、地表部は私が」
「地表部には既にセバスを向かわせた。そろそろ戻ってくる頃合だが・・・」
モモンガさんのセバスを向かわせた事に驚いている守護者たちを尻目にセバスが戻ってくる。
「お待たせして申し訳ございません」
「よい。それより周囲の状況の報告をせよ。非常事態が故に階層守護者たちにも聞かせよ」
「畏まりました。まずは周囲一キロは草原となっておりました。人口建築物は一切発見できず、生息していると思わしき小動物を何匹か発見しましたが人型生物、大型生物共に発見できませんでした」
となると知的生命体は周辺にはいないというわけか。
「その小動物はモンスターですか?」
「いえ、戦闘能力はほぼ皆無と思われる生き物でした」
となると全く知らない世界に来てしまった可能性が高いか。
「草原の草は鋭く凍っており、歩くたびに突き刺さることもないのだろ?」
「はい。いたって普通の草原です」
「空には天空城も浮いていない?」
「はい、ございません。空にも地上にも人工的な明かりはございませんでした」
「そうだったな。星空だったな」
情報はあまり手に入らなかったが、ユグドラシルや現実世界ではない世界に来たということははっきりした。
「全階層守護者よ。警戒レベルを一段階引き上げろ。侵入者は殺さずに捕えろ。怪我はさせるな。言わなくてもわかっているだろうが厄介事はごめんだからな」
守護者たちが頷くのを見てモモンガさんは次の問題に取り掛かる。
「次に組織の運営システムはどうだ」
「階層の警護は守護者の判断に任されていますが、守護者間の情報伝達はデミウルゴスを総責任者として既に構築済みです」
「であるならば、アルベドとデミウルゴスでさらに完璧なものとして構築しろ。第八、第九・・・いや、第八階層は閉鎖する。先ほどのアルベドにした命令も取り消しだ。第八階層を除く第一から第十階層まで警備を行う」
「よ、よろしいのですか?至高の御方の御座します領域にシモベ風情の侵入を許可してもよろしいのでしょうか。そ、それほどまでに」
「問題ありませんよ。今は非常事態ですからね」
私がそう言うとモモンガさんも頷く。
「ディクタさんの言うとおりだ。警護を厚くせよ」
「畏まりました!」
「次にマーレ」
「は、はい!」
「ナザリックの隠蔽は可能か?幻術だけでは心許ないし、維持費を考えると頭が痛い」
「え、えと・・・ま、魔法でなると難しいです。地表部の様々なものを隠すとなると・・・壁に土をかけて魔法で草を生やせば・・・」
「栄光あるナザ「それでいいでしょう」
アルベドが何かを言う前に遮る。
忠誠心が高いからこそちょっとした行動は予測できる。
「そうだな。それがいいが・・・遠方より見たときに大地の盛り上がりが不自然に見えないか?セバス、どうだ」
「はい。丘や盛り上がりなどは一切ない平坦な草原ですので目立つかと・・・」
「ならばいくつかダミーを作れば?」
「それでしたら問題ないかと」
「よし。アウラとマーレは協力してそれに取り掛かれ、必要なものがあれば階層にあるものを持ち出しても構わん。隠せない上空部分には後ほど、ナザリックに所属する者以外に効果を発揮する幻術を展開しよう」
「は、はい。畏まりました」
これで終わりだな。
さて部屋に帰ってすることは・・・。
「では最後に・・・私とディクタさんをどう思っているかを答えよ」
なんだそれは、聞いてないぞ。
「まずはシャルティア」
「モモンガ様は美の結晶。まさにこの世界で最も美しい御方でありんす。ディクタトゥーラ様は各等の転載。あのたっち・みー様と接近戦で互角に渡り合えた最強の拳士でありんす」
「コキュートス」
「モモンガ様ハ守護者各員ヨリモ強者デアリ、マサニナザリック地下大墳墓ノ支配者ニ相応シキ御方カト。ディクタトゥータ様ハモモンガ様ト同ジク守護者各員ヨリモ強者デアリ、生粋ノ戦士カト」
「アウラ」
「お二人共、慈悲深く、深い配慮に相応しい御方達です」
「マーレ」
「す、凄く優しい方々です!」
「デミウルゴス」
「モモンガ様は賢明な判断力と瞬時に実行なされる行動力をお持ちの御方。まさに端倪すべからざる、という言葉が相応しい御方。ディクタトゥーラ様は無慈悲で残酷でありながらその力を無闇矢鱈に使わない冷静さを併せ持つ御方かと」
「セバス」
「モモンガ様は至高の御方々の統括に就任されていた御方。ディクタトゥーラ様は戦闘における無類の才をお持ちの最強の拳士。そしてお二方とも最後まで残られた慈悲深き御方です」
「最後に、アルベド」
「モモンガ様は至高の御方々の最高責任者。ディクタトゥーラ様は危険も顧みず先陣を切る切り込み隊長。そしてお二方とも私たちどもの最高の主人でございます」
全てを聞いて思考が止まった。
「なるほど。ではお前たちを信用して私たちが担当していた執務の一部を任せよう。忠義に励め」
そしてモモンガさんに言われるがまま指輪でソロモンの小さな鍵に転移した。
そこで精神が抑え込まれて正気に戻る。
「何さっきの高評価」
思わず素で喋ってしまった。
「お、驚きましたね・・・まさかあれほどとは」
「マジですよ。マジ。本気と書いてマジ」
「・・・・もう一度、話し合いましょうか」
「・・・・そうですね。それがいいでしょう」
少し疲労感を感じながら、二人は近くのモモンガの私室へと入っていった・・・。
その頃、円形劇場ではアルベドとシャルティアが「至高の御方々篭絡計画」を立てていたと、後でマーレから聞いて疲労感が増えることになるのは別のお話・・・。