ネギま短編集   作:作者さん

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久々に性転換につき注意。
のどか→和
明日菜→明日歌
ハルカ→ハル



夕映とのどか♂ 前

 綾瀬夕映が見る世界は、全てくだらない物に見えていた。

 自分が大好きだった祖父が亡くなり、喪失という結果が在ることを知ってしまった少女にとって、世界に居るという過程を上手く感じることができなかった。本を読み、物語の中でも有り触れた死という存在の実感を、そこで初めて夕映は知ったのだ。

 つまらない。麻帆良という新しい土地で、新しい世界に触れようとしているはずなのに、その世界に対して興味を持つことができなかった。

 しかし夕映は人格破綻者ではない。興味を持たないだろう、と。そう頭の中で自分で勝手に決めつけていただけだ。有り触れた切っ掛けによって、ごく当たり前の人間と同じように夕映は世界に興味を向ける。

 

『えっと、その、えっと……きみも、本が好きなの?』

 

『……別に』

 

 前髪で顔を隠した気弱そうな少年――宮崎(のどか)は夕映に話しかける。そんな和に夕映は、大した興味も示さず返答した。

 

 何時もの通りどうでもよかったはずの出会い。だけどきっとそれが、夕映が新しい世界で見た初めての光景だった。

 

 

―――――――

 

 うつらうつらと瞼が半分開いた状態で夕映は昔の事を思い出す。そろそろ2年生も終わりかけている、という話題から頭が勝手に連想し、半分寝ていた夕映の頭の中に映し出していた。

 自分の近くでは何やら話が続いている。なんでも新しい先生が入ってくるかもしれない、という話題で持ちきりの様だった。となりの長谷川さんは煩くないのだろうか、と目を向けるも、イヤホンを耳閃代わりに机に突っ伏して寝ていた。

 煩くなければいいのですけど、と。自分と同じように朝の睡魔に倒れているクラスメイトを見てクラスの会話に耳を傾ける。

当然、自分がよく会話をする友人も今回クラスに広まっている噂についてだった。

 

「だからさ、噂だとすっごい美人らしいぜ新しい先生はさ! くぅ~鬼新田かデスメガネのどちらかと顔を突き合わせる毎日から脱出できるってことだよ!」

 

「あ、あはははは……」

 

「なんだよー本屋っち。美人教師だぜ、び・じ・ん・きょ・う・し! こないだ明日歌の教師ものに食いついてたじゃん。小説だから明日歌は絵ばっかり見てたけど」

 

「そ、そんなの読んでないし見てないよ! 変なこと言わないでよハル!」

 

「うーん、和の興味は置いといて、新田先生の方やなかったら明日歌が少し可哀そうやえ?」

 

 噂は新しく来る新任の先生についてだった。会話に混じるわけでもなく、そのまま頬杖を突きながら夕映は親友たちの会話に耳を傾ける。

 大学部から研修に来るのではなく新しく先生が来るらしいとの情報は、どこぞの新聞部の一人が1日でA-2に広げてくれたらしい。

 酷いよ木乃香ちゃん! と涙目になっているのは、先ほど夢にまで出てきた少年、宮崎和だった。からかうメガネの少年――早乙女ハルに弄られ顔を赤くしている。間でそんな二人の様子がおかしいのか、くすくすと笑う京都弁が入った少女――近衛木乃香が、時折和をいじっている。

 そんな様子に夕映は口元を少しだけ緩めて笑う。いつものありきたりで、アホばっかりと思える様な光景。そんな光景が悪くないと感じ始めたのは、彼ら会ってからだ。その一番初めの起点が、宮崎和という少年だった。

 

 本が好きでスポーツはあんまり。ぐいぐい押してくるような女性が苦手、A組というアホばっかりのクラスに居たためか、最初よりも慣れてきたらしい。それでも夕映さえも、なんですかこの根暗は、と言いたくなるほど静かな少年だった。

 そんな和という少年だったが、夕映はそんなに嫌いではなかった。勿論親友という視点を除いたとしても、賑やかな人たちの中でも彼の横は落ち着けるし、読書という趣味も共通している。破廉恥本でにやにやするような少年ではなく、恋愛小説で顔を真っ赤にしてしまうのだ。外見と同じように、可愛いと言う単語すら似合う少年であり、そんな点も夕映は好ましく感じている。

 

「あ、ゆえ。起きたの?」

 

 どうやらじろじろと見ていたためか、和が視線に気が付いたようだった。相変わらず半分寝たような眼で夕映は答える。

 

「……はい。起きたですよ、美人教師好きの和?」

 

「ちょ、……うぅ、ゆえまでそんな事言う……」

 

 しょんぼりとする和に、冗談ですよ、と答えて微笑を返す。仕方ないって、みんな好きだから安心しろ、と。笑って破廉恥な本を取り出して進めようとするハルの頭を、何処から取り出したのか木乃香が金槌で小突いて止めていた。うら若き乙女と言える年齢にあるのだから、女子の前で実物を取り出すのは止めて欲しい。

 顔はそこそこ悪くないのに、ハルが三枚目扱いされる理由がそう言ったところだった。

 

「それにあんまり美人教師、っていう噂も当てにならへんよ。ウチは可愛い系やと思うえ?」

 

「へ? なにさそれ、どういうこと?」

 

「ふふ、見てのお楽しみやん」

 

 と、そこまで木乃香が言ったところで始業のチャイムが響き渡る。軽く声をかけて自分たちの席に着くと、教室のドアを叩く音が響いた。

 隣に座る長谷川はまだ寝ている。そろそろ起きなければ出席を取れなくなるが、大丈夫なのだろうか。そんなことを考えて隣に目を配っていると、鳴滝姉弟の悪戯に引っかかった音が聞こえてきた。

 赤毛の少女だった。冬に水バケツという鬼畜な罠を仕掛けられたせいか、涙目になっているようにも見える。タオルを受け取って頭を拭いているその少女が、どうやら先生らしい。お祭り騒ぎ好きのAクラスがそれに反応しないわけがなく、驚きの声をあげている。

 

「ネギ・スプリングフィールドです」

 

 凄い美少女だ、そう同性の夕映が思うほど、ネギという少女は栄えている。赤と茶の艶やかな髪を後ろに束ね、白い肌は雪の中から生まれてきたようだ。すらっとした輪郭に小動物を思い浮かべさせるような大きな目。体型は豊かではないが女性と分かる。なるほど、木乃香が可愛い系だと言うのが夕映にも分かった。

 そんな愛嬌のある姿だからだろうか。クラスは大騒ぎに成り、駆け寄った生徒に抱きつかれ、頬ずりをしようとした委員長を明日歌が蹴り飛ばし、一部の男子生徒はロリコンを見る目で牽制されている。つまり酷い騒ぎというわけだ。

 そんな騒ぎに目覚めた隣の人は、少しだけ顔を起こし、現実逃避する様に机に突っ伏す。気持ちは分かるがこれがこのクラスなのだから慣れればいいのに、と思うのは夕映だけではないはずだ。

 バカ騒ぎする男子(アホ)と女子《バカ》。勿論ハルは先生を囲っている一員になっているし、木乃香は楽しそうな(アホどもとも言う)クラスのみんなを見てにこにこと笑っていた。

 和はどうなのだろうか。夕映は頬杖を外して姿勢を正すと、離れた席に座る和にそれとなく視線を向けた。

 

「……和?」

 

 和の表情は、夕映が初めて見るものだった。

 何かを考える様なぼんやりとした表情とは似て違う。遠目からでしか見ることができないが、ほんのりと赤くなった頬は恋愛小説を読んでいる時のようだ。それでも雰囲気から、何かが少し違うな、と夕映に思わせる。

 

「……」

 

 和の席は前から二番目で、じっくりとネギの姿を見ることができただろう。絵にかいたような美少女のネギに対して、頬を赤くすることはなんとなくわかる。同性でさえ赤くさせるような魅力のある少女に、なんのリアクションも無い方がおかしいのだ。

 

「……むぅ」

 

 なにか、面白くない。新任の先生というクラスの中での大イベントに位置するはずの出来事なのに、なぜかもやもやとしたものが込み上げてくる。

 寝不足でテンションを上げてあの輪の中に入っていけないからだろうか。クラスのイベントには良く参加するし、ノリについて行けないという事も無い。今は後れを取っているけれども。

 ぼんやりとクラスの光景を眺める。そんな中でもやっぱり和はぼんやりとしたままだった。

 

――――――

 

「うん、それはアレだ。絶対に恋だって! 間違いない!」

 

「和に変なこと教えて今度は何をする気ですか、変態メガネ」

 

 放課後になってクラスがネギ先生の歓迎会を行おうと準備している最中、ハルの言った戯言に夕映は思わずツッコミを入れていた。

 きっかけとしては、本を返却しに行った和が、どことなく落ち込んでいたことから始まった。なんでも本を多く持ちすぎていたせいか、階段から転んで落ちてしまったらしい。幸い下に居たネギと一緒に居た明日歌が、ギリギリのところで受け止めたそうだ。ネギ先生に心配されるも、少し情けないな、と和は自己嫌悪していたようだった。

 

「……こ、恋!? だ、だってそんなこと……え、あ、あれ? そう、なのかな?」

 

「そうだって! 先生に心配されたけど、ちょっとカッコ悪いとこ見せちゃったから落ち込んでるんじゃん? そ・れ・に、実際至近距離でネギせんせーの顔をみたご感想は?」

 

「それは、えっと、その……」

 

 にやにやと和に尋問するハルに、そこまでだ、と言わんばかりに木乃香が金槌で小突く。実際和は顔を赤くしてもじもじしていたため、もう少し尋問すれば本音を出していたかもしれない。少し惜しかった、と夕映はなんとなく思いつつも溜息を吐いた。

 

「でもホンマにネギ君、くりくりしてかわええもんなぁ。一目ぼれがあってもおかしくないやん?」

 

「木乃香までそんなこと……まったくどうかしているのです」

 

 いやん、と身体をしならせ両手を頬に当てる木乃香。他人の恋話が嫌いな人はあまりおらず、それは天然気質の木乃香も例外ではないようだ。

 しかし、と夕映は頭の中で思った。ネギ先生は確かに美少女で、自分と比べてみても何一つ劣っていない。せいぜい身長と年齢ぐらいのものだろう。そんな完璧に見える美少女に、和がなにか思うことだって可笑しいことではないのだ。

 

「でも一目ぼれって実際にあるしさ……あ、ひょっとして夕映っち……」

 

「……なんですか変態メガネ。こっちを見ないでください」

 

 にやにやと視線を向けるハルに内心で心臓が跳ねた。今度は何を言い出すつもりだ、と。突拍子のないことを言うハルに身構えるように夕映は目を細める。

 

「夕映っち実は……ネギ先生に惚れた?」

 

「そういうのはハルの同人誌の中だけにしてください」

 

 内心でほっと息を吐いて、何時もの様な態度でハルに毒を吐く。実際女性同士の絡み合いなんて、同性の視点から見れば御免である。ネギ×夕映で描かせて!などと言って来たら、本気で殴ってしまうかもしれない。本の角で。

 

「まぁこのクラスでネギ先生をターゲットにする奴は何人か出てくるかもね。実際に可愛いし。和も惚れてるし」

 

「ほ、惚れてないって、からかわないでよハル。ただ少し可愛いかな、って思っただけで……」

 

 和の言葉にキラン、とハルのメガネが光った。肉食動物が獲物を見つけたように、アラサーの女性が若い男を見つけたように、獰猛な笑みを見せている。

 流石に話題がまずいと思ったのか、和はあさっての方向を見ながら話題を転換した。

 

「そ、そんなことよりもね、さっき明日歌くんに助けてもらったからお礼をしたいんだけど……図書券で大丈夫かな?」

 

「と、図書券かぁ。明日歌、あまり本は読まへんしなぁ」

 

「国語の教科書は挿絵しか読まない男ですよ? 宝の持ち腐れと言うか、致命的に合ってないです」

 

 和が取り出したのは二枚で合計1000円分の図書券だった。しかしそれに対して木乃香と夕映は頭を悩ませる。

 明日歌がバカレンジャートップのレッド(赤点)にされているほど、明日歌=バカは広がっている。まぁ夕映自身もブラックに認定されているため、人の事は言えないのだが。

 

「あ、良い方法を考えたんだけどさ……」

 

 会話には加わらず考え事をしていたハルは、閃いたと言わんばかりの清々しい顔でその良い方法とやらを語る。

 それは図書券が二枚あるのだから、明日歌とネギ先生両方に渡すと言う物だった。ネギ先生は日本に来たばかりで、日本の本については知らない。が、自己紹介を聞く限りでは嫌いという訳ではないようだ。そのため図書券は素直に喜ぶだろう。そんな喜ぶ姿を見れば、隣に居る明日歌は喜んでネギに図書券を渡すはずだ。ネギ先生は遠慮するだろうが、そこは押し切ればいい。

 明日歌へのお礼もできて、明日歌はネギの満面の笑みを見れて、ネギは素直に喜ぶ。Win-Winの関係を果たすことができるはずだ、とハルは力説する。

 しかし素直にお礼だけでいいのではないか、と夕映は首を傾げる。ちっちっち、と指を振るハルに三人の注目が集まった。

 

「つまり、それをきっかけに話を膨らめろって言ってるのさ。その後使いに図書館デートでも本屋デートすればいいじゃん。本屋くんだけに」

 

「で、デートって、そんなこと言えないよ!」

 

「で~も~? 可愛いんだろ~?」

 

 にやにやと指で頬をつつきながらハルは追及する。あう、あう、と湯気が出そうなほど顔を赤くする和を、くすくすと木乃香が笑っている。

 

「…………」

 

 どうにも朝から調子が良くない。恋愛小説の内容を語り合って話をすることもあるし、それで和を弄ることも夕映の中ではよくある日常の筈だった。

 なぜか今ここにある光景は、少しだけつまらない。楽しいと感じているのだから、確か対義語のつまらないは感じないはずなのに。

 そんな話をしている間に、ネギ先生と明日歌が来て歓迎会が始まった。それぞれで語らう者や、ネギ先生の所に言って会話をしている者も居る。そんな中で、和が二人にお礼を私に行った。やはりネギ先生は遠慮していたが、明日歌の一押しでおずおずと手を伸ばして受け取っている。

 そんな光景を、夕映はなんとなく見続けていた。図書券を渡した和はやはり恥ずかしがっていたが、何時もより笑みを柔らかくしているように見える。勿論普段が固いという訳ではないが、それもなぜかつまらない。

 

「それで今度みんなで和をコーディネートしに行かない? 流石にチャラ男s’を誘うのはアレだけど。ライバル増えるし」

 

「うーん、ウチも男の子の服装はあんまり知らへんけど……ちょっと面白そうや」

 

 どうやら二人の親友は、和のデートに何を着せていくか語り合っているようだ。まだ決まっても居ないのに気が早いと考えるのは、おかしなことではないだろう。単に和を着せ替え人形にしたいだけかもしれない。男用女用どちらでも行けそうな顔で、体型もそれに相まっているため、確かに楽しめるかもしれない。

 

「…………」

 

 和とネギは少し会話をしていた。時折明日歌が何かネギに言っているが、楽しそうではある。そんな親友の姿を見て、夕映はぼんやりと考え事をした。

 

「(……でーと、誘うのでしょうか?)」

 

 自分の親友は男の子だ。ネギ先生が好きになったところでおかしくはない。少し年下すぎないか、と思わなくもないが、大人びている面を見せているためにあまり変だとは思わない。

 親友が誰かに恋をする、悪くない事だ。恋愛が人を成長させるなどと言う事は、本を少し読めばいくらでも出てくることだろう。そしてそれをしている相手が親友なら、結ばれて幸せになって欲しいと言うことが当然のことだ。それなら……

 

「夕映、夕映? おーい夕映っち? 聞いてる?」

 

「はい、なんですかエロメガネ。同人誌の材料にしたいならあそこに高畑先生がいるですよ?」

 

「あははは、ちゃうよ夕映。今度みんなで出かけん?っていう話をしてたんや」

 

 なんでも今度和をプロデュースするらしい。出かけるところは基本的に本屋ばかりだったため、たまにはいいかもしれない、と夕映は話を聞いていて思う。

 ただその理由が和のデートが上手く行くように、ということが目的らしい。そんな話題になってる和がネギ先生との話を終え、楽しそうな表情で戻ってきた。

 

 ふっと笑って二人に笑みを向ける。なるほど、親友の嬉しそうな顔が見れるのなら、確かにそういった催しも面白いかもしれない。

 

「いいですよ、和がネギ先生をデートに誘えたら、ですけど」

 

「へ? ああ、そうしよっか、うん」

 

 自分が乗ってくると思わなかったのか、少し驚いたようにハルが答える。どんな服を着せようかなー、と楽しそうに木乃香が笑い、そんな二人の様子に和が首を傾げている。

 そんないつもの夕映の世界。そこに少しだけ変化が訪れようとしていた。

 

 

―――――

 

「と、そう誘った本人が来ないと言うのは、どう思いますか? 和」

 

「あはは……」

 

 そうして和をプロデュースしようと思った当日、言い出しっぺのハルは締切が近いと部屋に籠り、木乃香は元々刹那の試合を見に行くと言っていたため不参加だ。男子寮と女子寮は少し離れているため、結局待ち合わせには和と夕映だけしか到着していなかった。

 

「どうしよっか、ゆえ。誘ってもらえたのは嬉しいけど、二人ともいないし」

 

「ノリノリでしたのはあの二人でしたからね。あのエロメガネ、触覚千切って一足早く根毛を死滅させましょうか」

 

「だ、だめだよ! 幾らハルでも泣いちゃうよ!」

 

 肝心なところであの男は何をしているのでしょうか、とハルを頭の中で思い浮かべて本の角で殴る。一応ネギ先生とどこかに出かける、という約束は取り付けたらしく、それなら服を買いに行こうという話になっていた。

 しかし結果はこの通りで、少しだけ夕映は頭を悩ませる。

 

「うーん、やっぱりハルも木乃香も居ないし、今日は一回……」

 

「いえ、行きましょう」

 

「……へ?」

 

「せっかく外に出てきて良い機会です。和も女子と一緒に二人で何処かに行くという事はあまり経験してないですから」

 

「ちょ、ちょっと、ゆえ?」

 

 驚く姿の和を置いて夕映はその手を取る。

 女性をエスコートする、ということにあまり和は慣れていない。それなら自然体であればいいのだが、だがそれ以前に緊張していたら普段の姿も見せられないのではないか。

 それなら慣れるために自分と一緒に何処かに行くのも練習として変ではない。夕映自身も和と共にどこかを回ることは楽しいし、面白い。

 突然の行動に和は驚いたようだったが、微笑んで口を開く。

 

「うん、それならこの辺りで行ってみたい本屋があったんだけど」

 

「いいですね、では先に其方に向かいましょう」

 

 和も夕映の手を握り返し、引かれるのではなく隣に立って歩みを進める。何時もの変わらない関係で、何時もと同じように過ごす二人の姿があった。

 




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