嘘つきは泥棒の始まり   作:プラチナ05

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いやーほんとに文は酷いですね。
どうしようもないけど書いてしまいました。
暖かい目でお願いします


前編

嘘つきは泥棒の始まり

 

『嘘つきは泥棒の始まり』という言葉はご存知だろうか?

子供がうそをついてしまったときなどに脅し文句として使われる言葉である。主に子供の時によく聞くものだ。

そんな言葉のことを知ってもらってからこの物語を見て言ってほしい。

 

 

───────────────────

4月5日、竹草高校 入学式───────

今、僕がいる所は竹草高校という。偏差値45と平凡な高校である。この高校の近くには竹草中学、堤中学、加賀中学等があり、そこから進学してくるものが多い。

そして今、クラスに生徒達が入って席についたとこである。

そして静かにクラスの中で待っているとガラガラッと前のドアからスーツを着た小さめな女性が入ってくる。

当然クラス中の視線が集まる。その視線にうっ、と声を出しながら教壇の後ろにたった。

「皆さん!私の名前は野口 明美といいます!えー、そのー。あ!私は24歳で独身です!」

 

天然なのか狙ってやったのかは分からないが、クラス中が笑いに包まれた。

 

「え、あ、いや、そのー。.....名前順に自己紹介を始めてください!!」

....凄いな。一気に自己紹介に持っていきやがった。

「自己紹介は自分のいいたい分ジャンジャン言ってください!」

適当だな。ルールくらい決めとけよ。

 

「じゃあ自分!1番前なんで、自己紹介いいっすか?」

 

「ええ!どうぞどうぞ!ジャンジャンと!」

ジャンジャン好きだな。

「竹草中学から来ました!有川 充と言います!自分───────」

 

さて、そんなこと思っているけど、そう言えば次が僕の自己紹介の番だ。どうしよう。あんまり考えてなかった。まぁ適当にいえばOKだろ。

 

「────よろしくお願いします!」

 

パチパチと拍手の音がする。あぁ。終わったのか。終わってしまったのか。適当に言おうと思ったものの、いざ言うとなると気が重いな。

とりあえず座って言わないわけも行かず、立ち上がり自己紹介をする。

「えー、堤中学から来ました。伊藤 和と言います。中学生の頃はテニス部に所属していました。よろしくお願いします」

 

そう言って静かに座る。そして拍手の音が鳴る。

よし、無事終わってくれたー。僕は比較的に早い方だからあとは気が楽でいいな。ほんと。

そこから着々と紹介が進んでいく中、1人、目に止まる人物がいた。目に止まるというか止められたというか。

僕の目線の先には世間一般的に美人と呼ばれる部類の女性が自己紹介をしていた。

 

「えっと、そのー竹草中学から来ましたー。星空 咲デース。好きなことはー寝ることで、嫌いたことがー勉強することデース。気が合う人は宜しくネ」

 

なんと気の軽い自己紹介なのだろうか。軽く人見知りが入っている僕とは全然違う。なんというか、軽い人だった。

 

そこからは川の流れのようにすぐ終わってしまった。あーあ〜川のなg「ねぇ」

 

「!....なに?って!?」

不意に声をかけられて少し驚く。そして振り向くとそこには先ほどの美人、星空さんがいたのだった。

 

「ど、どうしたの?」

 

なるべく普通の状態を保とうとするが、緊張でどもってしまう。

 

「あ、そんなすごい事じゃないんだけどさー。いやまぁーよろしくねーて言いに来ただけでさ」

 

「あぁそうだったんだ。こちらこそ宜しくね」

 

なるべく慌てた表情をみせないように少し笑って見る。

 

「じゃあね〜」

 

「.....ふぅ」

 

嵐が過ぎ去った.....。ほんとにびっくりした。なんでいきなり話しかけてくんだよ。こっちは人見知りで知らない人と話すのも辛いのに。しかも女子。美人。改めて思ってもよくやったと思うよ、俺は。

 

「なぁ」

次は肩を叩かれる。ビクッとしてしまった。

 

「な、なに?」

よかった。次は男らしい。

 

「お前、テニス部入ってたんだろ?」

 

「うん。まぁね」

 

「あ、そう言えば名前言ってなかったな。お前も俺と同じで自己紹介ほぼ聞いてなかっただろ?俺は高橋 信彦。俺も同じテニス部だった。中学は加賀だ」

 

「あ、俺は」

 

「いやお前は良いよ。クラスの前半までは聞いてたし」

 

ぜ、前半だと...。俺一切聞いてなかったな。星空さん以外。

 

「じゃあ名前で呼ぼうよ!」

一気に勝負に出る。俺はこの学校で気持ちを入れ替えるんだ。人見知りをなくす!!

....心臓がドクンドクンうるさいけど。

 

「お、おう。そうだな。じゃあ和。宜しくな」

 

「う、うん!よろしく信彦」

少し声がでかかったからか引かれてしまった。まぁ無事名前呼び出来たしラッキー。

よっっっっし!!。これで俺も人見知り攻略しただろ!!ウェーイ。

 

「なぁ和。お前部活どこ入る?やっぱりテニス部?」

 

「うーん。まぁテニス部に入るよ」

 

「じゃあ一緒に入ろうぜ」

 

「うん!」

友達っていいな。え、あ、これ友達だよね?違ったら....悲しいな。

 

「あのー。これから入学式が始まるので並んでくださーい」

おっと、もう入学式が始まるのか。めんどい。

1組から入学式に向かうらしい。

俺らは1年5組なので少し長い間待つことになる。1年生のクラスは全部で7組あり、全組が行くのに少し時間がかかる。

ただ喋るっていると怒られかねないのでとりあえず黙るしかない。しかも緊張もあり、喋ろうとする人はなおさらいない。

 

そんな緊張の中で入学式が始まった。

入学式は特にそれといったことはなく終わった。

 

あーやっと終わったー、校長の話ながいー、あつかったー、緊張したー等の声が聞こえてくる。

俺はふぅーと息を吐きながら席に座る。

「ねぇー」

 

「なに?」

 

星空さんに話しかけられた。今回はどもらず言い返せた。やったぜ。

 

「そう言えばテニス部だったんでしょ?」

 

「そうだよ?それがどうかしたの?」

テニスのことなんか聞いてどうするんだろ?

 

「君の名前を聞いて思い出したんだけどさ〜。もしかして君って全国大会3位だっとひと?」

 

なんで知っているのだろうか。3位ってあんまり知られてないと思ったが。3位だし。

 

「うん。でもよく知ってるね。3位なんて微妙な順位」

「やっぱり!!テニスで全国3位なんて凄いよ!!」

うお!いきなり大声出すなよ。びっくりしちゃったじゃん。

 

その声に周りがざわめき出す。

あ、信彦が近くに来た。

「お前どこかで名前聞いたことあると思ったが、まさかテニス全国3位だったやつか!!なんか県の快挙だとか何とかきいたぞ!!」

 

「う、うん...。まぁね」

 

顔は引きつっていても実は心の中ではめっちゃ照れているっていう心理状況です。

 

「それだったら教えて欲しい〜。私もテニス部に入る予定だからさ〜」

 

エ、えぇぇぇぇぇぇぇ!?まじで!?ほんとにいってる!?うわーマジかー。

 

「い、い、いいよ!全然!」

 

「ほんと!?」

 

「うん」

 

こっちが言いたいぐらいだわ。

 

「じゃあ土日に教えて〜」

 

「おっけー」

 

「じゃあ携帯出して」

 

「え?」

 

「いやLINE交換しよ?」

 

「あ、あーおっけー」

 

「....よ〜し出来た」

 

「じゃあ場所はLINEで送るから」

 

「はーい」

 

そう言って自分の席に戻って行った。

はぁー疲れたー。なんというか行動力がある子だったな。でも、ふたりきりかなー?いや惑わされるな。童貞だからってそんなちょろくないぞ(にやけ顔)....あれ?

 

「よかったな。あの星空さんとふたりきりかもしれないなんて」

 

「うん。....正直にやけ顔が止まらない」

 

「おぉ...。そうか」

 

オイなんだよ。引くなよ。仕方なく無い?そんなん誰でもにやけるでしょ。

ガラガラっと前の扉から音がしてそちらに目線を向けると先生が

 

「じゃあ帰りの準備初めてください」

 

はーいと生徒達は返答する。

 

「お前どこから帰るの?」

 

「正門を右に曲がって....ていうか信彦なんかい俺のことお前って言ってんだよ。名前で呼んでくれよ」

 

「あ、ごめん。和。癖なんだよ」

 

「まぁ良いけど....なるべく名前で呼んでくれよ?」

 

「ああ!呼ぶよ、和!」

 

「いやそんな今急いで言わなくても...」

 

「?」

 

「まぁいいや。信彦はどこから?」

 

「俺も正門から帰るぞ?」

 

「じゃあ一緒に行こうぜ?」

 

「ああ。いいとも、和!」

 

「いやだから...まぁいっか」

 

学校の帰り道は信彦とかなり家までの道は同じだった。

そんなことよりも今日は月曜。土日が楽しみだ!どんな感じで教えよう。サーブ&ボレーかな。それとも───────

 

そんなことをずっと考えていたら朝が来てしまった。眠い。

まぁ仕方ないか。

今日も1日頑張るぞい!

 

「おはよーう」

欠伸をしながら家族にいう。

家の家族構成は親2人と、妹1人だ。このごろ妹が構ってくれなくて悲しい、悲しいよー。

「おう!おはよう、和。うお、クマがすごいな」

「おはよう和。あらほんと。クマがすごいわね。昨日なんかあったの?」

「...おはよう」

 

上から順番に父、母、妹だ。父さんや母さんは俺を心配してくれるが妹は素っ気なくおはようと言ってくれるだけ。まぁ言ってくれるだけマシなんだが

 

「いや少し考え事があってさ。まぁ大丈夫だよ、母さん」

 

「そう?でも相談はいつでもしていいからね」

 

「そうだぞ。どんどん来い」

 

「うん。ありがと」

 

「.....」

 

いつもこんな感じの我が家です。

今日も学校だ。頑張ろっと!

「いってきまーす」




次出す確率はないに等しいです。
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