ハイスクールフリート・事件の裏の物語   作:武蔵野大和

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今回、ハイスクールフリートの事件の裏の物語を書かせて頂きました武蔵野大和です。ハイフリの本編では晴風やブルマー等々が大活躍でしたが、事件の裏では何があったのかを書きました。この作品を読んで頂く前にまずはアニメを見ることをオススメいたします。駄文や言葉の使い方の間違いなどがあるかと思われますが、なにとぞ生温かい目で見ていただけると嬉しいです。

キャラクター紹介

主人公 菜花 鴉 なのばなからす
高校一年生 中学生の時は横須賀女子海洋学校中等部に在学していたが色々あって今はイギリスの名門ダートマス校に在籍。イギリス戦艦キングジョージ5世の副艦長。一年前期を首席で修了し学校長の指摘で再び横須賀女子海洋学校へ転入する事になる。ブリジット・シンクレアのお世話係。

ブリジット・シンクレア
貴族シンクレア家の息女。ダートマス校で数年に1人の天才といわれている。イギリス戦艦キングジョージ5世の艦長。重い持病を抱えているが元気で明るい高校一年生。

望月楓渚 もちづきかえな
横須賀女子海洋学校一年生。成績優秀で戦艦大和の副艦長。乗組員とは会話できるが本当は超人見知り。中等部の頃の鴉のクラスメイト。

シャーロット・オリビア
アメリカ、ノースアイランド校の首席。ミニッツ級空母カール・ヴィンソンの艦長。背が低くて態度がでかいが心優しい一面ももっている。

この他にも沢山の生徒が出てきますので詳しくはハイスクールフリート本編とローレライの乙女たちをご覧ください。



1話 プロローグ

太陽が水平線にしずみそうになっていた。夕刻、転校手続きを済ませた菜花鴉は重い足取りで校門を出た。ゆっくりとだが一歩一歩確実に家までの道を進んで行く。夕日のおかげで影がのびて多少ではあるが小さな背が大きくみえる。海も波一つなく穏やかだった。家に着くとブリジットが玄関の前に座っていた。家に着いたのがいつもより遅かったので心配してくれたのかと思ったら違った。近づいてよく見ると彼女はスヤスヤ寝ていた。読んでいたと思われる本が彼女の隣にページが開かられたままの状態で置いてある。拾い上げて見ると『天然ボケが治る本』と書いてある。どうコメントすればわからなかったのでとりあえずそっと戻しておいた。ブリジットの肩をトントンと叩くと「おかえりなさいカラスくん。お恥ずかしい姿を見せていましましたわ。」大きなあくびをしながら立ち上がる。家に入ると夕食の準備がしてあった。いつも夕食を作るのは俺なんだけどブリジットいわく今日は特別な日らしい。そうなのだ、その件についてついさっきまで校長と話していた。夕食後ブリジットと共に日本へ行くことになっている。最初は1人で行くつもりだったが校長がブリジットも連れて行ってほしいといいだしたのだだ。そうは言っても飛行機の席は一つしか予約してないし、なによりブリジットが飛行機が嫌いだし連れて行くことによってなんのメリットもないだろう。結局、抗議はしたが変更されたりすることもなく、それこそ校長の予定通りに進んでいくことになるのだろう。夕食後、ブリジットの父親に2人で話がしたいと言われたので、ブリジットを部屋まで送り、その後部屋に行くと真剣な面持ちで椅子に座っていた。隣の椅子に座るように催促されたのでとりあえず座り、用意されていた紅茶を飲んでいると彼は突然こんなことを口にした。「実はブリジットを連れて行くことを提案したのは私でね。彼女ももう高校生だし、一度親元を離れて生きていくことを経験させた方がいいと思ってね。かといっていきなり1人で放り出すとなにをするか分からないだろう。だからこそ君がいてくれれば私たちも頼もしいしあの娘も自立してくれるかもしれない。だからこそ鴉くん、本当に迷惑なのは分かっているけど、ブリジットを一緒に連れて行ってくれないだろうか?」「分かりました。お役に立てるかは分かりませんが最善を尽くします。」「本当にすまないね。あの娘にはしっかり言い聞かせておいたから。それでも厳しい状況になったら私に連絡をしてくれ。」「はい、ところでどうやって連れて行けばいいでしょうか?今夜の飛行機は僕の席しかとっていないのですが…」「心配しなくていいよ。今夜、サウサンプトンから出航する客船があるからそれに乗って行くといいよ。部屋もとってあるからね。確か…22時に出航だったはずだよ。」「ありがとうございます。あの…今まで居候させていただいて本当にありがとうございました。いつか必ず恩返しをさせていただきます。」「お世話になったのはこちらの方だよ。それに君はもう、家族の一員じゃあないか。だから辛くなったらいつでも帰ってきなさい。」涙がこみ上げてきて次の言葉がでなかった。「頑張っておいで。」と言って肩をポンと叩いてくれた時には涙で視界が邪魔していたけど確かに彼の目からも涙が溢れたように見えた。実の父親でもないのに、血も繋がってないのに、それでもここまでしてくれるこの人にこれ以上の涙は見せられないと思った…。

部屋から出ると、すぐ目の前にある鏡を見て、目が腫れていないかを確認した。その後すぐに自分の部屋に行き、荷造りを始める。とはいえ昨日のうちにほとんど終わらせているので10分ほどで完了した。ふと時計を見ると針は21時30分を指していた。「うお、やべぇ‼︎もうこんな時間か。」急いで着替えて荷物を玄関に運んでいると後ろから「遅いよ鴉くん。」と声がした。振り返るとブリジットがでかいキャリーバッグを持って「いつでも行けます。」みたいな顔をして立っていた。もう靴まで履いている。「なんでこういう時だけ早いんだよ。」「日本では集合時間の5分前が当たり前なのでしょう。」「どうやら本当にお父さんが言ってくれてるみたいな。」と心の中で改めて父親のすごさを理解するのだった。

 




ここまで読んでいただいた方、誠にありがとうございます。今回が初めての執筆でしたがいかがだったでしょうか。入力ミスや言葉の使い方の間違いなどがありましたらコメントください。これからも不定期ではありますが頑張りたいと思いますので何卒よろしくお願い申し上げます。
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