熱中症にはどうか気をつけて下さい。
(っていうか最近雨が多い、まだ梅雨だっけ!?)
自分の名前は「星(せい)」。大昔の友人が付けてくれた名前だ。
自分は他の人よりもかなり刺激の強い人生を送ってきたつもりだ。大昔から妖怪という存在が跋扈するこの世界に降り立ったのは、もういつの事になるだろうか。
長すぎる年月の中で殺されそうになったことなんて、数が多すぎて数えることもやめてしまった。嫌になることも多かったが、たくさんの人たちとの出会いが自分自身を変え、そして周りの人達を変えていった。
生憎自分は多少歳をとりにくい体質らしく、これほどの年月がたった今でも見た目は20歳半ばだろう。自分で言うのもなんだが、まだこの世界に降り立ってまもない頃の自分は中身も外見も幼く、多少なりとも可愛げがあったはずだ。まぁ、今では見る影もないが。
うん、まぁ自分自身のことはそんなに頓着することでもないだろう。そして少し気取った言い方になるかもしれないけれど、これは僕がこの世界で過ごしてきた………………「観測者」としての物語だ。
余り面白みはないかもしれないけれど、"見て"貰えると嬉しいかな。
────僕が見てきたこの世界を。
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今この幻想郷という場所が存在するよりも遥か昔、それはもう幾つ年が経ったか数えるのも面倒になるくらい昔の話。これはまだ、ここにいる殆どの人や妖が誕生する前から続く物語である。
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「だ、だれかっ! たすけてっ!」
これは誰の助けを呼ぶ声なんだろう。まぁ、僕なんだけど。今この瞬間この地球上に僕よりも不幸な人っているんだろうか?
と、そこまで考えてふと気づく。
「い、いやっ、こんな時代……」
僕の他に人間がいるわけないじゃないかっ!
なぜこんな考えに至るのかと言うと、その答えはすぐ後ろで待ってましたと言わんばかりの咆哮をあげる。
「グァァァァァアア!!」
こんな恐竜ばっかりの時代に僕以外の人間がいるとは普通考えない。ついに考えも麻痺してきたのだろうか。いや、そんなことは無いはずだ。考えるんだ、必死に。
そこで、ふと頭に一つの言葉が浮かんだ。
────『制御が出来る程度の能力』
せいぎょ?なんだろうこれ。
その言葉が浮かんだ途端、とてつもない安心感が体を覆った。
後ろから追いかけてくる生き物があまり怖くないと思える程度には。
制御。つまり相手を制御することが出来るんだろうか。このままでは食われてしまうことは誰にだってわかる。僕は脳内に浮かんだその言葉にすがってみることにした。
〘 おねがいだからとまってっ! 〙
その瞬間、恐竜が起こしていた微かな地鳴りが止んだ。しかし、油断したのもつかのま。動きを止めた恐竜が、走っていた勢いを殺すことが出来ず突っ込んできた。
「とまった……ってわわ!」
ズゥゥン!と、大きな音を立てながら真横を転がっていく恐竜を見ながら少し考えた。
「おねえちゃんの本にのってた……。かんせいのほうそくには逆らえなかったってこと……?」
転がっていった恐竜に近づいてそんなことを考える。少し怖いけど大丈夫。だってもう九歳なんだから。でも……
「こわい……おかあさん、おとうさん……」
泣き疲れて倒れて、その次の朝になるまで恐竜の尻尾を掴んでいたことには気づかなかった。
体調管理には気をつけまし(( ゚∀゚)・∵. グハッ!!