ダンジョンを生き抜くのは間違っているのだろうか   作:卯羽李

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二重の極みを試した人って多分めっちゃいるよね


平和な生活の終わり

◇月☆日

 

爺さんが子供を連れて帰ってきた。

どうやらあの少年…ベルの親が死んでしまい、だから爺さんが育てる事にしたらしい。ベルには、前世のこともあるので共感する。

 

ベルの歓迎会をするから稽古は、中止らしい。

 

歓迎会をした。もう、ベルが可愛くて仕方がない。 前世での友達がブラコンだったのもわかる。

 

明日に備えて早く寝る。

 

△月○日

 

やった! ついに爺さんから一本取ってやった! 内容は爺さんがいつも通りに木刀を、叩き落そうとして居たので木刀を手放して二重の極みを叩き込んだ。

 

巨岩を砕く二重の極み食らっても、ピンピンしてるってやっぱりあいつ(爺さん)人間やめてる。

 

今日はご馳走だな。

 

 

まあ、勿論二本目以降はいつも通りにボコボコにされたけど。

 

△月△日

 

今日はベルが稽古に混じり始めた。

なんでも先日の稽古を見てたらしくて、爺さんに稽古つけて下さいって頼んでた。 ベルが爺さんみたいな化け物になんないかお兄ちゃん心配です。

 

稽古の合間にたまたま夢を聞いたのだが、夢の内容が『ダンジョンでの女の子との出会い』らしい。 ダンジョンには出会いがあると爺さんに聞いたらしい。

 

クソジジイぶちのめしてやる。

 

 

 

勿論その後ぶちのめされたんだけど。

 

 

△月☆日

 

ベルが来てから一ヶ月経った。

 

爺さんからはあの時とった一本から全く勝てない。 アホ力は、全力出したら木刀と木刀がぶつかったら壊れるし、不死身はまだ使ってない。

二重の極みは、あの試合以降めっちゃ警戒されてる。

 

こうなったら手数を増やそう。

 

 

△月▽日

 

俺には手数を増やすということが向いて居ないらしい。爺さん曰くそうらしい。これからは一撃の強さを磨いていく。

 

ベルも頑張っているのだがいかんせんパッとしない。 二重の極みを教えようとしたら爺さんに必死に止められた。体が耐えられないらしい。 悲しい。

 

 

▽月▽日

 

ちょうど明日が俺が来てから5年が経つ。

爺さんに、なんかサプライズしてやろうと思ってベルと相談して色々と買い出しをした。

 

今日の稽古はだいぶ善戦したと思う。

 

明日はスッゲー派手なパーティーにしてやろうと思う。スッゲー楽しみだ。

 

▽月□日

 

パーティーは途中ハプニングもあったが成功だった。

 

朝起きて料理の仕上げに取り掛かろうとしたんだけど、ケーキの材料が足りなかった。 だから俺が稽古で時間稼ぎをしている間にベルが材料を買いに行き、料理を完成させるという作戦を立てた。

 

ベルが参加しないということを爺さんは怪しがったけれど、腹痛という言い訳を押し通した。 爺さんはめっちゃ微妙な顔をしていた。

 

稽古は熾烈を極めた。 数十分ぐらい打ち合っても埒があかなく、アホ力を使ったら躱され、二重の極みは避けられて追い詰められていて、木刀を叩き落とされる瞬間だった。 世界がスローに見えて、気づいたら爺さんの木刀を叩き落としていた。 あれを自在に使えたら強いと思った。

 

そうこうしている間にベルは料理を完成させ、パーティーが始まった。

 

なぜか爺さんは初めて会った時のように悲しい顔をして泣いていた。

 

なぜかその涙は、嫌だった。

 

爺さんは俺たちにプレゼントをくれた。 俺には太刀、ベルには手甲をくれた。

 

物凄い嬉しかった。

 

今日は3人で寝た。

 

こんな平和な生活がずっと続けばいいのにな。

 

 

 

 

 

□月☆日

 

爺さんが死んだ




二重の極みって全力で打ったら指折りそう
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