五十嵐くんのIS転生life(仮)←適当 作:甘々胡麻ざらし
ここからは設定を更に練り込むので投稿遅くなります。
「うん?ここは…?」
航が目を覚ますと自分はベンチに寝ていて、体を起こすとそこは自分がいた世界とよく似ている風景があった。そして枕の替わりにしていたトランクケースに目が行き、それを開けると。
『コレの手紙を読んでいるということは、どうやら無事に転生したようですね。ここはインフィニット・ストラトスの世界です。この世界のあなたは孤児ということにしています。それと、あなたが倒すべき転生者は今のところ誰かはわかっていません。お役に立てなくてすみません。もしかしたらこの世界に存在しない人物、はたまた誰かに憑依転生している可能性があります。そして、転生者特典として専用機と"人を洗脳する能力"を持っています。』
「いや、それ俺も洗脳されたら終わりじゃね?」
航はツッコミを入れてしまったが手紙には続きがありそれを読む。
『大丈夫です。洗脳と言っても制限があってある一定以上の信頼関係がなかったら洗脳されることはありません。』
「おいこら、予知するなよ。」
『続けますね。』
「続けるのかよ!」
『そしてあなたの特典として専用機を与えます。』
「専用機?」
航は手紙と一緒に入っていた物を手に取る。
「これは…、カードデッキとスキャナーか?」
そこにはカードデッキが入っていて、中には何も描かれていないカードが数枚あり、他にもカードを読み込ませるであろう銀色のスキャナーがあった。そしてそれと一緒に説明書のようなのが付属していた。
『それはISの力を秘めたインフィニットカードとそれを読み込むストラトスキャナーです。使い方はストラトスキャナーを腕に巻き付け、インフィニットカードを二枚スラッシュスキャンし、ストラトスキャナーに手をかざすとあなたの専用機が現れます。つまりオーブやジードみたいに二つのISの力を合わせて戦うのです!』
「へぇ~。なんか格好いいな。」
そういい航は早速ストラトスキャナーを腕に当てると、自動的にベルトが射出され、腕巻き付き固定された。
「要するに転生者が親密度を上げて洗脳する前に、学園の全員と友達になれってことだな。なんかハーレム作るみたいで嫌だけど…。あ、あとその他の使い道とかは。」
ドォォォォォン!
突然近くで爆発音が鳴り一瞬ふらつく。
「な、何が起きたんだ!?」
航はトランクケースに手紙とカードデッキを仕舞い爆発音のしたところにいった。そこには…。
「あはははははは!男なんて死ねばいいのよ!」
ISを纏った女が銃を乱射していた。恐らく近くにあった展示品でも触れたのだろう。
「うわぁ!」
慌てて航も近くの物陰に逃げたが、手を見るとブルブルと震えていた。それもそうだ。元々航は戦争など無関係の一般市民。突然銃を乱射されたら逃げるし怖い。
「(くそっ!いきなりこんなのってありかよ!ヒーローの資格があるとか言ってたけどこんなの無理だろ!)」
航はこっそり逃げようとしたが、その足を止めた。
「ヒック!グスッ!」
「僕どうしたんだ?」
「お父さんとはぐれちゃったの…。僕怖いよ…。」
「…。(そうだ。俺は何をしているんだよ。俺がこの世界に来たのは逃げるためじゃない。この子のような人たちの笑顔を守るためだろ!)大丈夫だよ、僕。必ずヒーローはやって来る。あんな悪いやつ倒しちゃうよ!」
「ほんと?」
「ああ!俺がお前のヒーローになる!」
航はトランクケースからカードデッキを取りだし、腰に付けてISを纏った女の前に出た。
「これ以上罪もない人を傷つけるな!」
「はぁ?男の癖に偉そうにいうんじゃないよ!」
バン!と発砲音したが弾丸が届くことはなかった。恐る恐る見ると二枚のカードがバリアを張るように空中に浮かんでいた。
「これは…。うわっ!」
突然カードが光り、目を開けると神秘的な空間が漂っていた。
《覚悟の意思を確認。汝に訪う。汝は何ゆえヒーローになる?》
「俺は…俺は目の前で傷つく人を見たくない!これから先も手の届く限り誰かの笑顔を守る!立ち止まってる場合じゃない!"ストップするなら止まらず進む!"」
《良かろう。汝を我主君とする。コードはストラトスだ。》
再びカードが光り、目を開けると先ほどまで真っ黒だったカードが機械の絵柄が描かれたカードに変化し、それを受け取る。
「な、なにが起きたの?」
ISを纏った女はあまりの光景に後ずさりする。
「へっ!見せてやるよ!俺流のヒーローを!」
そういい航はインフィニットカードとストラトスキャナーを構える。
「打鉄!」
《打鉄!》
「リヴァイブ!」
《ラファール・リヴァイブ!》
二枚のカードをスキャンするとカードに描かれた打鉄とラファール・リヴァイブが出現する。
「ライド・オン・ストラトス!」
《ミキシストラトス!》
ストラトスキャナーに手をかざすと二機のISが粒子となり航の全身を覆い、特撮ヒーローを彷彿とさせる姿になった。
《ライド・オン・マドラクション!》
「お、男がISを装着した…?」
またしても女は驚きの声をあげる。
「さぁ!いくぜ!」
なんだこのウルトラマン感は…。