よかったら見て言ってください。
悪魔
それは、特定の宗教文化に根ざした悪しき超自然的存在である。
残酷非道で、人に災いをもたらし悪に誘い込む。
世間での認識はそのような形で広まっている。
そんな悪魔達の中でも特に有名なのはソロモン王に仕えていたとされる七十二柱の魔神であろう。
彼らは最初、魔術の祖でもある彼の手によって生み出された”正しい道理を効率良く進めるためのシステム”に過ぎなかった。
しかしソロモンの死後彼らは千里眼を通して人類を観測し、そして絶望した。
多くの悲しみを見た。
多くの悲しみを見た。
多くの悲しみを見た。
ソロモンは何も感じなかったとしても、彼らはこの仕打ちに耐えられなかった。
”あなたは何も感じないのですか。この悲劇を正そうとは思わないのですか”
『特に何も。神は人を咎めるもので、王は人を整理するためのものだからね』
『他人が悲しもうが己に実害はない。人間とは皆、そのように判断する生き物だ』
そんな道理があってたまるものか。そんな条理が許されてたまるものか。
彼らは決断した。
あらゆるものに訣別を。この知性体は神の定義すら間違えた。
そして活動する。
人類史全てを利用し原初に至るために。
史と言う終わりのない完全な環境を生み出すために。
だが・・・・・
「アスタロトより報告。我々の計画より外れた者を確認」
「ハーゲンティより質問。明確な状況を報告せよ」
とある空間において巨大な影が蠢いていた。
かつて七十二柱の魔神と呼ばれたそれは、今起こっている事態が理解出来なかった。
「ナベリウスより説明。我々七十二柱の一、アモン・ラーとの繋がりが確認出来ない」
「通信による疎通を試みたものの明確な意思を確認出来ず。魂の情報によると対象とする人間の魂と断定。憑依の際人間に肉体を乗っ取られたとの事」
悪魔たちは様々な時代において憑依する人間を選ぶ。
そして特定の時代となった時、悪魔は人の心を食い破りその時代の本人となりすますことで計画を実行する。
そんな中、1989年担当のアモン・ラーとの連絡が途絶えたと言う報告が入った。
「フラウロスより報告!只今アモンと思わしき存在にと交戦中!」
「フォルネウスより報告!我々の存在78パーセントが対消滅!至急増援を要請する!」
悪魔たちは七十二柱とは言ってもその本質は魔術式である。
それは複雑に絡み合った蔦の様なもので本来であれば人間の意思など憑依した瞬間跡形もなく消え去るはずであった。
「グシオンより確認!あれは間違いないなくアモンの肉体!」
「ダンタリオンより否定!あれはもはやアモンではない!」
「フォルネウスより報告!われわ「さっきからやかましいぜ・・・・・!」?!!」
次の瞬間報告を行なっていたフォルネウスより連絡が途絶える。
しかし現場にいた魔神柱達はその姿を確認していた。
真っ二つ。
比喩でもなくそのまま体は真っ二つとなり地に沈んでいる。
そして悪魔達は見る。
自分たちに戦っている相手を。
「全く・・・俺が言うのもなんだが黙って戦えねえのか?」
その姿は同じ力でありながら、大きく異なっていた。
体長は3メートル前後だろうか。
下半身は体毛で覆われており、尻尾には剣の様な骨子が生えている。
口元は耳まで裂け、頭はまるで蝙蝠をそのまま引っ付けたかの様な見た目である。
そして瞳。
その瞳はつり上り見る者を怯えさせる紅色をしており、しかしその中には明確な人の意志が燃えていた。
フラウロス・・・・レフ・ライノールは問う。
「なぜだ?!なぜ貴様は裏切ったアモン!!!一体貴様に何があった?!!」
「決まってんだろ・・・・・。お前らが気にくわないからだよ!!!」
そう言うと彼は背中から大きな翼を生やし飛び上がる。
他の魔神柱達を殲滅するために。
「それに俺はもうアモンじゃねえ・・・・・」
周りの魔神柱を蹴散らしながら彼は言う。
「ならば、貴様は一体なんなんのだ?!!」
「俺は・・・・」
俺は、悪魔である。
俺は、公爵である。
そして俺は、人間である!
俺は、貴様達を絶滅させる為に地獄から生まれた者!
人間の心を持つ悪魔・・・・
「デビルマンだアアアアアアアアッ!!!」
彼---デビルマンはそのまま魔神柱に爪を伸ばし引き裂く。
これは、誰にも知らず、知られてはいない物語である。
完
誰かこの物語書いてくれねぇかなあ・・・・。
良ければネタとして使ってくださいm(_ _)m