ORT的な感じで   作:グラスハート

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書いてみたはいいけど、後悔している。
でも反省は………どうだろう?


水晶蜘蛛になろう!
ORTとかなにそれこわい


「というわけで、お前転生ね」

「展開早過ぎですね?そしてテンプレ乙です」

「まあそういうな。時間なんていくらでも止められるし延ばせるし創れるが、意識上の時間の経過はどうしてもできないからな。まあそんなことしたら不便なだけだが」

 

 

自分の時間を止めたり延ばしたり創っても、なあ。

 

~~~~~~~~~~~~~

 

さて、今俺がいる場所はいわゆるあの世というところだ。

そして目の前にいる、人が使える言葉じゃ到底表現できないような美しさを持っている男は

 

 

「か、神?」

「閻魔でも良し。それに近い役割を担っている存在ではある。別に人間が定めた定義なんざ、この次元にいる存在には意味がないものだがな」

 

 

とは言え、それに近い存在ではある訳で。あれだぞ?ぶっちゃけなんで俺の目の前にいるのか理解できない。キリスト教とかの宗教画だと遙か天上の後光が射して姿が分からない、ある意味意味不明存在なんだぞ?なんで俺この人……じゃないなんで神の前に立っていられるんだ?

 

 

「………敬い崇めているのは分かるが、少々表現が……。まあいい。

 

では、雲水 晶(うんすい あきら)生誕から死亡までに掛かった時間は22年10ヶ月24日17時間49分32秒。死亡した場所は地球の日本、○○県××市の△▲駅6番線線路上。泥酔した57歳男性が線路に落ちたのを助けたはいいが、その酔った男性が暴れたために今度は自分が線路に落ちてそのまま………か。不運というかある意味自業自得というか。悪因悪果ではないだけ哀れだな」

 

 

はっはっはっはっ。後悔はしていないが、未練はあるな。具体的にあのおっさん殴りたいとか。

 

 

「お前の住んでいる国で、助けた他人が原因で死んでしまうというのは割と稀だ。それに神とか仏とかの上位存在に対しての信仰心が珍しいくらいに純粋だったからな。故に興味があってお前の精神と魂を引き上げてみた」

 

 

殺し殺されは割とあるし最近じゃ等価交換望んでる俗物だらけだから、とボソリと神。怖いからやめてください。

 

 

「それで閻魔様。俺はどうなるので?」

「うん心の中じゃ神なのに閻魔呼びとかなんで信仰心がこんな純粋なくせに物怖じしないかとか気にはなるが面白いからこのままにしようか。で、さっきも言ったけど転生。魂の格は割と高め。精神の余裕もあるからなんか付けての転生も有りだ。あ、生前の記憶や経験はそのままだな。転生というよりは、最近流行りのチート付けて人生やり直しという感じか」

 

 

身も蓋もないです。あと何する気だったんですか?怖いですよ?

 

 

「で、どうする?これは強制じゃないからな。俺に興味を持たれたご褒美みたいなもんだ。付ける物――――――特典でいいか、これは残念ながらランダムだがな」

「あー、じゃあ転生します。貰えるものは貰わないと失礼といいますか」

 

 

所謂神の祝福みたいなものですよね。こういうのは貰わなきゃ罰が当たるというか。目の前の神はそんなことしなさそうだけど。

 

 

「うんうん殊勝だな。もちろん褒美を受け取らなかったくらいで因果刻む気は無いから安心しろ」

 

 

ちなみに因果を刻むとは、人間に合わせて言えば呪いや祝福をかけることだそうで、『刻む』となるともはやその者が送る生の方向性すら定めるらしい。なにそれこわい。

 

 

「さて。次の生はどんなもので始めたい?ふざけたものでなければ大体叶えるぞ?」

「そうは言われましても………」

 

 

正直迷う。デメリットのようなものとかも考えないといけないし。

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いっそ特典を先に決めてもらったもよろしいですか?」

「うん?まあ問題はないが……。なんだ、迷うか」

「それもありますけど、生まれた先に特典が合わなかったらと思うと」

 

 

例えば超能力がもらえたとして、生まれた先で忌避されるものだったり、場合によっては魔女狩り的な感じになっても困る。

 

 

「ふむ、それは嫌だろうな。じゃ、この中から一枚選べ。………ちなみに俺もどうなるかは知らん」

「さり気無く不安になること言わないで下さいよ………」

 

 

神の手には五枚のカード。どうやら俺の持っている「何か」から関連付けられる文字が浮かび上がるらしく、それが特典になるそうで。普通にどうやって「そう」関連付けたか分からないものも入っているそうだ。

 

 

「まあ安牌なのは名前からだとか性格からだとか魂の可能性からだとか、だな。生前の行動とかは良さそうに見えて、完全に次の生での最期にも影響出るからな」

 

 

安牌のものでもまずいの出るけど、とボソリと。だからやめてください怖いです。

 

 

「じゃあ………悩んでも仕方ないのでこれで」

 

 

俺から見て右から二枚目をとる。文字が浮かぶ側を見ると『汝の名から』。

 

 

「安牌ですかね?」

「いや、名前によっちゃぁ恐ろしいの出るから。特に日本語は」

「はい?」

「俺が思うに、日本語は言葉の中でもかなり遊びやすい言語だからな。文字でひらがなカタカナ漢字の三種もあるのはおかしいと思う」

 

 

そう考えると恐ろしい気がしてきた。何出す気だこのカードは。

 

 

 

 

『O  R  T』

 

 

 

 

 

ん?

…………は?

…………………………………………は?

……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………は?

 

 

 

「……………………………………いいんですかこれ?」

「……………………………………まあ人の身に余るものではあるが」

 

 

大丈夫いけるいける。そう言う神。

 

 

「人の身に余るのなら人の身でなければいい。魂や精神に影響はあるだろうが、元々環境の変化で変わるようなものだからな。今変わるか後で変わるかの違いでしかない」

「………俺の来世が決定しました。水晶っぽい何かでできた蜘蛛っぽい何かです」

 

 

何それ怖い。

 

 

 




改訂してみました。
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