この素晴らしい花に祝福を!   作:プレダコンボイ

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性懲りもなく始めた、殴り書き。やる気が続くまで


プロローグ

「風見穣さん、ようこそ死後の世界へ。あなたはつい先ほど、不幸にも亡くなりました。短い人生でしたが、あなたの生は終わってしまったのです。」

 

気が付いた時、僕の目の前で青髪の美しい女性が僕に衝撃的な言葉を話した。

なんということだろうか、僕は死んでしまったらしい。

母よ、父よ、妹よ

親不孝な僕をお許しください。

 

「ちょっと~」

 

それにしても僕はなにが原因で死んでしまったのだろうか。

最後の記憶は……熊……だったか?

いや、熊のなにかとても必死そうな顔だったような……

 

「もしも~し。」

 

そう、あれは珍しい植物が生えていないか山を探索しているときだったような。

 

「ちょっと!無視しないで頂戴!」

 

「あ、すいません。」

 

どうやらあまりのことにスルーしていたらしい。

心の中で、誤っておく。ゴメンネゴメンネ~

 

「全く、私だって忙しいんだからあんまり時間をかけさせないでよね。って人の話聞いてる!?」

 

「はい、キイテマスヨ。」

 

ええ、聞いていますよ。ちょっと残念そうなおねえさん。

 

「では改めて、コホン。私は女神アクア、あなたは先程山の中で熊に遭遇し、驚いて崖に転落。それと一緒に同じく驚いて足を滑らせた熊の下敷きになり圧死したのです。」

 

なんということでしょう。死因が熊に襲われたのでも、転落死でもなく。圧死だとは!

 

「珍しい死に方ね、普通ならムシャリって状況でしょう?それが圧死って。」

 

僕は悲しい、死因が死因だけにどう評したらよいのやら。

それよりもだ。これからどうなるのだろうか?

悲しんでばかりではいられない。

いられないのだ!

 

「あなたには二つの選択肢があります。ひとつは何もかもさっぱりと忘れて転生するか、もしくは天国に行くかの二択ね。」

 

転生か……熊にはなりたくないなぁ。

天国も興味がある。

どんなところでどんなごはんがあるのだろうか。

 

「残念だけど、あなたが思うほど天国はいいところじゃないわよ。なにもないから一日中日向ぼっこするか適当にお話ししてるかぐらいしかすることはないわ。」

 

なんと!?

 

「ごはんは、ごはんはないのですか?」

 

「肉体がないのにどうやって食べるのよ。」

 

なんということでしょう。

天国とは名ばかりで断食を強いる地獄ではないか。

これには熱心な信徒な僕もドン引きを隠せない。

 

「そこで三つ目の選択肢をあなたにあげるわ!!」

 

なんと、時間経過で第三の選択肢が!できるな。

 

「あなたゲームは好き?」

 

「はあ、人並みには。シューティングゲームとか得意ですよ。」

 

特にはまったのは東方Projectというゲームだ。多種多様なキャラが出るので有名で、苗字が一緒なこともあって一番好きなキャラは風見幽香というキャラだ。

 

いやまて、その前にこのような話が出るということは……

 

「そう、あなたRPGな世界に興味はないかしら。」

 

RPGな世界!?それは俗に言う異世界転生というやつか。

 

「興味はあります。ですがどうしてそれを?」

 

「実は困ったことになっていてね。その世界RPGお約束に魔物や魔王がいるのだけど。魔王軍の侵攻で大勢の人が亡くなっているの。それで死んだ理由が理由だけに生まれ変わることを怖がって拒否しちゃってるの。このままだと、その世界で新しい命……つまり赤ん坊が生まれてこなくなり世界が滅んでしまう。そこで解決策として若いうちに死んで未練がタラタラの人を記憶と肉体はそのままに送ってあげようってことになったの。」

 

はえ~、大変だね神様も。

 

「どう行ってくれるかしら。」

 

う~ん、このまま転生しときたいけど、せっかくだし。

 

「行きます。」

 

「あら、話が早くて助かるわ。それじゃあ異世界に転生する人にはもれなく好きな物を1つだけ持っていける権利をあげてるの。強力な武器や防具だったり、特別な能力だったりね。」

 

そういって女神は分厚い書類を僕に渡してくる。

なになに、魔剣や聖剣、いろいろあるな~。あ、これ格好いい……うん?

 

「決まったかしら、あまり時間がないから早くしてほしいんだけど。」

 

「はい、この植物操作って能力がいいです。」

 

「え!?そんなのでいいの?変わってるわね~あなた。」

 

そう僕が選ぶのは植物操作。説明書によれば植物を生やしたり操作できるそうだ。

これさえあれば食糧に困ることがない。

なにかあっても生きていくだけならできるはずだ。

 

「ああ、でもせめて熊にはもう殺されたくない。」

 

「そ、そうね。そこらへんはこっちでサービスしとくわ。」

 

なんと気前の良いことか、言ってみるものである。

 

「じゃあ、そこの魔法陣の上に立って。」

 

言われた通りにいつの間にか存在していた魔法陣の上に立つ。

 

「それでは、転生します。さあ勇者よ、願わくば幾多の勇者候補のなかからあなたが魔王を打ち倒すことを祈っています!さすれば神々からの贈り物としてどんな願いでも叶えてさしあげましょう。」

 

その一言と共に視界が光に包まれ僕は意識を手放した。

 

 

 

 

 

**このすば!**

 

 

 

 

 

気が付いた時、僕は草原に立っていた。

広々とした草原に遠くに見える壁に囲まれた街。

僕を包み込むように広がる青空。

 

僕は本当に異世界に来てしまったらしい。

夢ではなかったのだ。

 

早速貰った能力が使えるか試してみる。

イメージするのは生前僕が管理していた植物群の中から一輪の花を。

 

そうして僕の足元に一輪の花が咲く。

白い葉っぱの中に埋もれるような感じで黄緑色の花。

『初雪草』その花言葉は「祝福」だ。

 

その後もいろいろ試してみた。蔓を生やして鞭のように操って見たり。木を生やしてみたり。

野菜も試してみた。

試しにキャベツを造ったらなんということだろうか、キャベツが飛んだのだ。

飛行するのだ。後に知ったことだがどうやら野菜に限ってこの世界基準らしい。

 

さて、後回しにしたが最大の問題を解決しよう。

そう、能力の確認よりも重大な問題が発生したのである。

 

まずは服装、これは生前の山登りの恰好だ。おかげで小さいが鏡がある。その鏡で確認したことだが髪の色が緑色になっていたのだ。眼も真っ赤だ。

 

そして、きつくなった胸元。違和感がある……というかなくなった股間部分……

 

ああ、父さん。あなたの息子は娘になりました。

神よ、これはさすがにあんまりだ。

 

「なんでこうなるのさーーー!!!」

 

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