Fate/AlterZero   作:NeoNuc2001

11 / 17
勇者の章がよかった。

ただ、大満開友奈をこっちの世界観でどうしようか悩んでる。

~前回のあらすじ~
ナメプ、ナメプ、ナメプに続くナメプ。

その罪は許されるのだろうか。

かの約束をもって赦されるのだろうか。




少女の願い
第玖話 禍正し(前)


雨が降りしきる中での学校。

六年一組、勇者たちが在籍していたクラスには、授業がなく、朝の学活のみがある。

 

されどその自由な時間に喜ぶ者はいない。

「三ノ輪銀さんは神樹様のお役目の最中に亡くなりました。」

そこには悲しみの嗚咽があった。

一人は手に顔を当て涙を大量にこぼす。

 

一人は目から涙を拭い続ける。それでも涙は溢れ続ける。

一人は机に腕を当て、声を静かに張り上げる。

しかし中には膝に手を当て、聞く体を保っている者もいる。

さらには涙すら流さない者もいた。

それは園子と須美だった。

勇者のいるクラスだけではなく他のクラス、学年の垣根を越えて、悲しみに暮れている中、

 

あの黄金の王はいない。

雨が降りしきる。

「────人間味豊かな性格をもって、神樹様の重大な任務に務められていました。その輝かしい偉業は永久に我々の指針として残ることでしょう。どうか神樹様の下で安らかに、そして末永く私どもの行方をお見守りください。」

二人の勇者は目前を見続けたまま。不動の体制を取る。

その先には数百の参列者が座っている。涙を、嗚咽をこぼす者も多い。

「それでは、一旦の休憩とします。」

二人は依然として目に涙は浮かべていなかった。

 

 

 

 

 

付き添いの大赦の神官に従い、勇者二人は一つの大部屋に向かう。

そこでは親族はもちろん、学校の先生や大赦の代表が各々の目的を果たしにきた。。

されど、中には暗い雰囲気が漂い、まだ一人の勇者の死を嘆いてるようだった。

 

「銀ちゃん、お務めなさっていたのですね。」

 

「ああ、我々市勢の者では見当もつきませんが、大変だったのでしょうね。」

 

やはり言葉の上では弔いの意を示しているように思える。

 

「神樹様のお役目の中で逝かれるとは大変名誉なことじゃないか。」

 

「銀ちゃんはね、英霊に成られたの。羨ましいことだわ。」

 

しかし、人々が見る先は正しいのだろうか。

 

「あぁ~、あぁ!あぁ...」

 

三ノ輪家の三男が空に手を伸ばす。その赤子の手は何かを掴むことはなく、さらに手を伸ばそうと努力するも、やがて力なく手を降ろす。

 

この場に集まった人間の中で生ではなく、死に向かい合ったものはいるだろうか。

 

それを気にする者はここにはいなかった。

 

勇者二人がその異様な雰囲気故に部屋に入ることを躊躇している中、

 

「君たちは...勇者だね...」

 

後ろから声が聞こえる。廊下は無音ゆえの糸が張ったような雰囲気であったが、その一声で雰囲気はがらりと変わった。

 

「ちょっと...来てもらえるかな...」

 

声の主は男だった。黒いスーツに黒曜石のような革靴を履いていた。顔の血色は良くなく、目はハイライトのない死んだ魚の目だった。廊下の薄暗さも相まって幽霊のようだった。

須美と園子は従うか迷うものの、大赦の神官が幽霊のような男に従うように促したため連れられるまま一つの部屋に向かった。

 

 

 

 

 

そこは調度品の少ない殺風景で真っ白な部屋だった。部屋は必要最低限の物しか置かれておらず、部屋が“部”“屋”であるかのようだった。故にその部屋はあまりに寂しく、つまらない様子だった。

 

「そこに座って...」

 

謎の男に言われるがままに二人の勇者は数少ない家具の一つである長いすに座った。彼女らは何も言わず、下を向いているだけであった。

 

「私は...いわゆる魔法使いみたいなやつだ。その魔法を使って君たちと一緒に戦った、英霊というすごいのを召喚したのも私だ。」

 

須美はその男の言っていることを理解できなかった。

 

「かなり...強い英霊を召喚したはずだから...」

 

須美はまだ理解することは出来なかった。

 

「戦いが...結局...どんな感じだったのか...教えてくれないかな...」

 

須美はやっと理解した。

 

「いや!...あのね...あの王様がね...監視システムを...全部...壊しちゃったからね...」

 

「えぇ、知ってますよ!あの暴虐非道で、身勝手で、人を人と思わない王様だと!」

 

「...」

 

部屋が静まり返る。男は無言を貫き、園子は以前として顔が持ち上がらなかった。

その静寂を破ったのは、

 

「勇者様、そろそろお戻りの時間です。」

 

突如、扉をわずかに開けた神官の空気を読まない言葉だった。

勇者二人は何も言わず、その場を立ち、神官の後を従った。

男は何も言わず、ただ二人の勇者が消えていった扉の先を見ていた。

 

 

 

 

 

葬式は続く。

黄金の王は...




今回は戦いません。それなりの伏線を残して終了です。

ですが、原作に沿えばもうすぐ戦います。

そうあのギャグ担当の乙女座です。

いろいろ欠けている今ではとても倒せるとは思えませんが、どうなるのでしょう。

なんか一見矛盾が起きてますが、ありのままで理解してください。















正直、この第玖話は結構苦戦しました。

面白いですか?

  • 面白い
  • つまらない
  • 早く投稿しろ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。