Fate/AlterZero   作:NeoNuc2001

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閑話休題的ななにか。


第玖・伍話 中間報告

英霊とは?聖杯とは?

 

私が初めて聞いたのは宝石の魔法使いに弟子入りした直後だった。師匠から聞いたその話は私固有の能力を必要とする計画だった。

 

「霊脈も整い、魔力も十分。支配の術式は既に再現できた。あとは...」

 

当たり前だが、精霊関連の計画と共に私は己の力を遺憾無く利用し英霊召喚計画を進行させた。そして私はギルガメッシュを召喚した。クラスの指定に失敗し、他の四騎の英霊を取り込んでしまったのは誤算だったが、師匠はあまり気にしている様子はなかった。

 

葬式の1、2日前。勇者たちが遠足の準備を行っていた時、私は召喚儀式の考察を続けていた。

 

クラスの曖昧性、他の霊基に簡単に干渉出来ることから聖杯に問題があると結論つけた。

 

そもそも我々が所持する聖杯は名前通りのものではない。

 

起源をたどれば、聖杯はイエス・キリストの体液が触れた杯があらゆる願いを叶える万能の願望器に変質したものである。その聖杯の情報を元に作られたのが、アイツンベルンの聖杯であると聞いている。七騎の英霊が争い、最終的に生き残ったマスターが聖杯の所有者になる聖杯戦争も付随していたらしい。

 

そして我々のそれはそのアイツンベルンの聖杯をさらに模倣したものだ。つまりはイミテーションのイミテーション、贋作にすぎない。

 

さらに記せば、我々に大聖杯は存在しない。

 

魔力を貯蔵する小聖杯とは違い、大聖杯は英霊の召喚の根幹を担う部分のはずだ。それがなければ召喚等出来るはずが無いのだが、師匠が何かの礼装を用意したのか、成功してしまったのだ。

 

とはいえ、それは邪道な進め方。部分的に失敗する可能性も否めない。

 

 

 

 

 

だが、どちらにせよ。この英霊召喚計画は失敗に終わるだろう。

 

勇者に話を聞いたところ、アーチャーは必ずしも良い働きをしたわけではないらしい。

 

アーチャーの妨害によって戦闘データは十分に取れていないが、どうやら宝具を十全に使いながら三ノ輪銀に対する致命的な攻撃を防げなかった模様だ。

 

音速を越えて放たれる宝具は一つ一つが強大な爆発を引き起こす。しかし、ミサイルと形容してもいいその攻撃ですらバーテックスには届かなかった。神の力を用いていないにも関わらずそれほどの力を発揮するということは、やはり本気で戦いに挑んでいたのだろう。だがそれでも届かなかった。

 

神の尖兵と争うのだ、まさか油断するはずもないだろう。

 

恐らくは精霊システムと別の新システムが実装された頃にアーチャーは契約を解除されるだろう。神にも近い英雄とはいえ、所詮はコピーされた偶像。神樹様の命令には抗えないだろう。

 

今から会場に戻る。一人の尊き勇者を弔うその葬式に。

 

神世紀298年8月■日

 




聖杯と英霊について。

本当にわずかですかヒントが残されています。

ちなみに”彼”曰く、あれが英雄王の本気らしいです。

まぁ、どうなるかはお楽しみで。

葬式の続きはまた今度。

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