Fate/Grand Order ~Another Destiny~ 作:らまちゃ???
今回は岸波白野視点です。
――――懐かしい夢をみました
――――愛おしい少女に出会いました
――――だけどそれらも泡沫の夢
――――あなたの名前はなんですか?
――――私の名前はなんですか?
■■■■
俺はそこで目を覚ました。どうやら俺は何故か気を失っていたようだ。
「やっと目を覚ましたようだね」
ふと、声のした方へ顔を向けた。そこには、なんとも無気力そうな青年と自分と同じぐらいの少女がいた。ここは確か医務室だ。ということは恐らく、この2人が俺を助けてくれたんだろうか。
「あの、ここまでは運んで頂いてありかとうございます」
「礼はいらないよ、ボクはここではそういう役割だからね。それよりも彼女に礼を言った方がいいんじゃないかな?」
と、彼は隣の少女に目を向け、そう言った。確かにこの少女にも礼を言っておかないと。
「君もここまでくれて助かったよ。ありがとう」
「廊下で倒れていたからビックリしたけど、大丈夫そうでよかった!」
ん?そういやなんで俺は倒れていたんだ?
「キミ、もしやシュミレートを受けたのかい?慣れてない人はすぐ脳にストレスをもたらすから長時間の霊子ダイブは良くないよ?」
そういえば、入館前にそんなことしたようなしなかったような……。
「おっと、名乗るのを忘れていたよ。ボクの名前はロマニ・アーキマン。一応このカルデアの医療部門のトップを務めさせてもらっている。ロマンと呼んでくれると嬉しいかな!」
人理継続保障機関カルデア。その医療部門のトップがこのDrロマンという青年か。相当の実力者なのだろう……。
「ロマンですね。俺はマスター候補の岸波白野です。これからよろしくお願いします!――えっと、それで君もマスター候補の1人か?」
ロマンの横にいる少女のことだ。服装から見るにマスターだと思うんだが、
「そう!私もマスター候補なの!
――――名前は藤丸立香っていうの!マスター同士よろしくね!」
「ああ、よろしく藤丸」
「リツカでいいよ!私も君のことはくのんって呼ぶね」
「分かった。改めてリツカ、これからよろしく」
そうして俺達は握手を交わした。すると、ジージーとバイブ音が鳴った。どうやらロマンの電話音らしい。
「もしもしマリー。――――え!?もうそんな時間だったのかい!?――――うんわかった。伝えておくよ」
何か急ぎの用だろうか?
「――――ちょうど15分位前にミーティングがあったらしい」
ん?ミーティング?――――――あっ!!
「キミたち、ミーティングすっぽかしたって所長がカンカンだったよ!取り敢えず事情は説明したけど、今回キミ達はカルデアに待機だそうだ」
すっかり忘れていた……。でも、一般枠の俺がいた所で何も変わらないだろうから問題ないだろうけれども……。
「うわぁ、待機かぁ。暇だなぁ」
「立香、すまないな……。俺が倒れていなければ……」
「ううん!はくのんを助けられたからそれで充分だし!多分私達が居なくても優秀な人たちがパッパと片付けてくれるよ」
そうだといいんだが……。なにか引っかかる……。
「ロマンはミーティングには行かなくていいのですか?」
「ボクはサボりだよ♪」
本当にこの人が医療部門のトップで大丈夫なのか……。そんなことを考えていた途端だった。
――――突然、爆発音とともに不気味な警告音が鳴り響いた。
次はリツカと士郎視点です。
マシュも次で出そうかな?と考えております。
水着マシュカワエェ……