萩原楓side
鏡の世界の美樹さやかと交渉を得たので外で待機してもらっている鹿目まどか達と合流すると鏡の世界の美樹さやかがこっち側の暁美ほむらを見ると若干驚いて
「うわぁ!? あ…普通だ」
「人の顔を見て驚くなんて失礼ね美樹さやか」
暁美ほむらは呆れた風に帰す。
「そっちの暁美さんはどんな人なのかしら?」
巴マミは鏡の世界の美樹さやかにそういうと
「悪魔です! あー! 思いだしただけでむかつく!!」
「悪魔…?」
鹿目まどかは少しわからないという顔をしていた。
美国織莉子(魔法少女バージョンside)
楓さんに言われて鏡の中に入り、しばらくしてそとに出ると私とこの世界のキリカが紅茶を飲んでいました。
「お待ちしていました。私達。楓さんが来るまで紅茶でも飲みませんか?」
「「織莉子が二人~!」」
向こうのキリカとこっちのキリカが同時に言う。
キリカ達は意気投合し仲良く私たちの事を話している間、わたしはもう一人の私に言われ椅子に座り、紅茶を飲む。
「向こうの状況を教えて欲しいの」
もう一人の私に言われ、私はこれまでの事を全て話した。
七夕さんと出会ったこと魔獣の事などと特に七夕さんの話は真剣に話しておいた。
「ふふふ、いいわね。その七夕さん……だったかしら? 私も一度会ってみたいわ」
「ええ。ぜひ合うことをお薦めするわ。この世界にも……「おじゃましまーす」楓さん」
私の話の途中に割って入ってきた楓さんに抗議する前に
「おぉっと。抗議したいのはわかるけど……、この世界では七夕かなみじゃなくて加々美すみれ
って名前だよ。一応この世界を保つ中心核ってやつだね」
「中心核……? それはどういう意味だい?」
向こうのキリカが不思議そうに言うと
「この世界はあくまで作りだされた世界にすぎないの。それを補う形で彼女もいるんだ。この世界
の中心である悪魔の暁美ほむらが円環の理である鹿目まどかの因果律を奪って書き換えたの。
その時に発生した歪みでこの世界には存在しない加々美すみれ、萩原楓、八十住あんみ、宝蔵院
こよみが生まれたの。もともと存在しないんだからね」
「それなら何で、かなみさんだけが名前が違うのかしら?」
話を聞いていたのか後から入ってきた巴さんである。
「七夕かなみという存在だけが一つしかないからだよ。平行世界でも同じ時間に同じ名前で同じ
性格をしているのは普通なんだけど、七夕かなみだけが私が見てきた平行世界の中でも
同姓同名で同じ性格をしているのは確率でいえば結構低い。詳しいことは私にもわからないよ。
ただ単に世界に三人だけが存在する同じ顔かもしれないけどね」
楓さんはそう言って肩をくすめて
「じゃあそっちの美国織莉子と呉キリカこっちの美国織莉子と呉キリカの外出許可をもらえる?」
「ええ。いいわよ」
「あたしも構わないよ」
向こうの私とキリカは頷き外へ出ることになった。
「じゃあ、三回目の時キュゥべえが《七夕かなみは存在する》と言ってたけど……」
一緒に歩きながら巴さんは心配そうにそういうと
「うん。確率的に同じ性格とは限らないけど同じ名前が存在していたと思うよ? 歩む人生は
人それぞれだろうけど」
楓さんは少し複雑そうな顔をしながらそう言った。
楓の固有魔法は次回に明かします