七夕かなみside
「遅いなぁ……」
真ん中に位置する無機質なテーブルを見ながら呟く。
京香とマリモが来るまでそんなに時間は掛からないだろうとは思ったけど少し遅いような気がした。
ついさっきまどかと仁美は誰かに呼ばれたのか家を出たので、それと関係あるのではないかと思ってしまう。
「とりあえず服装を安定させた方が……いいよね」
魔法少女になるたびに服装が毎回変わるのでノートでどういう風にしたいかイメージしながら書いてみること。マミの直伝なんだからちゃんとやらないといけない!
「みんなそれぞれフリルがついてたりかっこいい服かと思いきやかわいいのもあるし、性格が出て
いるからなぁ………。一度全員の服装を見てから考えた方がいいかな……でもその理由でお願いし
たら嫌がるかもなぁ……」
考えるたびに不安が募るなか魔獣の反応がでた。
「嵐の前の静けさ…じゃなかったのかな。マミ! ちょっと出掛けてくる!」
私は台所にいるマミにそう呼びかけると
「! 待って! 私も行くわ!」
夜に起った事件(?)から同伴するようにと八十住さんに言われていたのを私は思い出した。
マミは身支度を終えて私の所に着くと
「どうしたの?」
と聞いてきた。
魔獣の気配を感じるのは今の所私だけであり魔物と魔女はマミ達が察知してくれるが私には認識できないのである。
「魔獣が現れたの」
「! そうなのね! じゃあ急ぎましょう」
私とマミは家を出て魔獣の気配がする西の方面に行くことになった。
巴マミside
七夕さんの魔法は今までに見てきた魔法少女の魔法を使えるようになることとその魔法少女が使用している武器も彼女はためらいなく使うことができる。
それと彼女が悩んでいるのは魔法少女になるたびに服装が変わるってこと。
軍服だったりメイド服だったりチャイナだったり。鏡の世界の時だと黒いチャイナ服だった。
安定しない服装にキュゥべえにお願いしてみたらどうかしら? と提案したところ
「それもそうかもね」
と苦笑いを浮かべてそうは言ったものの未だキュゥべえに切り出せずにいた。
しばらく走って着いた場所は今は使われていない校舎である。
「ここが魔獣のいる場所ね」
私はそう言って七夕さんの方を見ると何故か驚いていた。
目を丸くし口を開けて、そこが何なのかを知っているみたいな顔をしている。
「七夕さん……?」
私は未だに動こうともしない彼女にそう声をかけると
「っ! ご、ごめん。行こう」
我に返った七夕さんはそう言って魔法少女になる。
その時の服装はゴスロリで黒を中心とした暗い色で武器はグラディウスという剣である。
「この服が一番しっくりくるかも」
七夕さんはそう呟いて旧校舎の中へはいって行った。
武器がなんかないかなーと思ってぐぐって調べたり。