佐倉杏子side
この世界のかなみの本当の名前は『湯浅ルナ』という名前だと付け加えながら
「最初から疑問を持つべきだと思うな。年齢が違う時点で察して欲しかったけど無理もあるかな」
楓はまるで、あたしたちをからうかのようにそういうと今まで黙っていたさやかが楓の襟もとを勢いよく掴んで
「それで楽しいってわけ!? あたしたちをからかうようなことをして、そんなに楽しいの!?」
怒鳴り散らすようにそういった。
しかし楓はそんなことを動じずに
「からかうようなことは一切していないよ。私はただ真実を述べただけ。真実を知らずにワルプル
ギスの夜を乗り越えました。しかし七夕かなみの姿はどこにもなく手分けして探しました。
見つけたけど私たちを知らないってことにならないように教えたの。まぁ、私の口から言わなく
ても最終作戦会議の時に七夕かなみの口から直接言うこともあるかも知れないけどね」
冷たく冷ややかな目でそう言った。
こいつとは、仲良くできそうにない。
さやかは楓を睨みつけながら掴んでいた襟元を離して
「かなみさんを探してくる!」
そういってほむらの家から出て行った。
「待ってよ! さやかちゃん!」
まどかもさやかの後を追うように出ていく。
「それが本当だとして、どうして七夕さんがそれを黙っているのかしら?」
まどかとさやかが出てから数分してマミは、警戒するような声音でそう聞いてきた。
「………最初の世界。巴マミは七夕かなみのことを何と呼んでいたと思う?」
楓は黙ったまま別の質問をマミに問いかけた。
マミは少し悩んだものの
「七夕さん…………じゃないの?」
と言うと楓は首を横に振り
「『かなみちゃん』そう呼んでいたんだよ。今は『七夕さん』だけどね」
それを聞いたマミは口を大きく開けて放心状態になっていた。
美樹さやかside
信じられない気持ちで一杯のなか真実を探るべくかなみさんを探していたあたしとまどか。
公園に差し掛かったあたりでかなみさんとあんみさんがいた。
「かなみちゃん! あんみさん!」
まどかは大声でそういうと近くに走っていく。
あたしも走ってまずはかなみさんに真実を聞くために問い詰めた。
「かなみさん! 本当なんですか!? ワルプルギスの夜を倒したら元の世界に戻るって!!」
かなみさんの肩を思いっきりつかみ怒鳴るようにそういった。
「ちょっと!! ルナに何してんのよ!!」
そう言って割り込んできたのは高校生ぐらいの子でがっしりと掴んでいた私の手を払いのける様にしながらあたしを睨んでいた。
「貴女誰なの!? ルナをいじめるなんて許さないんだから!」
その子の顔はかなみさんと瓜二つだった。
謎の少女登場。