織莉子とキリカとかなみの攻撃がまるで届かないようにワルプルギスの夜は薄笑いを浮かべる様に相手を苛立させていた。
『参戦するぜ!! 織莉子、キリカ、かなめ!!』
休憩を十分に取った杏子がそういう。
私自身そろそろ参戦しないといけないのだが、攻撃範囲と時間がかかるみたいだ。
というか、魔法少女っぽいのだが、そういうのを願った子がいるから仕方がないわけである。
(この子、どうやって戦ってたんだろ……謎だ)
(貴女は…………だれ?)
「!?」
心の中で呟いたのがいけなかったのか頭の中に直接響くものを感じた。
テレパシーとは違う分類的な何か。
(えーっと、初めまして七夕かなみです。貴女は?)
一応自己紹介をしておく。
これで帰ってこなかったら空耳でしたかで、オチはつくのだが……………
(ワルプルギスの夜…………です)
はい。
空耳じゃありませんでした。
はっきりワルプルギスの夜っていいましたよ。
ええ。
…………ん?
(ワルプルギスの夜?)
(ええ)
あっれ…………猫の魔女やらケーキの魔女の時は普通に会話してたのに、ワルプルギスの夜も当然出来るだろうという解釈がなくって…………。
会話出来たのか…………。
(えっと、ちなみに本名は?)
(最初のころはあったけど、100年以上魔女として過ごせばだれも忘れて、ヨーロッパにある
祭りの名称を取った名前なの。だから知らないわ)
たしかにヨーロッパには〝ワルプルギスの〟というお祭りが四月の終わりから五月の初めに掛けて行われているのは百も承知でしたよ。
そこからとられる魔女の名前って………。
まぁ、舞台装置の魔女っていうぐらいだし。
舞台関係だろうとはおもったけど…………。
(攻撃しているんだけど…………どう?)
(最初のころはかゆい程度だったけど、今は痛いわ。むしろ早く殺してほしいぐらいよ。
もう数百年以上回り続けたくないもの)
数百年以上回り続けて、その中には戦う少女もいたはずなのだけど破れて吸収されて大きくなってやがて笑いながら回り続けるしかなくなって飽きたってことかな?
ああ、自分で言ってて意味がわからない。
(かなみさんならとどめをさせるぐらいの力はあるはずでしょ? さっさと殺して頂戴)
ワルプルギスの夜にお願いされてしまった。
しかも上から目線。
仕方ない。
『織莉子、かなめ、キリカ、杏子! 攻撃準備が整ったから離れて!』
『!! わかった!』
『っ! 任せたぜ!』
『これを倒したら二度と…………』
『!! お願いします!』
遠くからかなめ達が離れていくのがわかる。
(ごめんなさい。貴女まで巻き込んでしまって…………消える前に貴女に特別なものをあげるわ)
そう言うと同時にポケットに何かが入りこんだのように感じたが、気にせずに私は武器である鎌を巨大化させて
(さようなら。ワルプルギスの夜)
(ええ。さようなら)
大きく振り下ろした。
ワルプルギスの夜を喋らせてみる。
これぞオリジナル要素だ!