しばらく進んでいくと同じ制服の人が二人話し合っていた。
一人は同じ時期に転校してきた暁美ほむらさん。
もう一人は巴マミである。
あの二人は確か魔法少女のはず……前にキュゥべえから聞いたけど、魔法少女同士の縄張り争いはあると。
このほむらは時間遡行をしているのならば、私は今までに出会ったことのないイレギュラーで尚且つ不審な行動をとる少女とほむら自身そう思っているとして……。
何をしでかしてキュゥべえを殺したところをマミに見つかって言い争っているという感じでいいのかな? 詳しい事情は知らぬ。
私は、偶然通りかかったふりをして入ることにした。
「あれ……道間違えたかな……?」
「!! 貴女は……同じクラスの」
即座に反応してくれましたよ。ほむらさん。しかし怪しい目をしている。
何か言い訳を……。
「っ! あ、暁美さん……だったけ? 偶然だねー」
私は左手を頭の後ろに回しながらそう言うと。
「あら? 知り合い?」
そう声を掛けてきたのは巴マミである。
しかしこの世界では初対面。
「ええ、同じ日に転校してきた子なの」
「あ、初めまして。七夕かなみっていいます。よろしくお願いします」
私はマミさんに軽くお辞儀をする。
「私は巴マミよ。貴女と同じ中学なの。学校で会うことがあったら声を掛けてね?」
「あ、はい」
マミさんとは同い年ですよとはいえない雰囲気。
これはもう少し後でもいいかな?
すると何か白いのがチラッと視えた。
「?」
「どうしたの? 七夕さん?」
マミさんが聞いてくる。
「あ、いえ……。じゃあ、私……帰りますね……といっても三丁目ってどこでしたっけ?」
「反対方向よ今来た道戻って帰ればいいから」
私はそういうとほむらがそう答えてくれた。
「ありがとう……夜更かしは美容の天敵ですから暁美さんと巴先輩も早く帰ったほうがいいと
思いますよ? それじゃあ」
私は軽くお辞儀したあとほむらに言われたとおり反対方向へと進んでいった。
(何か白いものが視えたけど……気のせいよね?)
翌日。
目を覚ましてまず最初にしたことは学校への連絡だった。
『じゃあ、検査が終わり次第くるってことでいいんですね?』
電話越しの早乙女先生がそういう。
「はい。そんなに時間はとらないとは思いますけどお願いします」
『はぁい。じゃ学校についたら職員室に来てくださいねー』
「わかりました。では、失礼します」
『はーい』
ピッと終了ボタンを押して携帯をポケットにしまう。
「検査は10時だからもう行かなきゃ」
病院の検査を文章に表しても面白くないので割愛して、私はかなり遅れて登校した。
時間は13時ちょっとすぎ。
「はぁ……予約制だったから早く終わったものの……久臣議員の不正疑惑はほかの党の議員の濡れ衣
だってわかったし、暴力を受けていた子を引き取ったりでこの時間になってしまった」
独り言をぶつぶつ呟きながら職員室の用事を済ませて歩いていると
「あれ? 転校生2じゃん」
そういわれ振り返ると美樹さやかがいた。
片手には売店で買っただろうと思われるサンドイッチがある。
「ん? えっと、確か……美樹さやか……だっけ?」
「そうそう。よく覚えてるね」
「先生に名簿を見せてもらって名前を暗記したの」