「え? 名簿の暗記……!?」
さやかは少し驚愕しながら私の肩を思いっきり掴んでからそういった。
「うん。ついでに暇だったから全クラスの名前まで暗記しちゃった」
「暇で学校全員の名前を暗記するあんたがすごいよ」
私はいまだに肩に手を乗せているさやかの手をどかしてから
「それで……どうしたの?」
「お昼まだでねー。屋上だけど一緒に食べない?」
さやかに昼休みのお誘いを受けたが今はまだ仲良くなってはいけないような気がする。
「ごめんなさい。とてもうれしいお誘いなのだけど実はさ「かなみー!!」そって」
私の言葉の途中で声をかけられたため振り返るとキリカさんが手を振って私のところまで来てガバッ
と私を後ろから抱きついた。
「キリカさん!?」
「いやーごめんよ。二年。こいつと一緒に食べる約束をしているのさ。じゃねー!!」
キリカさんは早口でそういうと私の腕をつかんでからどっかへと進んでいった。
その間さやかは口をポカーンと開いていた。
んで、連れ去られた場所は誰も使っていない教室。
そこには織莉子さんまでいた。
「え!? 織莉子さん!? もうお体大丈夫なんですか?」
私は驚いてそういうと
「ええ。キリカが一生懸命お世話してくれたおかげで」
織莉子さんはニッコリほほ笑みながらそう答えた。
よかったぁ……ちょっと心配してたんだよね。
ってそうじゃなくて!!
「織莉子さん……あのどうやってこちらに?」
私はそういうと
「実はね。織莉子はこの見滝原中学校に転入するんだよ!!」
キリカは嬉しそうにそう答えた。
「え!? なんで!?」
私は目を丸くしてそう聞くと
「白女には、私と親しくしてくれる人なんていないけど、この学校にはキリカやかなみさんが
いるから……だから、この学校に転入しようって思ったの」
織莉子さんはもじもじと恥じらいを隠しながらそういった。
そのしぐさ反則だと思います。
かわいいし
私は織莉子さんの顔を見る。
「! 織莉子さん! キリカさん! 伏せて!!」
私はそう言って織莉子さんとキリカさんをグイっと引き寄せたと同時にパァンと銃を発砲した音が鳴り響いたと思ったら
「っぁあ!」
私の背中に何かが通り抜けた。
きっとさっき銃の音が鳴ったから銃弾だろう。
「かなみさん!?」
「かなみ!?」
織莉子さんとキリカさんは顔を青ざめていた。
音がした方向を振り向くとほむらがカタカタと手を震わせているのがわかった。
そういえば、ほむらに聞いたっけ。
織莉子とキリカは、かつて最凶の魔女になるまどかを殺そうとしたことがあると。
織莉子のところに赤いレーダーにいち早く気づいてよかったよ。
誰も死なせるわけにはいかないからね
「大丈夫…………救急車を呼んでくれればいいから…………」
少し目が霞んできた。
そのあと空き教室に入ってきた先生があわてて救急車を呼び乗せられた後で
私は意識を失った。