七夕かなみside
「あ、あの! ごめんなさい! お話をしている最中に泣いてしまって……」
それからしばらくして泣きやんで正気を取り戻した私は抱きつかれていることに気づいたため、ぐいっと押しのけるようにしたあと少し離れて土下座をしてからそういった。
「い、いいのよ。むしろつらい話を思い出した私が悪いのだから……ごめんなさい」
八十住さんは申し訳なさそうにそういった。
「お詫びに夕飯を御馳走してあげるわ。時間的にちょうどいいから……宝蔵院は時間大丈夫?」
そういって隣にいる宝蔵院さんに話を振ると
「別に構わないけど………生野菜だけは……」
生野菜が嫌いなのかぶつぶつと小声でそういう。
「茹でたサラダにするのにも時間が必要なのよね……七夕は好き嫌いとかある?」
八十住さんはそう文句を言いながらも先に茹でるために鍋にキャベツを丸ごと入れる・
「好き嫌いは特にないですけど……手伝いましょうか?」
「いいえ。料理はできないけど大丈夫よ」
「不安でしかないので私がします」
一人暮らしをするようになってからは家事や料理は得意に入っているため自信がある。
「ほとんど自炊する時間はなくって……今日はたまたまお休みだっけど……」
なんて自炊できないことに言い訳を始める八十住さんは放っておいて私はちゃっちゃと作って10分
「はいどうぞ」
出来上がり。
「意外と速かったわね……多分私の父よりも早いと思うわ」
八十住さんはテーブルの上に並べたものを眺めながらそういう。
「慣れればこんなものですけど………八十住先生も自炊を始めればこうなりますよ?」
私はそういうが
「今は仕事の関係上忙しくなるから遠慮しておくけれど、落ち着いたら初めてみるのも
いいわよね……宝蔵院も一人暮らしなんだし始めてみたら?」
やんわりと断ったあと八十住さんは宝蔵院さんに話をふった
「………したいのは山々だけど……不幸体質でドジっ子で不器用だから……無理かなって……」
宝蔵院さんは苦笑いを浮かべながらそういった。
「「「ごちそうさまでした」」」
夕食後。八十住さんは「年下に料理をしてくれたのに何もしないのはちょっと複雑だから皿洗いだけでもするから、宝蔵院とゆっくりしていって」という言葉の元、何もしないでいると宝蔵院さんは、ソウルジェムを取り出し穢れをみていた。
「あ、宝蔵院さんも魔法少女なんですか?」
「え、……ええ。ということは七夕さんも?」
「は、はい。昨日魔法少女になったばかりですけど……」
私は少し恥ずかしそうにそういうと宝蔵院さんは
「……そう……」
なぜか悲しそうにそういった。