宝石
しそうな顔をする宝蔵院さんは前の時間軸でも見たことがなかった。
私はどう声を掛けていいか迷っている間に八十住さんが戻ってきた。
「今、お風呂を沸かしているから、沸いたら一緒に入りましょう?」
そう提案してから椅子に座る。
「そ、そりぇは………」
宝蔵院さんが反論しようとしたが噛んでしまったようだ。
「大丈夫? 宝蔵院」
「大丈夫……です!」
心配する八十住さんに宝蔵院さんは八十住さんを少し睨みながらそう言った。
「………あの……出会った当初から気になったんですけど……宝蔵院さんと八十住さんは
仲が悪いんですか?」
私は二人のやり取りをみていて気になったことを言うと
「そんなことはないわよ?」
八十住さんは少し間を空かせてから冷静にそういった。
「本当ですか? その言葉に嘘、偽りはないですか?」
私はしつこくそういった、
ここで食い下がるわけにはいかなかったから。
隠しているなら正々堂々と話して欲しいから。
数分して観念したのか宝蔵院さんは
「貴女に母親のことを聞いたのは……私と八十住さんの母親かを知りたかったの……」
まずそういった。
宝蔵院さんと八十住さんの母親が私の母親と同一人物かってことなのかな?
「ええ。あらかたその通りよ」
八十住さんはそう同意した。
あれ? 私今のを口に出した覚えは……ないんだけど
「ごめんなさい。私が魔法少女になった時の願いの影響で七夕の思考が読めるのよ」
「思考が!?」
「驚かなくていいわよ。前の時間軸から来ていることを思考で呼んでいるから……。
ん? ちょっと待って……前の時間軸では私と宝蔵院と貴女は義理の妹ではないと?」
あ、読まれてたんだ……。
八十住さんの質問に私は少し考えているとポケットの中にワルプルギスの夜からもらった宝石を取り出し
「私はちょっとわからないですけど、これを触ればいいと思いますよ」
私はそういうと宝蔵院さんと八十住さんは恐る恐る触ると一瞬だけ光りを放つがすぐに消える。
そしてなぜか、八十住さんと宝蔵院さんが倒れていた。
「え!? 宝蔵院さん!? 八十住先生!?」
私は驚き思わず駆け寄ってそういいながら起こすが起きない。
「何がなんなの? ………?」
何が起きたのかわけがわからず私はとりあえず宝蔵院さんと八十住さんを寝室に移動させておいた。
一体何があったんだろ……?
八十住あんみside
見たこともない宝石に触れてみた瞬間に場所が移動し、気づいたら崩壊しかけた場所に私は立っていた。
「八十住さん? 大丈夫ですか?」
そう声をかけるのは巴マミ。
私的には初対面のはずなのになぜか知っていた。
「え? ええ……ごめんなさい。少し放心していたわ」
私はそう答えた。