私たちが起きて最初にしたことはお風呂に入ることと状況確認であって。
頬を抓って元の世界に戻ったのはいいけれど、なぜか一週間が経過していて七夕さんの話によると、宝石に触れてから状況説明の為に美樹さんと鹿目さんの家族に状況を詳しく説明したうえで、美樹さんと鹿目さんを家に帰らせたあと、八十住さんが勤めている会社に連絡を入れて一ヶ月間有給休暇を取らせた上に、宝蔵院さんが通っている大学の勉強を大まかに頭に入れているということ、見滝原中学には土下座をしてまで学校側に説得したということを聞いた。
「まかせて、授業内容は全部頭の中に入っているから」
などという七夕さんだが、十分すごいことだと感心するしかなかった。
「じゃあ、ずっと七夕さんが世話をしてくれたの?」
風呂からあがり終えてからしばらくして巴さんはそういうと七夕さんは
「ううん。私の友達とかも協力してくれたから一人じゃなかったよ。魔女退治も
私とその人でやってのけたから見滝原の平和は普通に保っているよ」
と少し照れながらそういった。
「その友達って誰なんだ?」
佐倉さんは、テーブルに置かれているお菓子を食べながらそういうと
「多分知らない人だと思うよ? 加々美すみれっていうんだけど……「いえ……既に
知っているはずよ」あ、すみれさん」
七夕さんの会話に割り込んできたのは別の時間軸であった加々美すみれだった。
加々美すみれside
「ったく。部屋にかぎを掛けろと何度言ったらわかるの?」
あたしはそう言いながらかなみの隣に座る。
「だ、だって、八十住さんのお部屋だし……それに鍵の掛け方が難しくって」
言い訳をするようにいうかなみに八十住があたしを睨みながら
「……ここでは、初めましてでいいかしら? 加々美すみれ?」
挑発するようにそういう。
かなみは状況が分かっているのか、なぜか質問をしてこない。
「確かにそうね。初めまして、加々美すみれよ。よろしく」
長い髪をかきあげながら、私はそう返した。
「本当に七夕さんと……そっくりだよね……」
宝蔵院はそういうが、かなみは否定した
「そっくりなのは外見だけで、中身は違うし、好物もはっきりいって正反対。
……あと、そこの式間違っているよ」
ちなみテーブルの状況は勉強会という形になっていて、話には加わってないがさやかとまどかも、八十住の家に居る。
「見滝原を守ってくれたことには感謝するわ。けど、信用できないわね」
巴はそういう。
「そんなんだから、キュゥべえに騙されて人の話も聞かずに魔女に食べられるのよ。
挙句の果てには、暁美は美樹に嫌われる羽目になるもの」
あたしはそう返して、かなみが注いでくれた紅茶を飲み終えてからそう答えた。