さやかside
まともな格好と言っても、今の服装にパーカーを着ただけだった。
これでまともだと言えるのか見る人によると思う。
「さぁって、この空間についての説明を始めよう。通称、魔法少女は魔法を使うことで、魔力を消費し、ソウルジェムが濁る。そこまでは、魔法少女ではない美樹さやかと鹿目まどかは分かるはずだよねぇ?」
そいつの言葉に私とまどかは頷く。
「濁ったソウルジェムは、グリーフシードで綺麗にするか、そのまま濁り魔女になるかの二択しかないのは分かっているはずなのだけれどぉさぁ、それじゃあ効率悪いと、インキュベーターは思ったわけだよ。グリーフシードで、ソウルジェムを浄化する。その方法以外をつい三日前に作りだしたのさ。それがこの『魔女空間改』ってわけさぁ。名付けはインキュベーター自身さぁ。
とある魔法少女が魔女になりかているのを他の魔法少女や一般人が取り払う。いたって効率的な考えだと息巻いていたけれどねぇ」
「え? つまり、この空間は魔法少女が魔女になりかけている時に現れる結界だっていうの?」
わたしはそういうと、そいつは大きく頷いた。
「そうさぁ。ああ、一般人といっても魔法少女の素質がある人さす言葉だから安心してほしいねぇ。それにさぁ、周りをみて何か気付かないかい?」
そう言われて周りを見ると、どこかおかしな所があった。
「人がいない?」
まどかはそう呟くと
「まぁ、それもあるだろうね。もう少し考えてみようか?」
問題を出されておしい答えをだした時の教師の顔をしてからそういった。
でも、違和感があるのに、何かが抜けないのはなんでだろう?
「まぁ、時間はないからクイズ形式にしてしまう自分もどうかと思ったから正解は七夕かなみに聞くといい」
ちらりと時計を確認しながらそいつはそう言って話を続けた。
「この『魔女空間改』を作り出したのは、見滝原市全域にいる魔法少女の内の誰かだ。結界内に取り込まれてないのは作り出した本人さ。そして無自覚だから、本人にあったとしても認識できないから、そうなのかと実感するだけになるさ」
「ちなみその魔法少女と魔法少女の素質がある人はこの空間に何人いるかわかるわけ?」
あたしはそう聞くと
「今回は12人だね。もちろん、暁美ほむら、鹿目まどか、佐倉杏子、呉キリカ、巴マミ、美樹さやか、美国織莉子、宝蔵院こよみ、八十住あんみを含む10人ってことだよ? しかし、名前とかはあってから会話をするといい。時期に会うことになるだろうからねぇ。私が教えてあげられる範囲は君たちの知り合いがいるかってことだけさ。これ以上いうとルール違反に反するからね」
巴マミside
「ルール違反? そういうものがあるのね」
「ゲーム上のルールとかに存在するようにあるのさ。『魔女空間改』のルールについて説明しよう。ルールその1、武器の能力を良く知った上で、戦闘すること。ルールその2、仲間を攻撃に巻き込んだり、自殺行為を計ることはしないこと。ルールその3、『どんなことがあっても、この空間を作り出した魔法少女に真実を迫らないこと』以上のルール上の注意さ。質問はあるかなぁ?」
私の質問にその子は素直に答えた。
「どんなことがあってもって……まるで、そのこの心をみるような言い方をするのね」
暁美さんはそういうと
「まさにその通りさ、『魔女空間改』が生まれて三日目が経つけれど発生回数は一万を軽く越す勢いなのさ。その中では自殺してしまうほどの恐怖をみせられる羽目になる。君たちにはそれなりの覚悟をしたうえでこの子の闇を振り払って欲しいってことだ」
いつもとは違うまじめな口調でそういうその子。
「生死を賭けるほどの苦しみってわけ? それならグリーフシードの浄化の方がまだましだわ」
私はそういうと
「最初に入った奴は皆そういうさ。しかし、この『魔女空間改』の消滅と同時に、インキュベーターが欲しているエネルギーが回収されるという利点があるし、君たちが魔法少女になって失ったものが取り戻せるおまけ付きでね」
その少女はニッコリと笑みを見せた。
放置していたわけじゃないんです。
忘れてたんです。