美国織莉子side
「もともとは、違う町からここに来たのだけれど、魔女頻度とこの空間の頻度が半端なく多いの。これを七夕さんが一人で切り盛りしていた事には驚愕させられたけれど」
『魔女空間改』で合流するために先に進む私達に彼女はここに来た経緯を話した。
「かなみさんとは知り合いなの?」
私はそういうと彼女は頷いて
「キュゥべえから人手が足りないから見滝原市の魔女退治を手伝ってくれって頼まれたの。最初は断ったけれど、魔女の出る確率が高い見滝原市はどんなのか気になって訪問した先に出会ったのは七夕さんだったの。酷くやつれていたのを今でも思い出せるわ。貴女たちもそうなわけ?」
矢折さんに言われて少し気まずくなってから
「いいえ、私達はもともと見滝原市で魔法少女をやっているわ」
そういうと矢折は驚愕して
「はぁ!? それまであんた達何をしてたわけ? 見滝原市の魔法少女は必ずっていいほどこの空間に参加しなければならないのよ!? 私は200回くらい経験したけれど、貴女達のような人は一回も見たことがないわよ? それまでずっと七夕さんが参加していたのよ? あれは強制参加性だけれど、参加しないことも可能だけれど……どういうこと?」
次々と質問してくる矢折さんに私はこの空間が初めてということと一週間くらい気絶したことを全て話した。
矢折さんは最初は、頷きをよこすもののだんだんあきれ顔になる。
「つまり、七夕さんが持っている宝石に触れたら、別の並行世界へ向かい魔法少女ではなくなったことと、印象が良くない魔法少女に出会い脱出したら一週間経っていた? ふざけてる?」
「ふざけてないさ。この空間にいる魔法少女9人のうち7人が知り合いの魔法少女だし、それに………………! !?」
「規定に引っ掛かったわね。30秒間は喋れないわよ。あ、初めてだから知らないと思うけど、これが終われば説明してあげるわ」
キリカが何かの規定に引っ掛かったのか突然うろたえ始めるのを視て、矢折さんは呆れるように肩をすくめて『使い魔改』を次々と凍らせて倒していく。
「あ、そうなるとここを説明することになっている案内人の名前も知らなかったりしない?」
しばらく進んでいくうちに矢折さんは思い出したかのようにそういった。
既に30秒も経って喋れるようになったキリカは頷くと
「そうなると、『魔女改』のことも聞いてなさそうだね。やれやれ……起きてからキュゥべえに本当に、出会ってないの? この空間の事もキュゥべえから直々に説明が来るんだけどねぇ一体どうなってるんだか。殺されたわけでもないのにさ」
確かに、この空間を説明してくれた彼女も
「本当なら、インキュベーターが教える筈なんだが、何かしたのかい?」
と問われてる。
「まぁ、いろいろ合流して話さないといけないし、さっさと先に進もう」
矢折さんはそういうと足早に先に進んだ。