魔法少女まどか☆マギカ~繰り返される時間~   作:華鳩羽

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前回の続きです。



巴マミの説得

「今の……何?」

 

私は多分これがテレパシーというものだろうと理解していた。

キュゥべえと初めて出会ったときは何かの腹話術かと思いスルーして魔法少女の間でそういうものがあるという話だけは聞いていた。

 

経験するのは初めてである。

とっさの出来事で最初は何かと思ってしまった。

 

《今のはテレパシーというものだよ。100m前後の範囲であれば僕が繋げられるんだ。学校でも距 離が離れてても圏内さ》

 

キュゥべえはまるで得意分野でもいいたそうな顔……といっても無表情だが、ドヤ顔でそう言った。

学校でテレパシーを使うものだろうか……。

 

「学校? 他に誰か魔法少女がいるの?」

 

私はキュゥべえに聞いてみると

 

《僕の知る限りだと今テレパシーで呼んだ巴マミとイレギュラーと言ってもいい暁美ほむらが

 の二人だけだね。この街じゃないけど、隣町に佐倉杏子という魔法少女もいるよ》

 

無表情のまま尻尾を動かした。

 

「七夕さん、転校生はマミさんの敵だからちかづかないようにね」

 

美樹さやかはそう言った。

 

「それってなんで?」

 

「なんでってマミさんの友達のキュゥべえを殺そうとしたんだよ!?」

 

「それだけ?」

 

「あとマミさんの邪魔をしにきたり……」

 

「本当にそれだけ?」

 

「何さ、転校生に肩持つき?」

 

美樹さやかはじろっと睨みつけながらそう言ってきた。

 

「暁美ほむらが巴マミを邪魔しに来たのは心配だったからじゃないの?」

 

「心配?」

 

《それはもしかして、僕が鹿目まどかや美樹さやかが契約したら止めに入るってことかい?》

 

キュゥべえはそう訊いてきた。

私は頷いて

 

「契約……はよくわからないけど……多分そう。私は主に鹿目まどかさんを契約させたくない

 という意味合いが強いかな……。巴マミは美樹さやかや鹿目まどかを早くキュゥべえと契約し

 て欲しい。という思いもあると思う……」

 

私はそう告げた。

 

「じゃあ転校生はあたしやまどかを出来れば契約して欲しくないと考えているわけ? でも

 マミさんが言うには魔法少女が増えるとそれだけグリーフシードの奪い合いになるって……」

 

「グリーフシード……? 魔法少女……? その意味はよくわからないけど、キュゥべえ。縄張り

 ってのはあるの?」

 

《そうだね。特にマミのように使い魔を狩るのは珍しいタイプさ。大抵の子は使い魔を放置して

 魔女にさせてから倒すのが多いからね。その街に魔法少女がいなくなったら当然魔女が多い

 場所に行ってその街をテリトリーにしている魔法少女を倒してからになるよ。さやかが言った

 グリーフシードの奪い合いはその意味が多い》

 

なるほど……詳しく訊いてみると少し厄介だなぁ……。

 

「キュゥべえ。今この結界に私と美樹さやかと巴マミ意外にあと誰かいる?」

 

私はしばらく考えてからそういうと

 

《さやかが心配でついてきた鹿目まどかとそのあとに暁美ほむらがいるよ。でも暁美ほむらは

 マミによる拘束魔法で動けないみたいだ》

 

「え!? そうなの!?」

 

キュゥべえの答えに美樹さやかが驚く。

 

「キュゥべえ。ここの魔女と巴マミの相性は?」

 

私は気にせず続けると

 

《最悪だね。この魔女は油断すればするほど悪くなる。今のマミでは危ない》

 

「!!??」

 

「キュゥべえ。今すぐに巴マミにテレパシーを繋いで」

 

《分かったよ》

 

『巴マミ』

 

『!? 貴方は?』

 

『美樹さやかと鹿目まどかと暁美ほむらの同じクラスの七夕かなみです』

 

『七夕さん!? さやかちゃんが言っていたのは七夕さんのことだったんだ』

 

近くにいるのか鹿目まどかは驚いている。

 

『キュゥべえに聞きました。貴女は暁美ほむらを拘束魔法で動けなくしていると』

 

『え、ええ。そうよ』

 

『何故拘束魔法をしなければならなかった状況を教えてください』

 

『今までの魔女と訳が違う。美樹さやかや鹿目まどかだけでなく巴マミの身も危ないって』

 

おぉう、それで動けないのか……。

 

『今すぐ拘束魔法をといてください』

 

『え!? な、なんで……!? 暁美さんは私たちの邪魔を……』

 

『マミさん。キュゥべえが言ってたんです! ここの魔女はマミさんの相性が最悪だって!

 このままじゃマミさん死んじゃいます!!』

 

巴マミが言いかけたところで隣にいる美樹さやかが乱入してきた。

 

『えっ!? マミさんが!?』

 

『お願いです。私は人が間近で死ぬのは見たくありません! だから今回だけは暁美ほむらから

 拘束魔法をといてください。じゃないとひどい目にあいますから!!』

 

『……分かったわ』

 

よかった……。

これで暁美ほむらと巴マミが救われる……。

 

《君は間近で人が死ぬところを見たのかい?》

 

キュゥべえはそう聞いてきた。

 

「私が物心ついた頃、私の両親は目の前で自殺して死んだの。それがきっかけで入退院を繰り

 返したから」

 

私はキュゥべえを見据えながらそう言った。




長くなったので、キリがいいところで終わらせます。
次回にまた続きます。

誤字脱字や感想があったらお願いします

追記
2・21 キュゥべえの会話と文章を追加
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