美国織莉子side
しばらく進むと看板にデカデカと休憩場所と書かれた場所に着いた。
「ここから先は、12人と合流して進むことが義務づけられている集合場所と休憩室。休憩室を出た先がこの空間を作り出した人の闇ってもの。いわゆる負の感情ね」
矢折さんはそう言って扉を開けると中には既に人がいた。
「織莉子さんにキリカさん!」
最初に声を掛けてきたのは宝蔵院さんである。
「あぉう? 結構な人数だね、あとは三人だけか」
矢折さんは周りを見ながらそういってくるりと一周してから軽くお辞儀をした。
「初めまして、矢折奏です。よろしく」
ニコッと笑顔を浮かべてそういった。
それから、暁美さん、巴さん、佐倉さん、宝蔵院さん、八十住さんと言った順にそれぞれ自己紹介をしたあと、きぐるみを着た子は矢折さんの顔をみた瞬間バク天しながら後ろに一気に下がった。
「! 矢折奏……! ひっさしぶりだねぇ!」
その子は顔をひきつるようにそういうと矢折さんも臨時体制をとるような姿勢をしてから
「ええ! そうね! 穂波小織!!」
そういって二人同時に襲いかかろうとする前に
「はい、ストップ」
そう言って間に割り込んだのは浴衣姿をした子であり、彼女が両手を矢折さんときぐるみの子を顔付近まで触れそうな位ぎりぎりな位置で静止させた。
宇佐見ノアside
『使い魔改』を倒していく間にまどかとさやかが一週間くらい眠っていたことを聞きながら進んでいくと休憩場所に着いた。
「? なんですか? ここ?」
そう聞いてくるさやかに私は、ここから先離れていた人たちと合流しいったん休憩してからこの空間を作り出した人の闇を知ることになる場所であることを説明してから入ると何故か二人が争って言うた。
私はすぐに、矢折さんと穂波さんを制止させた。
「あ、貴女は?」
そう聞く金髪ロールの人は不思議そうに首を傾げた。
「宇佐見ノア。よろしくね。で、雪女の格好をしている子は矢折奏さん。きぐるみを着たこの子は穂波小織さんだよ。君たちは?」
私はニッコリと返してからそういった。
佐倉杏子side
宇佐見って奴は小織と奏を制止させたあとでニッコリと微笑みながら自己紹介をした。
あたしらはとりあえず初対面である宇佐見に自己紹介をしてからしばらくして
「矢折と穂波は一体何をしようとしてたのかしら?」
八十住さんが少し不機嫌なのかイライラしながらそう答えるとノアは
「イライラするのは分かるけれど、そのままの状態で休憩室から出るとすぐに殺されるわよ。休憩室に入る前に倒した『使い魔改』にも動揺だけれど」
そういって思い出したのはここに入る前の小織がやたら不機嫌全開だったってことだ。
あいつはそれを知っていてわざと不機嫌全開にして敵を倒したってのか?
「………ふぅ。であれは一体何?」
八十住さんはそう言われて一呼吸してからもう一度訪ねると
「彼女らなりの挨拶みたいなものです。穂波さんがバク天して後ろのに下がったら被害は増大して、負傷してしまう場合が多いんですよ」
「挨拶で被害が増大するのね……」
マミはそれを聞いて若干というより完全に引いていた。
「あたしはそれを止めるがかり。現実じゃ、半径1mは更地にされますからね。これでも結構仲良しなんですけど、挨拶の仕方は初対面時と変わらずで……最初見た時は驚きと怪我でどうしようもなかったですけど、七夕さんがいなければ被害はさらに広がっていたことでしょうね」
「矢折さんと宇佐見さんと穂波さんの出会いは七夕さんが絡んでいるのかしら?」
ほむらはそういうとノアは頷いて
「必ずと言っていいほどにね。七夕さんがいなければ、あたしと矢折さんと穂波さんはこうして手を組んで魔女退治もすることはなかったとは思いますし。こうして一緒に行動することもなかったと思います」
少し悲しい顔をしてからそういった。