矢折奏side
さぁ、最深部に向かおうとしたら空間が崩壊して元の見滝原市に戻った。
武器であった奴もいつの間にか回収されているし、突然の崩壊だったのか、まどか達は戸惑っている。
慣れている私と穂波と宇佐見は釈然としないまま呆れていた。
が、今は周りの視線が痛い。さっきからクスクスしていると思ったら周りの動きが止まった。
「この服装で時計は目立たないね」
穂波はニヤリとしながらそういう。
「な、なんだこりゃ……?」
杏子が驚いているのをみてほむらは答えた。
「時間停止ね……」
「そう! それを知っているということは、ほむらの固有魔法は時間停止なのかな?」
穂波は時間停止に必要な時計の針を回してからそういうと
「え、ええ……制限時間が付くけれど」
時間停止を願う魔法少女なんて滅多に少ないから穂波は嬉しそうに語りながら時計を回している。
「盛り上がっている所悪いけれど、ここを離れましょう。詳しい説明は私の家で話すから。さやか以外はマシでしょうけれど、さやかはかなり目立つわ。というかお持ち帰りシステムを知らなかったのが盲点ね……」
とりあえず家に案内することになった。
穂波小織side
時計の針を回し続けながら奏の家に向かう中、
「所で、穂波さんはなんで時計の針を回し続けているのかしら?」
とマミが聞いてきた。
「時間停止ってのは時を止めるってことなんだけど………その時を止めるには必ずと言っていいほどの条件が付く。ちなみにほむらはその制限時間だけかい?」
「ええ……。砂が尽きたら時間停止も時間遡行も出来ないわ」
ほむらは頷きながらそう答えると
「私の場合は………のと時計の針を回し続ければ時間停止は長く続くってことと。条件として一回の使用に付きソウルジェムの濁りが増加するから……グリーフシードは結構貴重ってわけだよ」
「それで魔法少女狩りをしてたわけ?」
マミは私にそういう。
「魔法少女狩りをしたのは、宇佐見を襲った一回のみだけだよ。それ以上は危険だと感じてグリーフシードが重要だから狩らせてくださいと懇願したら、ほとんどの町では魔法少女狩りを行っている奴と認識されたわけであって………仕方なく付き合ったら噂が広まるんだよ。怖いね噂」
「しかもその土地の人も他の町から来た魔法少女だっていうんだから魔法少女を仕方なく倒さなきゃいけなくなるのも仕方ないよ………って、宝蔵院さん? 大丈夫ですか?」
宇佐見が付け足すようにそう言った後、二、三歩歩くたびにこけているのだけど……大丈夫かしら?