八十住あんみside
宝蔵院に連れて行かれ秘密の部屋は意外と広かった。
ところどころにここで暮らしていたのかカップラーメンのカラがあちこち置いてある。
「! 今ゴミをかた……」
「宝蔵院……ゴミ袋を広げるだけでいいわ。ゴミは私が拾うから」
「……ごめん」
ゴミに気付いた宝蔵院は慌てて片づけようとするが、その場で勢いよくこけてしまっている。
魔法少女の姿じゃないと不幸体質じゃなくなるっていうのは知っていたし何度も見てきたけど、なんだか可哀そうに思えてきたわ。こうなったら一緒に住もうと誘おうか迷ってしまう。
「この資料はね……前に住んでいた住人が………残していたものなの。……前の住人も、……魔法少女……だったみたい」
しばらくして片づけて終わってから戸棚に入っていた資料を私に見せた。
資料には、だれがいつどのような願いで魔法少女になったのか、固有武器や魔法は何だったのか、そのあとの魔女化のことまで詳しく丁寧に掛れてあった。
その履歴を観る限り、数千年前の資料がある・
「大家さんに聞いて……前の住人の名前がなんだったのか……きいたよ。
近代の資料の……ここをみて」
宝蔵院に言われて指を差された方を見る。
『契約日:XXXX年3月10日 願い:全ての魔法少女の経緯を知りたい。
契約者名:
そう書かれてあった。
彼女の字ではない誰かによって魔女になった理由と魔女名と誰によって倒されたまで書かれてあってそれ以降は宝蔵院の字で続きが書かれてあった。あたしや、暁美ほむらなど
「この子が行方不明になったのが…………数十年前で………それまで、大家さんが
彼女と親しかったから……残しておいたようなの………。それで、とある人に
彼女が…………亡くなったって聞いてから………このまま」
宝蔵院はそういって、ソウルジェムを見て濁ってないか確認したあと、少し光らせてから指輪に戻した。
「大家さんに告げたその人の名前は聞いているの?」
あたしは自分の名前が載っている資料を眺めながらそういうと
「100年前歴にその魔法少女が載っているわ」
魔法で口調だけを改変した宝蔵院に少し驚きながらも彼女が指をさした資料に目を移した。
『契約日:XXXX年3月19日 願い:魔女になっても魔法少女として生き返る。
契約者名:フォリアス 使用武器:なぎなた 固有魔法:蘇生』
「!! フォリアス!?」
「? 知っているの?」
「貴女がさっき殺そうとして七夕かなみのソウルジェムをもっていたあの子が
そうよ!」