暁美ほむらside
「あの虫って?」
察してくれたと思ったけど、まどかが分かっていないのかさやかに訊いてきた。
さやかは、まどかに耳元でささやき、ようやく理解したようだ。
「虫にもとり憑くんだね……」
まどかはションボリとしていた。
そのあと美国とキリカがきて事情を説明すると
「それは大変だったわね。私もキリカも気をつけるようにするわ」
「うー……つまんないなぁ~」
キリカはそう言いながらも用意されていた紅茶に砂糖三杯とジャム三杯入れた。
「え!? 紅茶に砂糖とジャム!?」
それに驚いていたのは巴さん。
「この子甘党なのよ。卵焼きも甘いしお粥も甘かったわ」
美国は説明する。
甘党とは知ってはいたがそこまでだとは思わなかった。
七夕かなみside
一階が少し騒がしくなった。
きっと美国織莉子と呉キリカたちが来たのだろう。
それにしても銃で空いた床穴は無数にある。
ホコリはともかく、虫がどうも穴に落ちてしまう。
困ったなぁ……
仕方なくあの挟む奴で掃除しているのだが……
「最初からこうすれば良かった……」
私は頭を抱えながらそう呟く。
挟む奴があれば、穴に落ちることなく楽に拾えるし、いちいちティッシュを使わなくて済む。
最初からこうすれば楽だったのに……もう何匹か一階の私の部屋に落ちてしまっている。
また一階に行くのは面倒だし、二階を終わらせてから一階に行くことにしよう。
「ティロ・フィナーレのこと? あれはね……」
「ちょっと暁美さん!?」
二階にまで届いている声に少し笑いながら溜息をつく。
「……あの条件さえなくなれば、巴マミ達にも手伝えるんだけど………嘆いても仕方ない。
頑張ろう……」
黒いゴミ袋にホタルと例の虫を入れて一階へ行く。
しかし二階の床穴はどうしようか……。
一階の廊下で鹿目まどかと出会った。
「あ、来てたんだ。お帰り、昼食は……あ、ないんだっけ。えっとおかわりなら冷蔵庫に
入っているから」
私は笑顔でそう言いながら言うと
「あ、うん。わかった。みんなにも伝えておくね? ……と、トイレどこかな?」
「まっすぐ行ったらすぐそこだよ」
「あ、ありがとう」
鹿目まどかは戸惑いつつトイレの方面へと向かった。
そういや佐倉杏子の帰りが遅いな……。
そう思いつつ私の部屋へ入った。
「うぅ!? 何この匂い……!?」
部屋に入るや否や悪臭が漂う。
すぐに空気を入れ替えて……
「ひぃ!?」
カーテンも締めてあったの開けたら私のベッドの上に何かがいた。
「これが……匂いの原因……?」
と呟きながらも窓を開ける。
で、再びよく見たら
「何でまたこれなのーーー!?」
そこには大量の例のアレ+化物が居座っていた。
「ふっ……ふざけるなぁ!!!」
鹿目まどかside
「ふっ……ふざけるなぁ!!!」
「!?」
トイレから出ると、かなみちゃんの声がここまで聞こえた。
何があったんだろ……と思って急いで見たら様子を見に来たキリカさん織莉子さんが魔法少女の
姿で……黒い奴を倒していた。
「何かあったの?」
わたしは近くにいたさやかちゃんにそう聞くと
「なんでも、かなみの部屋に虫が居座っていたらしいんだよね……しかも悪臭までするし」
さやかちゃんは、笑って説明するけど、困惑している表情だ。
かなみちゃんの家は常に誰かがいないといけないようです……。
なにもかも怖いです。
何でそこで生活してんだが……。
追記
2・23 文章の追加と変更