七夕かなみside
病室に向かう途中巴マミと佐倉杏子に出会った。
私は自己紹介を簡単に済ませたが、それでよかったのかなっと思っていると
ほむらから事情は訊いているらしく、それでよかったみたいだ。
ようやく病室に着くと八十住先生がいて
「検査の時間になっても来ないから様子を見に来たら……そういうことだったのね」
そういえばすっか検査の時間だってのを忘れていた。
「でも、リハビリの時間もあるし、行ってきなさい」
そういえば、そんな時間だったっけ……
私は近くにあった松葉杖を取り出し、リハビリ室へ向かった。
忘れ物……してないよね?
一応確認しておくと……
「あれ? ………あの宝石がない……」
宝石とは、入院してから三日経ったある日、部屋を間違えて入って来た少女にもらったものである。
名前は確か……宝蔵院さん……だったような。
その子に
「んーお守り変わりに……これあげる」
最初あった時は目つきが悪い人だなぁと思ったけど、話しを聞けば、目つきが悪いのは視力が
落ちているからと聞いた。
その子にもらった宝石は励ましでもあったため肌身離さず持っていたけど、忘れてしまった。
仕方ないので、また病室に戻ろうかと思うと
話し声が聞こえた。
「じゃあ、七夕さんは覚えているのね?」
「それは……解らないけど、直接本人に聞いたほうがいいと思うわ」
何を話しているかまずわからなかったけど、もしかしたらマミたちにも記憶が残っている
のではないかと思った。
私は病室に入いるとマミは少し驚きながら
「あら? リハビリ終わったのかしら?」
と聞いてきた。
「ううん。忘れ物」
私はそう言って机に置いてあった宝石が入っている袋を手に持ってから再び
病室にでた。
(話しを聞くのはその後からでもいいよね?)
私はそう思ってリハビリ室に少し急いでいった。
暁美ほむらside
私たちが話していると偶然、忘れ物を取りに来た七夕が入ってきて、素知らぬ顔で
机の上に置いてあった袋を手にすると、再び病室から出た。
聞かれてしまったかと思い、八十住の方を見ると困惑したような顔をしていた。
「どうかしたんですか? あんみさん」
さやかは八十住の顔をみたのかそう聞いた。
「……いいえ。それじゃ、私仕事に戻るから、面会時間の終了は17時までだから、
それまではここにいても構わないからね」
八十住はそういうと、椅子から立ち上がり病室を素早く出て行った。
「時間を……気にしてたのかな? チラチラ時計見てたみたいだから」
八十住が去ったあとまどかはそう言った。
《それはないよ》
そう言ってどこか現れたのかキュゥべえが出て来た。
「どういうこと?」
マミはキュゥべえに質問すると
《八十住あんみが気にしていたのは時計じゃなくて、さっき七夕かなみが持っていた袋の中身
だよ》
巾着袋に何かが入っているような気がしたが、八十住がそれを気にするのはどう言う意味だろう
そう思っていると
「それとあんみさんが急ぐ理由の関係があるのさ?」
杏子はそういうと
《七夕かなみが持っていた袋には、前に七夕かなみに取り付いていた魔物を追い払うお札みたい
なのが入っているんだ。八十住あんみが知りたいのはその中身がどういうふうになっているか
だからね》
キュゥべえはまるで力説するように解説した。
微妙だ……。
追記
2・25 文章の変更