七夕かなみside
「七夕さんちょっといいかしら?」
リハビリ室で足を動かしながら前に進んでいると、八十住先生が慌てて来てそう聞いた。
「どうしたんですか? 先生」
取りあえず私は休憩を取るために椅子に座りながらそういうと
「その巾着袋は誰にもらったかわかるかしら?」
私が忘れ物用に取りに来た袋を見てそう言った。
「これは……一ヶ月前にたしか……宝蔵院さんだったかな? その人にお守りとしてもらい
ましたけど……」
もらった際に、その人だけ教えるように言われたっけ?
何故かわからないけど。
八十住先生は驚愕したあと
「そう……今日は来るか解る?」
「多分来ると思います」
「ありがとう。じゃ、リハビリ頑張ってね?」
「はい!」
いつになるか分からない退院の日を期待しながら私は立ち上がって再び練習することにした。
巴マミside
「失礼します……」
かなみさんの病室に入ってきたのは、目つきが悪くて私たちの顔を睨んでいるように見えた。
初対面なはずなのに、このことはどっかであったような感覚が襲う。
《やぁ、宝蔵院こよみじゃないか。こんな所に来るなんて珍しいね》
キュゥべえが彼女に向かってそう話すため、彼女は魔法少女なのかと思った。
「黙ってて……、死にたいの………?」
彼女はキュゥべえを睨むように何処から取り出したのか小型ナイフを突きつけた。
《やれやれ》
キュゥべえは溜息を付きながらその場から逃げるかのように消えていった。
それを確認した彼女は次に、ポケットから素早くナイフを取り出し私の前髪ギリギリぐらいに
先端を突きつけた。
「ソウルジェムをだして……」
睨むような目、怒りを込めた口調に戸惑いつつもソウルジェムを取り出そうとすると
「!? なに!? これ……!」
私がみたソウルジェムは前のソウルジェムと違い防御性に優れたものだった。
「ついでに貴女と貴方もだして……」
戦闘態勢に入ろうとした佐倉さん、暁美さんにも、同じようにギリギリなラインでナイフを突きつけ動きを封じながら彼女はそういう。
佐倉さんと暁美さんが取り出したソウルジェムは私と似たような形をしていた。
「何なんだ!? これ!!」
佐倉さんは驚いたようにソウルジェムを見た。
「これって確か……前の時間軸でみた高性能なソウルジェムだよね!?」
美樹さんは、佐倉さんのソウルジェムを見てそう言った。
確かにこのソウルジェムはあのときと同じ眩しいくらいに輝いていた。
「これについて説明する前に体内に取り込んで。戻し方は自然と解るはずだから……」
彼女はそういうと小型ナイフをポケットに直した。
やり方はすごく簡単だった。粒子の粒のように消え去っていく。
それをみた彼女は余っていた椅子に座り
「改めて自己……紹介をするね。私は……宝蔵院こよみ。あんみとさんと同じで、偶然この世界
に来た……魔法少女だよ。ちなみに、目と口調は昔からの癖で…直せないから気にしないで」
彼女は軽くお辞儀をしてそういい
「別の時間軸では、ほむらさんとワルプルギスの夜……討伐の手伝いをしていた。さらに別の
時間軸では、貴女たちの敵でもあった……」
宝蔵院さんは、無表情でそういった。
「宝蔵院さん……だったかしら? 何故私たちがここに来たか解る?」
私は、そう聞いてみた。
「前の時間軸……という表現もおかしいけど……あの時に、かなみさんの部屋にいたか……
どうかで、ここの世界の……記憶に上書きされて……いるというのが正しい。
思い出す……条件としては、かなみさん……以外の人物とあったかどうかだとされている……
らしい……」
らしいという曖昧な答えをだした。
「らしいって誰かに聞いたんですか?」
鹿目さんはそういうと
「推測に過ぎない……だけってこと。あくまで仮説に……すぎないから述べただけだから……」
宝蔵院さんは、仮説という言葉を強く言ったような気がした。
宝蔵院さんの性格がつかめていない。
追記
2・25 文章の変更(おもに、こよみ)