マミの家でしばらく談笑していると、魔獣の気配を感じた。
距離はしばらく歩くことになるが近いといえば近い場所にある。
マミ達を見るが、気づいている様子はないようだ。
マミ達に伝えようかと思ったが楽しいパーティーの最中なので、なかなか言えない……。
ここはマミ達に黙るようにキュゥべえにお願いしよう。
そう思って立ち上がろうとしたとき、
「あら? トイレの場所なら玄関口のそばよ」
「でも、今キリカがこもっているんじゃないかしら?」
マミの言葉に織莉子はそう答えた。
「あらそう? じゃあ近くの公園でしかないわね……ごめんなさい。七夕さん」
「いえいえ。ついでにちょっと外の空気も吸う予定だったし大丈夫だよ」
「分ったわ。気をつけてね? 最近物騒だから」
「うん」
私はそういい玄関に向かい靴に履き替えてマミが教えてくれた公園に着くと
『キュゥべえ』
《なんだい?》
『魔獣の気配を感じたけど、ほかの魔法少女には知らせないで』
《解った。巴マミや暁美ほむら、佐倉杏子、美国織莉子、呉キリカや魔法少女候補にも教えない
でいいのかい?》
『うん。お願い。言わないで』
《解った。場所はわかるかい?》
『案内して』
《いいよ。着いてきて》
キュゥべえに案内されるままついていくとこれまでにない気圧を感じた。
取りあえず変身する。
服装は退院前に着た服装と違い、軍服に近い感じの服だ。
武器も鎌に対し今度はマスケット銃だ。
「鎌の方が慣れているんだけど……しかたないよね!」
声質も変わってるや……。仕方ない。
魔獣の数は数十体程度。
魔女はどんなのかは知らないが、グリーフシードと縄張り争いが起きない限り平和という意味と
元に戻そうとするのが役割みたいに魔獣は増え続ける。
マスケット銃は初めて使用したのにも関わらず、使い慣れているかのような感じで魔獣を
蹴散らす。
「これで最後ぉ!!」
最後の一体……が隠れていたのか後ろからもう一体近づいてきてビームみたいなのを
だしたかと思うとすぐに消滅した。
「!?」
「危なかったわね。もう大丈夫よ」
マミである。
「(マミ……)誰?」
口に出したのがまずそれである。
私はマミと言いたかったが何故かその答えになってしまった。
「そんなに警戒しなくていいのよ。私は巴マミ。あなたと同じ魔法少女よ」
「(嫌……違う私は……)警戒してないよ。ただ、名前を知りたかっただけ」
言葉がいうことを聞いてくれない……意思は私が持っているのにも関わらず、言葉だけは
言うことを聞かない。
「あら? そうなの。ところで、七夕かなみさんを見なかったかしら?」
「(お願いマミ……気づいて!)知らない。お知り合いかなにか?」
「ええ。大事な友達なの」
マミは微笑んでそう言った。
目の前にいるのが私なのに……どうして……。
「そう。じゃあ見つけたら教えておくよ。それじゃあ」
私が認識できたのは何もなかった。
身体が勝手に動いてマミから離れるように逃げただけ……。
変身を解除してようやく私の意思で動くことが出来たのはそれからあとの出来事であった。