ケーキの魔女は誰かがケーキを食べるまで返さないつもりなのか、出入り口を塞いだ。
『さぁ! 食べて! 全部じゃなくてもいいから!』
『そう言われても……キュゥべえ呼んでいい?』
『……いいよ!』
一瞬悩んだケーキの魔女さんだが軽く了承してくれた。
「キュゥべえさーん?」
いるのか分からいので、取りあえず呼ぶ。
《何だい? かなみ》
何処からか出て来たキュゥべえ。
「実は、この魔女がケーキを食べて欲しいとねだってて、キュゥべえは一杯いるし、食べるの
手伝ってくれないかな?」
《わけがわからないよ》
指差す先をみたキュゥべえが発した言葉。
口癖なのかもしれない。
「リンも協力してくれるかな?」
「はい! ケーキ大好きです!」
明るいなぁ……羨ましいぞ。
マミたちにも見せてあげたい。
《やれやれ、食べないと叱られそうだし。分かった。食べるよ》
呆れたふうにそういうと、キュゥべえがいっぱい出てきてきゅっぷい、きゅっぷいいいながら
食べ始めた。
「さて、私たちも食べようか?」
「はい!」
武器がナイフとフォークに変わってしまったので、それを使い食べることに。
リンの武器もナイフ兼フォークになってしまっている。
「「いただきます!!」」
『どうぞ!! 飲み物もあるからいつでも言ってね!』
魔女も食べてもらえるのが嬉しいのか、喜んでいる。
最初に出されたのはシフォンケーキ。
「はむっ!」
恐る恐る一口食べると、結構な美味だった。
「んぅ!? おいしいです!!」
リンは感動して次々と食べていく。
確かにこれは美味だ。
二時間近くして、すべてのケーキを食べ尽くした。
『ありがとう!!』
ケーキの魔女は感動し、消えていったと同時に結界も消えていく。
「ふーお腹いっぱいで動けそうにありません……」
リンはお腹をポンポン軽く叩く。
「そうね……ケーキはカロリー高いから……。所でリンはどこかに住んでるの?」
私は変身を解除しながらそういうと
「えっとですね。野宿です!」
えっへん! と威張るようにいう。
「じゃあ一緒に暮らす?」
「へぇ!? いいんですか!?」
「うん」
「わぁーい!」
リンは嬉しそうにはしゃぎ私に抱きついた。
動けないんじゃなかったけ?
「じゃ、よろしくねリン」
「はい!」
リンは嬉しそうに笑顔を振りまいた。
私はリンを連れて巴家に帰ると勝手に出て行ったのを知ったのかマミの顔が笑っていなかった。
「どういうことかしら?」
「……まぁ……奥で話そうよ。マミ?」
「この人怖いです……」
リンは隠れながらマミを見上げてそう呟いた。
ぬわー!?
ちょっとサボリ気味になりつつあります。