宝蔵院こよみside
マミさんの部屋に入ったのはいいものの、挨拶をするタイミングを失ってしまった。
勝手に部屋に上がっていいとは言っていたから言われた通り入ったものの、タイミング
を失った。
大事だから二度言う。
夏樹リンの容姿はみた目が小学校低学年だが実際は中学生だと語る。
確かに中学生ならではの単語や、やや大人びいた言葉遣いをする。
でも、小学生の姿という外見で利用するのはかなみさんだけ。
その目的は分からないが、話を聞く限りそういうことなのかな。
「そういえば、そろそろこよみが来るはずだけど、遅いな~」
キリカさんはそう言った。
タイミング的にはここかな?
と思いつつ
「誰もいないと思って勝手に上がってみればここにいたんだね……」
と言いつつキリカたちのところに行くと、壁にぶつかった。
「っ………」
結構痛い。
八十住あんみside
「疲れた……」
徹夜で夜勤明けは、体力的消耗も激しく疲れていた。
さすがに疲れたし今日は早めに家に帰って寝る。
そう思って顔を上げたら、足取りがフラフラな状態でどこかに向かおうとしている
七夕の姿があった。
「七夕……? 何しているの?」
一応声をかけてみると
「あー……散歩です……」
何故か気まずそうに言う。
「……そう。でも、無理はしないでね」
「はい」
一度会話を切り上げて置いた。
なにか様子がおかしかったから。
七夕の後ろ姿を見ながら心の声を訊いてみる
(風が
散歩の割にはおかしなことを考えているな……と思い
深くは考えないようにした。
プライバシーに関わるだろうし。
「さってと……早く家に帰って寝よう……」
私はそう呟いて家へ帰ることにした。
巴マミside
「じゃあ、このあたりテストに出すから覚えておくように」
数学の時間。
中学3年生といえば受験の時期。
テストというのは、数学先生が最も得意とする抜き打ちテストのこと。
得意っていうのは、問題が難しくなりやすいからという理由らしい。
七夕さんと小学校低学年の女の子……後で暁美さんに聞いたら夏樹リンという子らしいけど、
その子達はまだ寝ていたため掛け布団をしてから呉さんにお願いしたのだけど、
大丈夫かしら……
そんな考え事をしているうちに授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
「抜き打ちテストは明日行うから、赤点を取ったら補習だからな」
先生はそう言って教室を出ると、ざわめきだす教室。
「ふー……」
「ねー。巴さん今の分かった?」
同じクラスの子から話しかけられる。
一人ぼっちじゃないのよ?
ちゃんといるんですもの。
「少しだけね」
「またまた~巴さんったらそういいながらいつも上位じゃない!」
「今度は本当よ! 前のはたまたまだったんだから」
「へー……。あ、放課後図書館で勉強しない? 分からない所あってさ~」
「ふふ、いいわよ」
「やったー!」
暁美さん達に連絡しておこうかしら。