魔法少女まどか☆マギカ~繰り返される時間~   作:華鳩羽

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不幸にしないため

七夕かなみside

 

「お姉ちゃんは確か……魔法少女だったよね?

 

かのめは最初にそう質問した。

まぁそうだが……と頷いておく。

 

「その魔法少女がね、契約の際に願ったの」

 

「願い……?」

 

取りあえず私は立ち話もなんなので、部屋の中に招き入れて、リビングで私とかのめだけで、

父親と母親は部屋の中の散らかりように呆れながらも

 

「二人で話したいことを話して頂戴」

 

と言って2階に上がっていったばっかりである。

だから今、リビングにいるのは、わたしとかのめの二人だけ。

 

「うん。その子ね、素質は結構低い方なの。たしか暁美ほむらっていう子より素質は低くて

 キュゥべえすら確認できないぐらい。でも、ある日を境にその子の素質が急激に上がったの」

 

 

八十住あんみside

 

電話の相手は二年前に不慮の事故で亡くなった私の夫であった。

今、彼は私の家にいるらしく全力で走って家を開けると、生身の肉体を持った彼が目の前にいた。

 

「……夢?」

 

「じゃないよ。かなみ」

 

そういいながら抱きついてくる。

暖かい。

 

そこから彼が生きた理由を話してくれた。

素質の低い魔法少女がある日を境に急激に上昇したというもの。

 

「そのある日って……?」

 

「七夕かなみさんが退院した日だよ。彼女が退院したと同時に魔法少女としての素質は、上がった。

 それでも、キュゥべえに認識できる程度の素質しか上がっていないけどさ」

 

 

巴マミside

 

「それって本当なの!? キュゥべえ!!」

 

今、私と美樹さん、鹿目さん、佐倉さん、暁美さんは暁美さんの家に集まっていた。

そして、そう怒鳴るようにいったのは暁美さんである。

 

《本当さ。彼女は七夕かなみが退院したと同時に素質は僕が視える程度に上がったのさ》

 

キュゥべえは当たり前のように言う。

 

《彼女の素質は、暁美ほむらよりも低くエネルギー回収も上手く行かないがそれで、彼女はこう

 こう言ったのさ。『ほむらより素質が低くても可能なのは奇跡を叶えてくれるのなら私は、

 それでも家族や親友を失った人たちを二度と悲しませたりはしない』ってね》

 

私はその子とは遠い親戚で偶然にも名前が似通っていた。

その子の父親の名前が鹿目さんだったり、その子の母親は美樹さん

そして妹が佐倉さんという風になっている。

その子の苗字は偶然にも暁美さんと同じ名字……。

 

「でも、なんで七夕かなみが退院したと同時に素質が……?」

 

暁美さんは少し動揺しながらそう聞くと

 

《それはわからないよ。僕らも不思議で仕方ないぐらいさ》

 

宝蔵院こよみside

 

「その子の名前わかる?」

 

目の前にいる両親にそう聞くと

 

「名前? たしか……『暁美巴』と言っていたわ」

 

ほむらさんの名字とマミさんの名字……?

母親は白いノートにそう書かれてあった。




暁美巴というのは、私が書いている不定期更新の
『最強の魔法少女がまどかなら最弱の魔法少女はだれだろうか?』
に出てくる主人公の名前です。
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