ワルプルギスの夜決戦まであと四日となったある日。
今、私の部屋には、突然上がり込んできたマミが土下座をしていた。
「ごめんなさい!!」
「いや……突然謝られても困るんだけど」
「え? 怒ってないの? 最近夏樹さんばっかりに遊んでいたからそれで怒っていると
思ったのだけど?」
一旦顔を上げてマミは首をかしげながらそういう。
怒る?
「それはマミじゃないの? リンを連れてきた時からずっと不機嫌だったし……謝るにも謝れない
状態だったからまだそれだと思ったけど……だからあんな厨二病的になったのかと思って」
「それは……元々よ!」
「え? でも最初の時は叫ばなかったよ?」
「え? ティロ・フィナーレ! とか?」
「なにそれ……。『勝負事に叫ぶなんて、もう中学に入ってから卒業したわ』って聞いたけど」
私の言葉にマミは腕を組んでから悩んでいる。
「……確かに叫んでないわね」
最初の時間軸というか一回目の時を覚えているのか、真面目な顔つきでそう言って思い出したのか
何故か顔を赤く染めた。
「マ、マミ?」
私は、いきなりマミは顔を覆ったのでそう聞くと
「だって、魔獣退治をしたときはいつも必殺技を言ってたのに……。最初は叫んでないなんて
恥ずかしいじゃない!」
そう言ってマミは私の部屋から出て行った。
「……ワルプルギスの夜の時には支障は、出ない……かな」
開けっ放しにした扉を見つめながら私はそう呟いた。
マミside
恥ずかしい!
なによ! 技名がカッコイイから叫んじゃいましょ! よ!
完全に黒歴史じゃない!!
恥ずかしいわ。
もうお嫁にいけないわ!!
あんみside
「ん?」
巴が顔を赤くしながら私の隣を猛スピードで通り過ぎた。
一応心の声を読んでみると
『黒歴史よ! 黒歴史確定よ! もう消してやるわ!』
黒歴史?
これはマミ本人に聞かないほうが良さそうな内容ね。
聞いたら怒られそうな予感がする。
それより早く七夕家にお邪魔しないと行けないわね。
打ち合わせも兼ねて個人個人に読んでいるらしいから張り切りますか!
かなみside
「お邪魔するわね……ご両親はお出かけかしら?」
インターホンを鳴らしたので玄関を開けると八十住さんが私の顔をみてそういう。
「そうですよ。ワルプルギスの夜が来るから避難してもらったんです」
「出現場所は分かったのかしら?」
「はい。ここから結構近いですけど……見に行きますか?」
私はそう聞くと八十住さんは少し考えてから
「そうね。行くわ」
というわけで、一旦着替えてから戸締りをして見て回ることにした。