佐倉杏子side
ワルプルギスの夜の出現予定と配置を考えた所で、かなみは一息ついてから腕時計を見て
「もうこんな時間なんだ……。気づかなかったよ」
部屋の中が薄暗くて見えにくいと思ってたら、夕方だったのか。
ほむらもそれに気づいたのか、立ち上がって
「一旦休憩しましょう。またあとで報告をやればいいものなのだし。お茶を淹れてくるわ」
そう言ってキッチンがある方へ向かった。
結構疲れるもんだな。
「ほむらー。ロッキーってどこにあんのー?」
すこし離れた場所にいるさやかは、ほむらにそう聞くと
「お菓子類は置いてないわ」
「なに!?」
さすがにそれは許されないな!
お菓子は結構うまいんだぞ!
「私、持っているわ」
八十住さんが、そう言って鞄からお菓子類が数十種類取り出して
さやかの所に持っていき
「ロッキーはこれでいい? 期間限定品の苺ソーダ味なのだけど」
「あ、ありがとうございます! 杏子! 一緒に食べよー!」
「おう!」
苺ソーダ味ってどんなんだろう。
呉キリカside
さやかに呼ばれた杏子は嬉しそうに駆け寄ったのをみた織莉子は
「あの二人のように仲良くできないかしら……」
そう呟いたので、
「ん? 誰のことだい?」
と聞くと
「……高野さんよ。恨まないと口では言っているものの内心では、ずっと疑っている。
まるで、かなみさんに会う前の私たちみたいね」
「……そうだね」
もし、かなめが織莉子たちを襲ったとしても私は絶対に守る!
高野かなめside
信用できない。
どれが私の両親と親友を殺したのか。
試しに両親に聞いてみたら、はぐらかすだけだし。
自分で探すしかない。
「ちょっといいかな?」
「なんですか?」
声を掛けられ振り返ってみれば、七夕かなみさんである。
「ちょっといいにくいけど……向こうで話そう?」
不安そういうため、私は頷いた。
そういえば、未来予知が可能なはず。
私の未来でも視たのか?
人のいないところに移動し近くの椅子に座らせられ、手錠と足首に縄を縛られた。
「暴れないように。真実をしってしまったらきっと暴れるから」
それが理由らしい。
暴れる?
私が?
「ついでにだから、マミと杏子とさやかも縄が解けたら止めるようにお願いしてあるよ?」
「そう。……さっさと見せて」
私は冷たくそう返すと七夕かなみさんは、すこしため息をついて
「貴女に見せるのは、五年前の過去だよ。ちょっと辛いこともあるかもしれないけど、耐えて」
そう言って彼女は人差し指を私の額に触ると同時に意識を失った。
かなめの過去です。