織斑一夏(有里湊)   作:たぬたぬたぬき

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第9話

クラス代表の如何を決める戦いの詳細が決まった。

 

続けて千冬姉さんから僕に対して専用機が提供されることが決まった。事情が事情、ということは唯一の男性パイロットという点を研究する為のデータ収集や有り得ないだろうが何らかの危険な目に会った場合に対処出来るようにだろうか。

 

つまりエリートである代表候補生よりも希少な文字通りオンリーワンな僕に持たせずにどうする、と言ったことだろう。実際には初心者以前の僕だがそれでも、何かしらあった時に専用機を持たせもせずなどといった余計な言葉を付けられる隙間を残しておく必要もない。

 

学園長か何処かの偉い政治家の先生かは知らないが大変なんだろうと思う。

 

 

「私はあの人とは関係ない!!!」

 

 

そして箒も箒で大変なんだろう。

 

篠ノ之という苗字から関係性が疑われ千冬姉さんから隠すでもなく姉妹であることを暴露された箒が嫌悪はたまた怒りを露わにして周囲を黙らせたのを聞きながら内心を予想する。

 

何せ今現在世界の中心とも言えるISの開発者の妹だ。見様によってはオンリーワンの自分と同じ位の価値があるのではなかろうか。

 

篠ノ之博士、束さんの妹であるという価値が付いた期間はつい先日発覚した自分よりも遥かに長い。幼い時分から今まで、多感な時期をある意味…いや、そのままの意味で姉に振り回されて来たのだ。寧ろ身内だからこそ恨み辛みが溜まっているのかもしれない。

 

箒本人の性格もどちらかと言えば武士寄りの融通が効かない。良く言うと意地っ張りな所も可愛らしくはあるのだが、姉妹関係に至っては良くない方向に作用してしまっているのだろう。

 

なので昼食を誘い、朝に許しを得たものの機嫌取りもクラスメートに怒鳴ってしまったことについてアフターケアを行なう。クラスメートも様子を伺う目を少し向けていてくれたので視線で任せてくれと合図を送っておく。

 

 

「……」

 

「……」

 

「その………」

 

「ん?」

 

「礼を言う、つい……あの人のこととなるとカッとなってしまって…」

 

「うん」

 

「今も私を気遣って食事に誘ってくれたのだろう?」

 

 

箒も僕が食事に誘った目的を何となく察していたらしい。否定することもなく箒の思っている通りだと示す。簡単にどうしてあの様に怒りを露わにしてしまったのかを話し始めた。小学生の頃から束さんがISを開発したせいで、家族は離れ離れになり、箒自身も転校に転校を重ねさせられて時には執拗に束さんに関しての事情聴取もあったようだ。

 

事情を聞くと確かに思う所があっても仕方ないと頷くしかない。束さんが自由な人なのは幼い頃の付き合いと千冬姉さんからの伝聞、今の現状を顧みて分かるがだからといって箒や僕が何も思わないという事にはならない。

 

今度会う時には何か一言言いたくもなる。

 

 

「――と言う訳だ」

 

「今度会うことがあれば一言言っておくね」

 

「ふふ…頼む、あの人は千冬さんとは別の意味で一夏に弱いからな」

 

「千冬姉さんにはあんなにフレンドリーなのに」

 

「フレンドリー…まぁフレンドリーではあるか」

 

「僕、何かしたかな?」

 

「してないと思うが…だが何かないとああはならないだろうな」

 

 

束さんは千冬姉さんや箒に対してはちゃんと言葉自体を聞いて対応する。他の人に対してはおおよそ無視や話し掛けるなと言った対応をする。僕に関しては途中までは箒等と一緒、ただ責めたりだとかに弱い気がする。

 

理由は不明だが、そもそも束さんが気に入る人間の基準というのもいまいち分かっていないのだ。僕に責められるのが弱いというのも今考えた所で答えには行き着かないだろうし、束さんがいないので検証も出来ない。

 

 

「話は変わるのだが、オルコットとの試合は大丈夫なのか?」

 

「大丈夫か大丈夫じゃないかで言えば大丈夫じゃないけど…」

 

「何を弱気なことを……」

 

「専用機はすぐに準備は出来ないから練習可能かも分からない」

 

「ふむ」

 

「貸し出しの打鉄やラファールリヴァイヴも既に予約が一杯」

 

「確認したのか……」

 

「うん、千冬姉さんにも特別扱い出来ないって言われた」

 

「……ISに乗ったの経験は何回なんだ?」

 

「試験の時、何故か起動出来た時だけ」

 

 

箒が見る見る落ち込んでいくのが分かる。親身になってくれてるのがとても嬉しいが、改めて現状を口にすると勝算が低いのが確認出来るので思わず溜息をつきたくなる。

 

既にISの知識はある程度あるので、基礎の部分を実際に動かして確かめつつオルコットさん対策を練って行こうと考えていたのだが。まさかぶっつけ本番まで机上の空論でやって行かなければならないのだろうか。

 

いや、実際にはそうしかならないし、今考えると千冬姉さんに話を聞きに行った時やけに面白そうな顔をしていた気がする。まさか2回目のIS起動が代表決定戦になるのを見越していたのか。

 

 

「だとすると……」

 

「ん?」

 

「久し振りの手合わせをするしかないな」

 

 

……なるほど、その手があったか。





消えてしまったモブ先輩。

箒が原作よりも攻撃力が低いのは湊くんがIS原作よりもニブチン度が低くイケメン度は変わらないため。

束さんとの関係の変化は湊くんの問題。



アニメだとイメージは箒>>>千冬>>>>>>>>一夏>越えられない壁>>モブとかなイメージなんだけどどうなんだろうか。


一応セッシー戦までは
・予約してるモブ子に押し掛ける(モブ子考えるのが面倒いので没、のほほんさんってことにしたら書けるかもだけど)
・簪ちゃんの所に押し掛ける(元が嫌われてるのに無理じゃね?と思った、一夏がいて湊くんもとかなら出来そうなんだけど、他にも教えてもらえるまで好感度上げや理由付けが必要そう)ISも動かして飛ぶ位までなら完成してるってことにしてとか
とかなら差し込んでもいいかなーと考えてる。
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