とある血盟物語 -Lineage-   作:三方真白

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#0 プロローグ

 

 走る、ただひたすらに走る。

 逃げる、ひたすら逃げる。

 理由なんか聞くまでもない。追われているからだ。

 

 ――――誰に?

 

 「反王」

 

 誰もがそう呼ぶ支配者。

 

 その支配者が放った刺客に追われている。

 自分は奴にとって不都合な存在だから。

 アイツは自分の目の前で父王を殺した。そして、唯一の証拠であり、目の上のタンコブである自分を殺そうとしていた。

 

 ガチャガチャと、黒い甲冑を着た騎士が四人追ってくる。ブラックナイトと呼ばれるそいつらは、反王直属の騎士たちだ。

 自分一人では到底勝てるはずもない。

 

(仲間が・・・・・・仲間がいれば・・・・・・)

 

 父王から言われ続けてきた事。

 

「共に戦う国の兵士は下僕ではない。『仲間』だ」

 

 その言葉が頭によぎる。

 反王を倒す仲間が欲しい。強くそれを願った。

 そして――――――。

 

「あっ」

 

 ガラッ・・・

 

 城から秘密の抜け道を通って森を抜け、行き着いた先は断崖絶壁。不運の嵐によって下は荒れ狂う海。落ちたら、海の藻屑となるか鮫の餌になるかのどちらかが待っている。

 

「追い詰めたぞ、裏切り者め!」

 

 黒い甲冑を着た騎士の一人が叫んだ。

 本当に裏切り者を殺そうという意思ではなく、名目だけそうであって『反王』に自らの意思でつき従い、殺しを楽しむかのような声だった。

 

「死ねえええぇぇ!!」

 

 ブラックナイトは手に持っている大きな槍を、裏切り者の心臓めがけて繰り出す。

 

「くっ」

 

 間一髪かわすのことは出来たが、その後ろからもう一人が攻撃してきた。

 

「はああぁぁぁ!!」

 

 ガシィィ!

 

 上から繰り出される強烈な一撃が地面をえぐる。そして、そこに入った亀裂が一瞬にして広がり、今立っているところが支えを失い自由落下運動を起こす。

 一人のブラックナイトと共に。

 

「うわああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

「がああああぁぁぁぁ!!!」

 

 バシャーンッ!!!

 

 死ぬ間際には走馬灯が見えるというが、そんなもの見てる余裕もなく頭から海に落ちた。

 落ちる直前微かに見えたのは、不測の事態に対応できず運悪く岩に激突するブラックナイト。

 

 そして記憶はそこで途切れた。

 しかしなぜか最後の瞬間に、失われた海底都市と青い竜の姿を見たような気がした・・・。

 

 

<つづく>

 

 

【リネージュ マメ知識】

 

ブラックナイト

 

 BKと略される。ゲーム上設定は同じです。

 常に8人1組でプリにだけ襲いかかってきます。

 弱い場合は注意して下さい。それ以外のキャラが横を通ろうが襲いません。

詳しくは不明ですが、プリで発見された直後に変身し、リスタすると面白い事になるらしいです。(ホントか?

 Tシャツや、保護マント、宝石類を落とすため、

 人気のある敵キャラ。

 

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