FAIRY TAIL 守る者   作:Zelf

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感想見た感じだと、超音波がルカモンっていうイルカのデジモンの予想が多かったですね。もしかして、船の中だったからでしょうか?

今回でついにデジモン三体出てきます。よって話が少し長くなってしまいましたが。


それではどうぞ!




第48話  世界を超えた出会い

「終わったな」

 

「ああ」

 

「私たち、勝ったんですね!」

 

「ギリギリだけどね」

 

「はい、マフラー」

 

「ありがとな」

 

 エルザさんがいつもの鎧に換装し、ルーシィさんは戦闘中に飛ばされてしまったマフラーをナツさんへと手渡す。

 

 やっと、やっと終わったんだ…それにしても、本当に化け物みたいだったな…よく勝てたと思う。年齢と魔力は関係ないらしいけど、さすがに衰えてくれって本気で思った。

 

「うわ~ん!!」

 

「皆~!」

 

「お前ら…」

 

「あれって…」

 

 どこからともなくハッピーとシャルルがこちらに走ってきた。その後ろには…リリーと、そのすぐ後ろに悪魔の心臓(グリモアハート)の兵士が大勢いた。リリーが小さい状態で走ってきているってことは、魔力が残ってないんだろう。

 

 あれ、これヤバいんじゃ…

 

「まずいぞ…」

 

「くそっ、さすがにもう魔力がゼロだ…」

 

「あわわ……」

 

「すまん、俺も魔力が…」

 

「皆怒ってるよ~…」

 

「そりゃそうでしょうけど…」

 

 万事休すって奴か…こ、こうなったら素手でどうにかするしか…!

 

「そこまでじゃ」

 

 僕らが今向いている兵士達が向かってきている方と反対側、つまり天狼島の海岸の方から聞き慣れた老人の声が聞こえてきた。僕らは期待を込めて後ろを振り返る。

 

「じっちゃん!!」

 

「皆!」

 

「マスターも、ガジルさんも!」

 

「良く無事で…!」

 

「そうか、天狼樹が元に戻って島の加護が…」

 

 ベースキャンプにいた皆が、ここに勢揃いしていた。全員傷だらけだし、中には包帯だらけの人もいたけれど、不思議ともう大丈夫だと思えた。何となくだけど、島の加護を感じているのかもしれない。

 

「あれは、マカロフか!?」

 

「っていうか、あそこ見ろ!」

 

「マスター・ハデスが…!」

 

「倒れてる!?」

 

 ここでようやく、マスター・ハデスが倒されたということを兵士達は認識したようで、全員が狼狽え始めた。

 

「今すぐ、この島から出て行け!!」

 

「わ、分かりました~!」

 

「し、信号弾だ!」

 

「お、お邪魔しました~!」

 

 凄んだマスターの圧に耐えられず、蜘蛛の子を散らすかのように兵士達はどこかへ去って行った。それを見て、僕らは勝利を確信し喜び合った。

 

「ふぅ……」

 

「あれ…」

 

「どうした、グレイ」

 

「いや……ジュビアは?」

 

「そういえば…いませんね」

 

「キャンプには戻っていなかったな」

 

 そういえば、この時ってジュビアさんは何をしていたんだろうか…思い出せない。

 

「グレイさん、ジュビアさんって今何をしているんですか?」

 

「煉獄の七眷属に、ウルティアって奴がいてな。そいつとその仲間の一人がゼレフをどっかに連れ出そうとしてやがったから、ジュビアに追わせたんだ。無事だといいんだが…」

 

 連れ出す…でも、この船はハッピー達が中を探索していたはずだし、会っていたら一緒に来るだろうし…もしかして、天狼島のどこかにいるのかな。

 

「早く探しに行った方がいいかもしれませんね…船にいないなら、まだ島にいるはずです」

 

「…だな。急がねぇと」

 

「とりあえず、ベースキャンプまで戻りませんか?」

 

「少し休まないと、体が持たないわ」

 

「それもそうだな」

 

「帰ろ帰ろ!」

 

「え、ちょっと!あたしがナツ運ぶの!?」

 

 …なんか、いつの間にか馬鹿騒ぎしている内にナツさんが気絶していた。まあルーシィさんに任せておけば大丈夫だろう。無理そうならハッピーが運ぶだろうし。

 

「あ、そういえばゴーシュ」

 

「ん?」

 

「あんたに伝言頼まれてたのよ」

 

「は?誰に?」

 

「誰…って言われると分からないわ。声が聞こえただけだから。ベースキャンプの近くの森で待つ…ですって」

 

「なんか、ちょっと怖いね」

 

 伝言…誰だろう?しかも僕にってことは、原作では起こらなかったことだと思うし…

 

「ねぇ、それってなんで僕宛だって分かったの?っていうかそれ、どこで聞いたの?」

 

「船の中を探索していた時。青緑色の髪をした子に伝えてって言ってたから間違いないわ」

 

 あの森…多分、フリードさんやレビィさんと一緒に戦ったあの森だよな。ってことは、あの鉄球の…?

 

「…分かった、とりあえず一度キャンプに戻ってから行ってみるよ」

 

「私たちも行く?」

 

「…多分、敵じゃないと思うわ」

 

「…なんか、珍しいね。シャルルがそんなこと言うなんて」

 

「勘…なのかしら。予知かも知れないけど、そんな気がするのよ」

 

 そういえば、シャルルって予知の力を認識してから少しだけコントロール出来るようになったって言ってたっけ。

 

「じゃあ、それを信じてみるよ。いざって時は何とかして知らせるなり逃げるなりするから」

 

「分かった…気をつけてね?」

 

「そっちこそ、無理しちゃ駄目だよ」

 

 まあ、そんなこと言っても結局治療で頑張っちゃうんだろうな…シャルルにストッパーになってもらわないと。ジュビアさんも探しながら行くとしよう。

 

 

 

 というわけで、皆が自由行動を始めた所で抜け出して、例の森へとやって来た。と言ってもそこまで距離離れてないけど。

 

「…さて、と。どうしたらいいんだろう」

 

 相手の声も姿も知らないんじゃ、どんな相手かも分からない…待て。よく考えたら敵の可能性があるんじゃないか…?この島に人はいないし、僕らとグリモアの人達しか来ていないはずだし…どうしよう。一旦、戻った方が…

 

「―――ありがとう、ここまで来てくれて」

 

「っ!」

 

 どこからか声が聞こえた。敵の可能性も考え、いつでも魔法を使えるように身構える。

 

 そのすぐ後、一本の木がガサガサと音を立て始めた。どうやらあの木に潜んでいるらしい。僕は少しずつ、その木に近づくことにした。一歩ずつ慎重に近づく。

 

「…誰か、いるのか?」

 

 もし攻撃が来ても対応出来るくらいの距離まで近づき、僕はそう呼びかけた。すると、木から三つの影が降りてくる…そこで、僕は驚いた。明らかに、人の姿をしていなかったからだ。さっき話しかけてきたことから、魔物と呼んだ方がまだしっくりくるかも知れない。

 

 向かって右にいるのは、白っぽい犬のような魔物。耳が垂れていて、首輪のような物をつけている。

 

 その隣、真ん中にいるのは紺色の魔物。尻尾が大きく、手足の爪がとても鋭利になっており、獰猛そうな印象を受けた。額に赤い宝石のような物がついている。

 

 そして最後、左にいるのは…なんだ?四足歩行なのは分かるんだけど、羽のような物が頭から伸びている。

 

 

 

 そんな風に僕が観察していると、真ん中の紺色の魔物が一歩前へと出てきた。

 

 

 

「いきなり呼び出してすまなかった。俺たちは―――」

 

 

 

 と、声をかけてきた。が、僕は最後まで聞くことが出来なかった。なぜなら…

 

 

 

「そりゃーっ!」

 

「うわっ!?」

 

 犬の魔物が僕の方目がけて頭突きしてきたからだ。

 

「あ、ちょっと!」

 

「な、なんだお前…!やっぱ敵か!?」

 

「え~?遊んでくれるんじゃないの~?」

 

「…は?」

 

「隙ありっ!」

 

「ぐっ!?」

 

 その犬のような魔物は、話している最中に見事僕の腹へと頭突きをヒットさせ、僕はそのまま地面に寝そべるような形になった。

 

「あ~あ…」

 

「イエ~イ、私の勝ち!」

 

「な、なんなんだ…」

 

「こら、プロットモン!初対面の相手にそんなことしたら駄目だよ!」

 

「おっと、捕まらないもんね~!」

 

 そう言って、犬の魔物と紺色の魔物が追いかけっこを始めてしまった…なんなんだ、この魔物達は。天狼島に住み着いているモンスターにしては随分と言葉を流暢に話すし、随分と子供っぽいし…

 

「…大丈夫?」

 

「え?あ、うん…」

 

 寝そべったまま考えていると、最後の羽の魔物が話しかけてきた。あっちは忙しそうだし、この子に色々聞いてみるか?

 

「ねぇ、僕を呼んだのは君たち?」

 

「あ、ちゃんと伝言伝えてくれたんだね。怪しいから伝えてもらえないかもって心配だったんだ~」

 

「えっと…要件を聞く前に、君たちのことを聞いてもいい?」

 

「いいよ~、ちょっと待ってね。おーい、二人とも~」

 

「ほら、そろそろ本題に入らないと!行くよ!」

 

「もう、分かったから怒らないでよ!ねぇってば~!」

 

 紺色の魔物がプンプンしながらこっちに来ていて、それを犬のような魔物が追いかける。なんて言うか、すごく仲良しなのは分かった。とりあえず話を聞く前に体を起こしてそのままあぐらをかく。それを見て、彼ら(?)も座って話をすることにしたようだ。

 

「あー、ゴホン!それじゃ、要件を話させてもらうよ」

 

「その前に、僕らが何者なのか聞きたいってさ~」

 

「あ、そうか…自己紹介まだだったね。俺はドルモン」

 

「私、プロットモン!」

 

「僕がパタモン、いつもさっきみたいな感じだからよろしく~」

 

 紺色の魔物がドルモン、犬のような魔物がプロットモン、羽のような物が生えた魔物がパタモン…なんか、聞き覚えがあるような気がする。この世界の魔物図鑑か何かで見たのか……いや、そんなの見たことあったっけ。

 

「…僕はゴーシュ=ガードナー。魔導士ギルド・妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士だ」

 

「フェアリー…?」

 

「ギルドの名前だよ。フェアリーテイル…一応、この島は僕らのギルドの聖地ってことになってるはずなんだけど」

 

「え…ここ、誰かの縄張りだったってこと!?」

 

「まあ、そういうことでいいや」

 

「勝手に住み着いちゃったね~」

 

「誰もいないから大丈夫だと思ったのに…」

 

 ドルモンが落ち込んでしまった…魔物がそんなこと気にするものなのかな。

 

「ねぇ、君たちってここに元からいたんじゃないの?」

 

「えっと、実は僕たちこことは別の世界から来たんだ~」

 

「……………え?」

 

「あれ?それって言っていいんだっけ?」

 

「駄目だっけ~?」

 

「パタモン…」

 

 パタモンの言葉を聞いて思考が追いつかなくなった。つまり、この子達は元からこの世界にいた魔物ってわけでは無く…?

 

「もう、しょうが無いか……俺たちは、デジタルモンスター。デジタルワールドっていう別の世界から来たんだ」

 

「デジタル…ワールド」

 

 その単語を聞いて、ようやく思い出した…デジタルモンスター、通称デジモン。前世にいた頃、アニメやゲームなどがあった作品。僕もやったことがあるし…所謂育成ゲームの部類に含まれる。確か、アニメとかは全部見ていたような…いや、最新作は見てなかったっけ?まあもう使うことがないと思っていた記憶だけど…

 

「で、要件なんだけど…」

 

「友達探してるから手伝って!」

 

「それだけじゃないけどね~」

 

「友達…?」

 

「ロップモン…いや、今のあいつの名前はウェンディモンか。とにかく、そのウェンディモンを見つけるのを手伝ってほしいんだ」

 

「…詳しく、聞いてもいい?一から順を追って話してほしいんだけど」

 

 勝手に話が進みすぎてよく分からない…とりあえず、話を聞かないと何とも言えない。

 

「じゃあ、まずは俺たちが住んでた所の話から…」

 

「…!プロットモン、それ…」

 

「ん?……何コレ!?」

 

 ドルモンが説明をしようとした時、パタモンがプロットモンの異変に気づく。本人は気づいていなかったようだけど、プロットモンの体のあちこちから何かが出ている…というか、粒子のようになっているようにも見える。これ、よく分からないけど不味いんじゃ…?

 

「これは…!」

 

「どうしよ!?どうすればいい!?」

 

「お、落ち着いて…!?ドルモン、パタモンも…!」

 

「え…!?」

 

「ホントだ~…どうしよっか?」

 

 続けてドルモンとパタモンも粒子化(?)が始まった。というか、パタモンがすごいのんきというか…その余裕はどこから来るのか。

 

「これ、大丈夫?」

 

「大丈夫じゃない…!そうだ、二人とも!早くデジヴァイスへ!」

 

「デジヴァイスって何!?」

 

「ほら、こっち来る時もらったやつだよ~」

 

「デジヴァイス…」

 

 プロットモンはよく分かっていないようだったけど、パタモンが補足した。デジヴァイスって…何だっけ?聞き覚えがあるから何か重要な…アイテムか何かだったかな?

 

「急ごう!君も着いてきて!」

 

「え?あ、うん!」

 

 そんな思考に入り込んでいる僕をよそに、三人はドルモンを先頭にして何処かへ走り出した。僕は慌ててその後を追いかける。

 

「ねぇ、そのデジヴァイスってどこにあるの?」

 

「そんなに遠くないよ~」

 

「私、その場所分からないんだけど!」

 

「多分、僕らが最初に来た場所に落としたんだよ~」

 

 やっぱりデジヴァイスはアイテムらしい。でも、あまり重要な物ではないのかな…重要だったら落としたの気づかないとか有り得ないだろうしなぁ…

 

「っていうか、パタモン遅くない…?」

 

「いや~…速く飛ぶのは苦手でね~」

 

 だとしても遅くないか…?これだったら多分歩いた方が速い気がする。ドルモンとプロットモンが大分先に行っていて、その後ろに僕。最後尾をパタモンが頑張って飛んでいる。

 

「パタモン、僕が連れて行こうか?」

 

「じゃあ、お願い~」

 

「ちょっと、早くしないと…きゃっ!?」

 

「プロットモン!大丈夫?」

 

「いったぁ…!」

 

 飛んできたパタモンをキャッチし、そのまま抱えて走る。前にいたプロットモンがこっちを気にしたせいか、木の根っこに躓いて転んでしまった。そこで、僕はあることに気がつく。

 

「プロットモン、足が…」

 

「光が…!?」

 

 どうやらこの体から粒子が出る現象は、怪我した部分から起こるらしい。今擦りむいたプロットモンの前足から粒子が強く出始めた。

 

「プロットモン、僕が抱えるから!」

 

「抱えるって…ちょっ!?」

 

 右腕にパタモン、左腕にプロットモンを抱えて、前を進んでいるドルモンの後を追う。プロットモンは抱えられる直前に抵抗しようとしていたが、抱えられてからは急に大人しくなった。変に暴れられても大変なので、今は姿がもう見えなくなりそうなくらい離れたドルモンを追うことに集中する…っていうか速いな。一応気にしてくれてはいるのか、こっちを見て待ってくれている。

 

 ある程度進むとまたドルモンが進み始める。右に左にと、かなりクネクネと曲がりくねった道を進む…これ、僕は迷わずに帰れるのか?

 

「ね、ねぇ…光が、強くなってる気がするんだけど…」

 

「…なってるね~」

 

「二人とも、まだ…着かないのか…!」

 

「もうすぐだよ~」

 

 この現象、時間が経つにつれて勢いが増していくのか…特にプロットモンが一番不味い気がする。少し、体が透けてきているように見えるんだけど…

 

「おーい!こっち!」

 

「ドルモン…!着いたのか?」

 

「うん。あれだよ!」

 

 ドルモンがようやく止まった。二人とも意外と重いから少し疲れた…ドルモンが見ている方向を見ると、何かが地面の上に落ちているのが見える。多分、あれがデジヴァイスだろう。

 

「君が拾って!」

 

「え?」

 

「デジヴァイスは人間じゃないと扱えないんだ!ほら、急いで!」

 

「わ、分かった!」

 

 二人を地面にゆっくり下ろした後、僕は急いでデジヴァイスを拾いに行く。近くで見るとデジヴァイスはレンズが二つあって、それを紐のようなもので結んだ…まあ、要するにゴーグルみたいな形をしている。デジヴァイスってこんな形なのか…?

 

「これが…デジヴァイス?」

 

「それを使って、俺たちをその中に入れて!」

 

「中に入れるって…」

 

 眼鏡の部分の縁にボタンがいくつかあって、それで操作するらしい。レンズを内側から見ると、項目がスクロールしているのが見える。その中に、【デジモン】という項目があったので、それを選んで…あ、こっちのボタンか。で…?【リアライズ】と、【編成】、【セッティング】…なんだこれ?

 

「【リアライズ】を選んで!」

 

 ドルモンの声に従い、項目を選択…すると、【デジモンがいません。パートナーを登録しますか?】と出た。これで、【はい】を選択すれば…!

 

『ドルモン、パタモン、プロットモン、を確認。パートナーに認証…完了。計三体を収納します』

 

「…え?」

 

 デジヴァイスから音声が流れ、次の瞬間ドルモン達が全員、デジヴァイスへと吸い込まれていった…デジモンってそんな感じだったっけ?収納とかそんなこと出来たんだ。好きなときに呼び出せるんだとすれば、結構便利だと思うけど…アニメとか、そんなことしてたかな…?

 

「これで、いいのかな…?」

 

『ふぅ~!助かったよ!』

 

「…しゃべれるんだ」

 

『これで、大丈夫なのよね?ね!?』

 

『うん、もう安心~』

 

 デジヴァイスから三人の声が聞こえてくる。普通に話も出来るらしい。これ、ゴーグルとしてかけた状態だったら大音量でビックリするだろうな…かけてなくて良かった。

 

「で、どうしてこれで安心なの?」

 

『デジヴァイスは、俺たちデジモンを収納したりリアライズして外に出したり出来るんだ。中に入っている間は回復出来るんだよ』

 

「じゃあ、さっきの粒子化は?」

 

『あれは、俺たちが消える前の兆候さ。あのままだったら消滅してたかも』

 

『危なかったんじゃない!!』

 

「なんでそんな状態に…?あんなに元気だったのに」

 

『僕たちはデジタルモンスター…デジタルな空間にいるはずの生き物だからね~。何日もここにいたせいで、体が耐えられなくなったんだよ~』

 

 …やっぱり危ない状態だったんだ。そしてデジモンは、現実空間に長時間出しておくことは出来ないということか。さっきプロットモンが透けて見えていたのが、限界ギリギリだというサインかな…あのまま放置してたら消滅…つまり、死んでいたのか。

 

「えっと…これからどうするんだ?」

 

『あ、説明の途中だったね~』

 

『友達捜しを手伝ってもらえば大丈夫よ!』

 

「…つまり?」

 

『まあ要するに、俺たちの手助けをしてほしいんだ…俺たちデジモンは、人間とパートナーになることで何倍にも、何十倍にも強くなれるから!きっと君の助けにもなれるよ!』

 

「………うーん」

 

『…駄目、かな?』

 

 多分だけど、この三人は僕と一緒に行きたいってことかな…だとしたら、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の皆にも説明しなきゃいけない。だけど説明するとしたら、異世界のこととかもちゃんと話さないといけなくなる。そしたら、僕の前世のこととかも…ちゃんと説明するなら、話さなきゃいけないだろう。

 

 メリットは、単純に戦力が増えること。デメリットは…前世のことが皆にバレてしまう可能性があること…か。どうしよう…

 

『ドルモン…』

 

『…分かってる。ねぇ、ゴーシュ。これは俺たちの問題だ…僕らも誰かの助けを必要としている。でも、その誰かは君じゃなくてもいいんだ』

 

「……」

 

『だから、断ってくれても構わない。何とかして、誰か他の協力者を探すよ』

 

『断るなら、断って。デジヴァイスがあれば私たちは自分で回復出来るだろうし、迷惑をかけるつもりはないわ』

 

『君の自由にしていいんだよ~。僕らも自分で何とかするから~』

 

 三人は真剣な様子でそう言ってくれた。でも異世界から来るほどの事情を、他の誰かに言ってもそうそう受け入れてもらえないだろう。僕だって、前世の記憶があるから普通に接することが出来ているだけだ。何も知らない他の人からすれば混乱するし、悪い奴らの見つかればこの子達は珍獣として扱われるだろう。そうなったら…僕のことを気遣ってくれているこの子達を、僕は見殺しにしたようなものだ。

 

 というか…そうか。僕は何を迷っているんだ。これは…依頼なんだ。

 

「…分かった。僕で良ければ、手伝わせてもらうよ」

 

『ホント!?』

 

「うん…僕ら魔導士は、依頼をこなして報酬をもらって生活するんだ。だから、三人からの依頼もしっかりこなしてみせるさ」

 

『でも、それだと報酬を渡さないとね~』

 

『報酬なんて、どうすれば…?』

 

「報酬は、僕の手伝いをすることで良いんじゃないかな。結構僕のギルドって戦ったりすることが多いから、それの手助けをしてくれたらありがたい…というか、結構ハードな報酬かもしれない」

 

 ギルドにとって戦力が増えることは大きな利点だ。しかも、これから先強敵が現れ続ける…最終回は見ることが出来なかったけど、それまで戦っていた相手…ラスボスまでは、忘れたことはない。最終目標があの竜なんだ…戦力を増やしておけば、それだけ被害も少なくなるはず。ギルドの為なら、僕は…前世のことがバレることくらい、何の問題も無い!

 

『なんか、報酬になってない気がするけど』

 

「そんなことないって」

 

『絶対、損するタイプでしょ?』

 

「…自覚はしてるかな」

 

『…じゃあ、細かいことは後で説明するね~』

 

「…後で?」

 

 なんで後なんだろう…と思った瞬間、目の前に三人が突然現れる。あれ、これデジャヴな気が―――

 

「うわっ!」

 

「ありがとーーっ!!」

 

「まあ、こうなるからね~」

 

「ハハハ…これからよろしく、ゴーシュ!」

 

「…うん、よろしく」

 

 僕はしばらく新しく仲間になった三人の下にいた。特に、プロットモンが大騒ぎで全然どいてくれる気配がなく…それが終わったのは、ウェンディが僕を探しに来て見つけてくれた時だった。

 

 

 

 

 






ということで、パートナーはドルモン、プロットモン、パタモンでした。さすがにパタモンまでは分かりませんよね。

ロップモンの件については、七年後にゆっくりと。とりあえずはこのまま話が進みます。

で!ちょっと皆さんに相談です!

そのままでも良いんですが、せっかくなので名前をつけた方がいいでしょうか?そのままでいいのならそのままで、名前を付けた方が良ければ頑張って考えます。

感想でもメッセージでも、お待ちしています(^^)
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