第5話 連合軍、集結!
その
連合軍になった理由は2つ。1つは、ただ1つだけのギルドで討てるとしても、後にそのギルドだけがバラム同盟残りの2つに狙われることになるから。もう1つは…相手が強大すぎるという判断からだった。
「2人とも、もうすぐよ」
森の中を進んでいくと、シャルルがある建物を指さす。さしずめ森の洋館ってところかな。マスターに聞いた話だと、連合軍の集合場所は青い天馬【ブルーペガサス】のマスター・ボブの別荘なんだとか。別荘どころか家も持ってない僕には想像もつかないけれど、どれだけお金がかかるんだろう…?ギルドが1つの村と化しているから、いくつかある家の1つに住んでるし、基本狩りとかで食べているからほとんどお金がかからない。かかるとすれば服の材料くらいか。
ウェンディやシャルルは原作通りの服装をしているけど、これも
「ねぇ、やっぱりこの服変じゃ「「似合ってるって」」…ハァ」
やっぱり化け猫ってくらいだから猫推しなんだろうか…何となくナツがいつも着てる服に似てる気もしてきた…
「もう皆さん着いてるみたい、急ごう!」
「ちょっと、ウェンディ!」
「走ると転ぶって!」
ウェンディがどんどん走って建物の中に入っていく。中にいる人達、ウェンディに気づいてない…あ、転んだ。だから言ったのに…でも、ウェンディにしては長距離走れた方だ、うん。ウェンディが立ち上がって、お辞儀している。自己紹介しているところかな?
「ウェンディ、怪我は?」
「あ、ゴーシュ。うん、大丈夫」
「もう1人も子供…」
「皆さん初めまして。同じく
「…これで全てのギルドが揃った!」
「話進めるのかよ!?」
おお、これがあの
「それにしても…」
「この大掛かりな作戦にこんなお子様2人を寄越すなんて、
「あら、2人じゃないわよ?ケバいお姉さん」
水色の髪をしたすごい細長い目をした男性―リオンと、ケバ…じゃなくて、赤紫色をした髪がすごい盛っている化粧が濃いめの女性―シェリーがこちらを見て怪しんでいる。すると、後ろから聞き慣れた声が。わざわざそんな登場の仕方しなくていいのに…
「猫…?」
「だな…」
「ハッピーと同じだ!」
「喋ってる…」
「ひどいですわ、ケバいだなんて…」「そっち!?」
「シャルル!」
やっぱりエクシードは多くないから珍しいみたいだ。今の段階ではアースランドには100人しかいないんだっけ…向こうで青い猫―ハッピーが衝撃的な表情をしている。これがハッピーが恋をした瞬間か。それよりも、向こうで緋色の髪をした鎧を身につけている女性―エルザに踏まれているなんか太った男性―一夜はほっといていいのだろうか?
「ちゃんと自己紹介くらいしてよ、シャルル」
「…ふん」
「ハァ…皆さん、この子はシャルルって言います。悪い子ではないのでよろしくお願いしますね」
「あんたはいつから私の親になったのよ」
「ちゃんと自己紹介しないからでしょ」
「プイ!」
「「「猫!」」」「今頃!?」
変なポーズをそれぞれ決めながら今更驚くイケメン3人組―ヒビキ、レン、イヴで構成されるトライメンズに対して鋭いツッコミをする金髪の女性―ルーシィ。この短時間で2回もルーシィがツッコミを繰り出している。苦労が絶えないだろうなぁ…。
「キュピィィン…!!!」
シャルルがハッピーの方を見ただけで、ハッピーからそんな声が聞こえた。なんかエコーかかってない?あ、シャルルがそっぽ向いた。ショックを受けたようだったけど、ルーシィに尻尾を振りながら何かを頼んでる…根性逞しいなぁ。
「シャルル、惚れられたんじゃないか?」
「…プイ!」
随分ご機嫌斜めみたいだ。わざわざ声に出してそっぽを向くのは逆に可愛らしいと思うけど。
「あ、あの!私、戦闘は全然出来ませんけど、皆さんの役に立つサポートの魔法は、一杯使えます…。だから、だから…仲間外れにしないで下さい…!」
『…』
なんかずっとアワアワしてたウェンディがそんなことを皆に伝える。どんだけ不安だったんだよ…。
「そんな弱気だから舐められるの、あんたは!」
「ご、ごめん…」
「だからすぐ謝らないのっ!」
「ごめん!」
「ハァ…」
「ウェンディ、リラックスリラックス!」
「ごめん!」
「…だめだこりゃ」
緊張しすぎてわけわかんなくなってるね、この子。とりあえず落ち着くまで様子を見ておくしかないかな。
「すまない。少々驚いたが、そんなつもりは毛頭ない。よろしく頼む、ウェンディ」
「うわぁ…!エルザさんだぁ…本物だよ、シャルル!」
「思ったよりいい女ね」
「2人とも…本人を目の前にそんな話したら失礼だよ。すみません、緊張してテンションがおかしくなってるみたいで…」
「なに、気にするな。ゴーシュだったな?君もよろしく頼む」
「はい、よろしくお願いします。エルザさん」
エルザさんの手をとり握手する。2人はテンションがおかしなことになってるし…普段はちゃんと礼儀正しい子なんだけどな。あ、ハッピーがまたシャルルにアタックしてる。そしてまたそっぽ向いてるし…シャルルはいつも通りか。おかしくなってるのはウェンディだけだね。このシャルルへの猛アタックってこれからずっとやっていくつもりなんだろうか?
「あの子、将来美人になるぞ…」
「今でも十分可愛いよ」
「さ、お嬢さん。こちらへ」
「あ、あの…」
ウェンディが連れて行かれた。まあ、別に危険なわけじゃないだろうし…ほっといていいかな。本人は助けてほしそうな目で見てたけど…まあ貴重な経験だろうから、手を振って送り出す。シャルルもちゃっかりついて行ってるし、大丈夫だろう。
でも、ナツさんがいて良かった。ウェンディは彼に会いたくて来たわけだし。あ、ウェンディがシャルルになんか言われてる。そろそろパニックになりそうな気がするし、助け舟を出しといた方がいいかな?
「あの~、ウェンディが困ってるみたいなんで、その辺にしておいてあげて下さい」
「ゴーシュ君の言う通りだ!遊びに来たんじゃないんだから、すぐに片付けろ!」
「「「かしこまりました、お師匠様!!」」」
「メェーン…」
めっちゃ動くの速い…!セットがあっという間になくなった。今更だけど、なんだこの茶番…?
「さて…!全員揃ったようなので…私の方から作戦の説明をしよう」
「そのポーズって必要なのかしら…?」
「まずは六魔将軍…オラシオンセイスが集結している場所だが…」
お、やっと話が進んだか。
「と、その前にトイレのパルファムを…」
「おい!そこにはパルファムってつけるな!」
「「「さすが先生!!」」」「また呼び方変わった!」
僕達が来てから話進んでないよね…?さすが原作…濃いキャラが多いなぁ。ちなみに、パルファムっていうのは香りという意味です。
そういえばこの後、一夜さんがエンジェルに奇襲されてしまうんだよな…どうしよう?僕はこの建物のことを良く知らない。そんな僕がトイレに向かってエンジェルの攻撃を防いだら不自然だ。うーん…仕方ないかな。ここでもし奇襲を防いでしまうと作戦説明の前に全員でここを攻め込んで来る可能性もあるし…ごめん、一夜さん。今回は許してください…
次回から戦闘も少し入って来ます。
追記
感想欄でのご指摘でルビ振りができるようになりました!金木犀さん、ありがとうございました!!
それと、一つ読んで下さっている方々にご相談が。実はすでにこの六魔との戦いが終わった所まで書き溜めしておりまして、そこでアニメオリジナルの話とかあった方がいいですかね?例えばドラゴノイドとか星空の鍵とか…いらないって方が多いようなら飛ばそうかなって考えてます。ぜひ感想でご意見書いて頂きたいです!
お手数ですがよろしくお願いいたします!期限は…3日間くらいで。読んで下さっている方々がどれほどいらっしゃるか分からないですが、多かった方の意見を通させて頂こうと思います!