FAIRY TAIL 守る者   作:Zelf

58 / 96
サブタイトル変えた方が良いかもと思うくらい詐欺な感じ。でもアニメ通りにすれば何話を見て書いたか分かってもらいやすいので、アニメ通りに出来るならアニメ通りで行きます。



第58話  怒濤の対決!ナツVS.ラクサス

ミッシェルとルーシィは、ジュード=ハートフィリアの遺品を調べてもらうようギルドに依頼を出すことにした。それに名乗りを上げたのはナツやグレイといった最強チームにウェンディやゴーシュその他である。結局は、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の全員が手助けするんじゃないかと思えてくる。

 

(これなら依頼にする必要ないんじゃ…?)

 

 と、ゴーシュは思ったが気にしないことにした。そんな中、ミッシェルは例の遺品を持ったまま転倒。遺品が地面に転がり、その衝撃が原因だったのか、得体の知れない魔力を纏ったままクルクルと回り始め、やがて直立する。すると徐々に何か文字が浮かび上がってきた。

 

 マスター・マカロフはその魔力を感じ取り、ルーシィに対しこれ以上この件には関わらない方が良いと伝えるが、ルーシィはどうしてもこの遺品について知りたかった。父が自分に遺してくれた物だから。何か意味があるのなら、それを知りたかった。

 

「姉さんどう?古代文字見つかった?」

 

「ううん、全然駄目…」

 

「もっと他の文献があれば良いんですが…」

 

 ゴーシュは今、ルーシィやミッシェルと共に古代文字の文献を漁っていた。シャドウギアで仕事に行っているレビィや雷神衆で何処かに出かけているフリードに代わり、この二人から文字魔法について多少学んでいるゴーシュが手伝うことになったのだ。しかし、ギルド内にある文献だけでは浮かび上がってきた文字を解読することが出来ずにいた。これが以前のギルドであれば、まだ文献の量が桁違いなので探しようがあったのだが、完全に手詰まりである。

 

「ルーシィ、仕事だ」

 

「金塊を奪った奴らを捕まえに行くんだとよ」

 

 エルザとグレイがやって来て、依頼に誘ってくる。内容を聞いて、ルーシィはついこの前も同じようなことをしていた奴らがいたなと思い出す。

 

「もしかして、またケツプリ団?」

 

「さあな…行きゃ分かんだろ」

 

「ごめん、今回はパス!」

 

「鉄の棒から浮かび上がった文字の解読が進まないの」

 

「ナツは?」

 

「さぁ?どこかに出かけたみたい」

 

 依頼をやると言い出したナツがいないのはどういうことかとエルザは疑問に思い尋ねるが、ルーシィ達は知らないと言う。

 

「ゴーシュ、お前はどうする?」

 

「今回は解読を手伝うので、遠慮しときます」

 

「ウェンディやロメオ達もいないが…」

 

「ロメオ君とイーロンならデジモン達と戦闘訓練してますよ。ウェンディは分からないですが」

 

 ゴーシュが頭の上を指さし、ゴーグルが無いことに二人は気づく。

 

「仕方ない、二人で行くぞ、グレイ」

 

「ああ…え?ちょちょ、ちょっと待て、二人って俺とエルザだけで行くのか?」

 

「何か問題でも?」

 

「え?いや…ないなぁ」

 

「上手くいけば、今日中に戻ってこられる。急ぐぞ」

 

(問題アリです、グレイ様!!大体、なんでジュビアを誘ってくれないんですか~!!酷い~!!)

 

(グレイさん…なんかごめんなさい)

 

 その後、ジュビアが走って出て行く所を目撃したゴーシュ。そしてリクエストボードに謎の、何かに握り潰されたかのような箇所を発見し寒気を感じるのだった。

 

 

 

 その頃、マグノリア近辺の森の中。そこではナツとハッピーが釣りをしていた。中々釣れずに、ナツが飽き始め居眠りしそうになっていた時、突如として謎の光が天へと昇っていった。それを見て、ナツはラクサスがこの近くにいると確信し、光の元へと向かう。ハッピーも慌てて追いかける。

 

 途中でガジルに遭遇し、喧嘩し始める。そして現れたのは、案の定ラクサス。それと、この森で丁度バーベキューをしていた雷神衆だった。そんな中、ある人物がこの状況に遭遇する。

 

「どうするのよ、ウェンディ」

 

「どうするって言っても…」

 

 ウェンディとシャルルだ。彼女達は一旦様子を見るべく草陰に隠れる。この辺に住み着いていたというラクサスに、勝負を持ちかけるナツとガジル。雷神衆は自分たちが相手をしようとするが、ラクサスがそれを止める。どうやら一対一で戦うつもりのようだ。最初はナツ、次にガジルが戦うらしい。

 

 それを聞き、ナツとラクサスが戦い始めようとしたその時、何とかその場を納めようとウェンディは飛び出した。

 

「そこまでです!」

 

「ウェンディ?」

 

「こういうことは、ちゃんと段取りを踏んだ方が良いと思います!」

 

「段取り?」

 

「なんだそりゃ」

 

「勝負は、明日です!!」

 

 ウェンディの真剣さに、よく分からないながらもそれを了承する三人。場所をマグノリアの南口公園――以前、シャドウギアの面々が幽鬼の支配者(ファントムロード)の奇襲を受け、磔にされていた場所――となった。

 

 彼らが帰っていくのを見届けたウェンディとシャルルは、大急ぎでギルドに戻るのだった。

 

 

 

「…というわけなの」

 

「マスターは?」

 

「それが、何処にも見当たらないのよ」

 

 ウェンディとシャルルから一部始終を聞き、一旦読んでいた文献を閉じる。ギルド内…と言ってもそこまで広くないし、見渡せばいるかどうか分かるのだけど。マスター…三代目のマスターの姿は見えない。四代目の方はこの事を聞いて盛り上げようとしているようで、ワカバさんやミラさん達もノリノリだった。

 

「うーん…どうにもならないんじゃないかな」

 

「どうしよう…ここまで大事になるなんて」

 

 それはマカオさん達に言うべきだ。いや、言ったからお祭り騒ぎになったのか?既に戦いの場として指定されたマグノリアの南口公園は屋台が立ち並んでいるらしい。

 

「マスターが帰ってきたら何とかなるんだけどね…それかエルザさんかな、何とかしてくれそうなのは」

 

「気にしない方がいいわよ、ウェンディ。こうなったらとことん騒いじゃうだろうから」

 

 ルーシィさんがウェンディにそう言うが、ウェンディはまだ落ち込んでいる…なんか、頭の上にニルヴァーナが乗っていそうなくらいだ。闇に落ちないでよ?

 

「私達もお祭り行ってみない?お店もいっぱいあるみたいだし!」

 

「そうね、息抜きに良いかも!二人も行きましょ!」

 

「でも…」

 

「そうですね、折角なので!ほら、行くよ!」

 

 ウェンディの手を引いてお祭りに行ってみることにした。息抜きには丁度良いし、こういう時のウェンディはしばらく落ち込んじゃうから、別のことに意識を向けさせた方が良い。

 

 そうしてしばらくして、南口公園に到着する。既に夜だが、多くの人で賑わっていた。何だか、昔を思い出す。前世の学生時代もこうしてお祭りを友達と回ったっけ…っていうか、即興で始まった祭りにしては本気過ぎない?

 

「じゃあ、ここからは別行動ね!ミッシェル、行くわよ!」

 

「はい、姉さん!」

 

 そう言って、ルーシィさんとミッシェルさんは走って行った…と思ったら、ミッシェルさんが急に方向転換。片っ端に屋台へと回るつもりのようだ。数日過ごして分かったけど、どうやらミッシェルさんのあの食欲はデフォルトらしい。

 

「それじゃ、私達も行きましょ」

 

「うん。ウェンディも、今は楽しもうよ」

 

「う、うん…」

 

 やっぱり乗り気じゃ無いのか。まあ、ただその場を納めるつもりで放った言葉でこんなことになるなんて思いもしないよなぁ…。でも、これほどの騒ぎになった原因は四代目だと思う。妖精の尻尾(フェアリーテイル)らしいっちゃ、らしいけど。

 

「ウェンディ、何をそんなに気にしてるの?」

 

「だって、こんな大事にするつもりなんて無かったのに…」

 

「ここまで大事にしてるの四代目だし、気にする必要ないんじゃない?多分、ナツさん達の決闘を肴に酒を飲もうとか、そんな風にしか考えてないと思うよ」

 

「そうかなぁ…」

 

「そうよ。そういうギルドでしょ、ここは」

 

 僕も、このギルドに入った当初だったら問題が発生したことに負い目を感じただろうけど、今となっては多少のことでは問題だとすら認識しなくなった。ただ馬鹿騒ぎしたいだけなんだと、気にする方が馬鹿らしくなって来たのだ。

 

「兄貴ーっ!!」

 

「イーロン!ロメオ君も」

 

「大変なんだ!プロットモンが…」

 

 イーロンとロメオ君が慌ててこっちに来たことに、何故か嫌な予感がした。それと、二人の傍にドルモンしかいないこともその予感を強くする。そして、極めつけに辺りで叫び声が聞こえた。

 

「おい誰だ!犬を放し飼いにしてる奴はぁっ!!」

 

「うぅ…ひっぐ………私の綿飴~…」

 

 …頭が痛くなってきた。最早予感から確信に変わったけど、イーロン達から詳しく聞くことにする。

 

「…イーロン、パタモンとプロットモンは?」

 

「プロットモンがこの祭りの中、どっか行っちゃったんス…すみません、兄貴!俺がついていながら…」

 

「パタモンは空から探してくれてる!」

 

「仕方ない…皆、手分けして探そう!見つけ次第ここに…」

 

「…!ゴーシュ、あそこ!」

 

 ウェンディが指さす先に、金魚すくいの目の前で綿飴と思われる物を口の横につけたプロットモンがいた。まずい、あの目は捕食者の目だ…!金魚食べるつもりか?

 

防御結界(ディフェンド)(ボックス)!」

 

「うわぁ!?な、何!?」

 

「プロットモン、何やってるのかな~?」

 

「観念するッス!」

 

「こうなったら…パピーハウリ――」

 

「ちょっとストップ!!」

 

 ロメオ君とイーロンに迫られたプロットモンが抵抗しようとして技を使おうとしたので、大慌てで結界を解いてプロットモンを捕獲する。防御結界(ディフェンド)でも音までは防げない。これ以上問題を起こされたらさすがに困る!

 

「プロットモン、これ以上騒ぎを起こしちゃ駄目だって!」

 

「良かった、心配したんだよ」

 

「ご、ごめんなさーい…」

 

 丁度良いから、しばらくこのまま抱えておこう。後はパタモンだけど…あ、見つけた。どうやら今の騒動が見えていたようだ、真っ直ぐこっちに向かってきている。

 

「パタモン、お帰り」

 

「良かった~、ちゃんと見つかったんだね~」

 

「ほら、プロットモン!」

 

「ご、ごめんってば!」

 

「それじゃ、プロットモンが迷惑かけた人に謝りに行かないと」

 

「ふふ、何だか親子みたいだね?」

 

「手のかかる娘って感じかしら?」

 

 ウェンディとシャルルが笑いながらそう言ってきた。そんなこと言っている余裕があるなら、もう大丈夫かな。よし、折角だからこのまま皆で回るとしよう。祭りは皆で楽しむべきだ。

 

「イーロン達はもう祭り回ったの?」

 

「いや、俺達もさっき来たばっかりッス」

 

「着いてすぐにプロットモンがいなくなったんだよ」

 

「それじゃ、皆で祭りを回ろう。プロットモンは罰としてしばらくこのままだからね」

 

「えー…」

 

「じゃあ僕はここ~」

 

「ゴーシュ、プロットモンは私が抱っこするよ。パタモンが乗っかったままじゃ動きづらいでしょ?」

 

「それじゃ頼んだ」

 

 何故か分からないけど、抱っこして大人しくできるのは、僕とウェンディだけらしい。イーロンやルーシィさんが抱っこしようとした時は、技を使ってでも逃げようとしていた。これは前世のペットとかと一緒なのか?信用した人にしか身を預けないとか。

 

 パタモンが僕の頭の上に乗り、プロットモンはウェンディが抱っこしている。ドルモンはちゃんと僕らの傍にいてくれるので安心だ。

 

「それじゃ、レッツゴー!」

 

 そうしてある程度屋台を見て回った後、簡素なステージがセッティングされていることに気づいた。そこではミラさんが歌おうとしたが喉の調子が悪く、代役でガジルさんが歌い始める。言っちゃ悪いけど、変な歌だと思った。綿飴やらチョコバナナやらを食べたりしている内にお腹が膨れてきたからか、デジモン達だけでなくイーロンやロメオ君も眠たそうだったので、今日はそこでお開きとなった。

 

 

 

 翌日、ウェンディの頼みにより僕とシャルルはマスターを探していた。昨日は途中から気にせず楽しめていたようだけど、朝起きたらやっぱりマスターに伝えなければと思い至ったらしい。イーロンにギルドや町の中を探してもらうように伝え、僕らは浮遊結界(バルーン)水晶結界(クリスタル)を使って空から町外れの方を探す。

 

 本来であれば今日も朝からルーシィさんの手伝いをするつもりだったのだが、昨日の夜にシャドウギアの三人が戻っていたらしい。レビィさんに解読をお願いしたので、ハッキリ言って僕はもう必要ないということだ。文字魔法はかじった程度だったから、正直助かった。

 

今日の朝からルーシィさんの家でレビィさんの部屋にあった文献を読み漁るらしい。レビィさんって確か、自分の部屋が図書館みたいになってるって聞いたことがあるけど…っていうか、ギルドにある文献よりもレビィさんの部屋にある本の方が圧倒的に多いとはどういうことだ。スペース的に収まるのだろうか?まさか、寝るところとかもないくらい本棚で埋め尽くされてるのかな…いや、まさかね。

 

「どう?見つかった?」

 

「いや、見当たらないね」

 

「本当、何処行っちゃったんだろう…」

 

 それより今はマスターだ。今日戻ってくるってミラさんが言っていたんだけど…どこに行っていたかは分からないらしい。こんな時に、どこほっつき歩いてるんだ。そろそろナツさんとラクサスさんのバトルが始まってしまう。

 

「ゴーシュ、あそこに人影が!」

 

「え、どこ?」

 

「とりあえず降りてみよう」

 

 ドルモンの言う場所に向けて徐々に下降する。森の中で木に引っかかりそうだったので、その前に結界を全て解除し着地する。そこには、ようやくお目当ての人物が。

 

「マスター!」

 

「お前さん達、どうかしたのかね?」

 

「こんな時に何処行ってたのよ!」

 

「何かあったのか?」

 

「ラクサスさんとナツさん、ガジルさんが決闘するんです!」

 

「何じゃとーーっ!!?」

 

「とにかく、来て下さい!!」

 

「ぬおぉ~~っ!?」

 

 ドルモンを一度デジヴァイスに戻した後、マスターを背負って弾性結界(バウンド)を展開し、全速力で空を翔けた。ウェンディとシャルルはすぐ横を飛んで移動している。もう時間がないので、とにかく急ごう!

 

 

 

 一方その頃、南口公園では。

 

「いたッスか?」

 

「いや、見つからない」

 

 マスターが行きそうな場所を手当たり次第に探したが見つからず、イーロンとロメオは祭り会場であるこの場所に戻ってきていた。

 

「やっぱり、四代目をどうにかした方が…」

 

「駄目だよ、父ちゃん達もうノリノリだから聞いてくれねぇって」

 

 昨日までは祭りを楽しんでいた二人だったが、今朝ゴーシュに三代目を探すのを手伝ってほしいと頼まれた。喧嘩自体は楽しみにしていた二人だが、ゴーシュに「あの二人が考えなしに暴れたら、公園にいる人達に被害が及ぶ。もしそうなれば弱体化した今のギルドでは評議院に目をつけられて潰されるかもしれない」と聞き大慌てで三代目を探していた。ただ、ゴーシュが言ったのはあくまで考えなしに暴れた場合(・・・・・・・・・・)の話。ナツはともかく、ラクサスに限ってそんなことはあり得ないとゴーシュは考えているので、この二人は騙されたようなものだ。万が一問題でも起きた場合はそういうこともあり得るというのは本当である。

 

「どうすんだよ、もう時間が!」

 

 丁度その時、週間ソーサラーの記者で今回の祭りの司会を務めているジェイソンの声がマイクを通して響いた。ナツ、ガジル、ラクサスの三人は既に揃っているようだ。

 

「…こうなったら、俺達で被害が出ないように何とかするしかないッス!」

 

「…それしかねぇな。行こうぜ!」

 

ラクサスの事を知っているロメオは既に諦め始めていた。自分たちでラクサスを、ナツやガジルを止めることは不可能だし、被害を及ぼさないようになんて本人達くらいしか出来ないだろう。それでも賛同したのは、どうせ問題が発生するのなら、ラクサスとナツのバトルを間近で見たかったからだった。

 

 

 

 観客達を掻い潜り、ようやく一番前まで来た二人は魔力を高めているラクサスとナツの姿を目にする。その瞬間、二人は驚愕した。

 

 

 

(な、なんて魔力だよ……さすがナツ兄とラクサス兄!!)

 

 

 

(これが…滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)の力ッスか…!?)

 

 

 

 彼らの魔力を肌で直接感じ取り、自分達との力の差を痛感する。七年のブランクがあるはずなのに…彼らのレベルまで到達するには、どれ程の年月がかかるのだろうか。

 

 

 

 思わず息を呑み、この決闘の行方を見守る。ラクサスとナツは更に魔力を高め続け、全身に雷と炎を纏う。緊張感が場を支配する中、ついにナツが動き出した。

 

 

 

「うおおおおっ!!!」

 

 

 

 ナツの全身全霊を込めた右ストレート。全身に炎を纏うことで高めた身体能力で距離を縮め、ラクサスの顔面目がけ放ったその一撃は――――

 

 

 

 不発に終わった。

 

〔!!?〕

 

『決まったーーーっ!!』

 

 ナツの拳が届く前に、ラクサスの雷を纏った超高速のカウンターパンチによって沈められたのだった。その光景に誰もが絶句する中、ジェイソンの声が響き渡る。

 

「ハッハッハ!一撃で決まりか!」

 

「いつも通りの瞬殺だったな」

 

「ナツ~」

 

「さすがね、ラクサス!」

 

「これが実力の差って奴よ!」

 

 マカオとワカバは笑い、雷神衆は当然だと言わんばかりに誇らしげにしている。ロメオとイーロンは特に周囲に被害が出なかったことに安堵する。しかし、まだこれで終わりでは無い。まだガジルが残っているのだ。そう気を引き締め直してガジルがいた場所を見る。――――しかし、そこにガジルの姿は無かった。

 

「次はお前だったな……ん?」

 

「…あれ?」

 

『NO!!ガジルが消えた!?』

 

「あの野郎、まさか逃げたのか!!」

 

「何!?」

 

 これには会場にいた男性陣も怒り心頭。特にリリーはガジルの逃走に人一倍怒っていた。そんな中、ラクサスの目の前にゴーシュ達が現れる。

 

「やっと着いた!」

 

「兄貴!」

 

「マスター、見つかったんだ!」

 

「ったく、少しは年寄りを労れぃ……」

 

「す、すみませんでした…」

 

 そう言いながらゴーシュの背中から降りるマスター・マカロフ。そしてそのまま、無言でラクサスの顔を見つめた。そのまま数秒が流れた後、ラクサスは何処かへと歩き始めた。

 

「待てよラクサス!」

 

「このまま妖精の尻尾(フェアリーテイル)に戻ってきてよ!」

 

「マスター、いい加減ラクサスの破門を解いてくれ!マスター!!」

 

 結局ラクサスは姿を消し、マスターもしばらく経った後ギルドの方へと向かっていったのだった。ゴーシュ達はマカオやエルフマンの頼みで、ガジル探しを手伝うことになったのだった。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。