FAIRY TAIL 守る者   作:Zelf

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今回から戦闘や主人公の魔法がちょこちょこ出てきます。描写が分かりにくく感じる方もいらっしゃると思います…


第6話  六魔将軍【オラシオンセイス】現る!

「ここから北に行くと、ワース樹海が広がっている…古代人たちはその樹海に、ある強大な魔法を封印した…その名は、ニルヴァァァナ」

 

「だからポーズはいらねぇんだよ…」「「ニルヴァーナ?」」

 

 ようやくトイレから戻ってきた一夜から説明が始まった。黒髪で額に切り傷のような跡がある男性――――グレイもツッコミが忙しそうだ。桜色の髪をした鱗のような白いマフラーを巻いた男性――――ナツとルーシィが首を傾げている。一夜の言い方が変なのはもうツッコまないようだ。

 

「聞かぬ魔法だ」「ジュラ様は?」「いや…知らんな」

 

「ニルヴァーナって知ってる?ってか魚いる?」「結構」

 

 ハッピー…ちゃんと話聞こうね。それにしても、聖十(せいてん)の称号を持つジュラさんでも知らない魔法…まあ、400年くらい前の魔法だから当然か。

 

「古代人が封印するほどの破壊魔法…ということだけは分かっているが」

 

「どんな魔法かは分かってないんだ…」

 

「破壊魔法…」「なんか、嫌な予感が…」「…」

 

六魔将軍(オラシオンセイス)が樹海に集結したのは、きっとニルヴァーナを手に入れる為なんだ」

 

「我々はそれを阻止する為…」

 

「「「「六魔将軍(オラシオンセイス)を、討つ!!」」」」

 

「やっぱりポーズ…」「俺はもうツッコまねぇぞ…」

 

 青い天馬(ブルーペガサス)の人達って皆あんなポーズするのかな?一夜さんに至っては何かを担いでるようにしか見えないんだけど…

 

「こっちは13人。敵は6人」

 

「だけど侮っちゃいけない」

 

「この6人が、またとんでもなく強いんだ」

 

 さっきまでふざけてた人達に言われても、説得力がなぁ…

 

 ヒビキさんはパソコンのようなものを出現させて操作し始めた。古文書(アーカイブ)という魔法で、情報を圧縮する魔法。なんでも最近になって開発された魔法なんだとか言ってたっけ。

 

「これは、最近になってようやく手に入れた奴らの映像だ」

 

 僕達の目の前に、大きなスクリーンのようなものがいくつか表示される。これ、元いた世界にあったら超便利だよなぁ。授業とか辞書とか、全部これ1つで済みそう。

 

毒蛇を使う魔導士―コブラ、その名からしてスピード系の魔法を使うと思われる―レーサー、大金を積めば、1人でも軍の一部隊も壊滅する魔導士―ホットアイ、心を覗けるという女―エンジェル、情報が少ないいつも眠っている男―ミッドナイト、そして指令塔―ブレイン。こちらは数的有利を利用して各個撃破を目指す。

 

「あのー、あたしは頭数に入れないでほしいんだけど…」「私も戦うのは苦手です…」

 

「ウェンディ!弱音はかないの!」

 

「まあ、最後まで聞こうよ」

 

 ルーシィさんもウェンディも、どんだけ戦いたくないんだ。そしてなぜこの作戦に参加したんだ。戦うことになるって分かっていたはずだけど。ウェンディ、あの時の決意に満ちた表情はなんだったんだ?

 

「安心したまえ!我々の作戦は戦闘だけにあらず…奴らの拠点を見つけてくれればいい」

 

「拠点?」

 

「ああそうだ。今はまだ補足していないが…」

 

「樹海には奴らの仮設拠点があると推測されるんだ」

 

「できることなら、奴ら全員をその拠点に集めてほしい」

 

「どうやって…」「殴ってに決まってるんだぁ!」「結局戦うんじゃない…」

 

 ナツさん、殴ることしか考えてないね。仮設拠点っていうのは、原作でウェンディが連れ去られたあの洞窟のことかな。ここは、原作とは違う。だって、僕がいるから。必要とあれば、原作を変えて見せる…!その為に魔力を高めて、結界魔法を強化してきたんだから。

 

「集めてどうするのだ?」

 

「我がギルドが大陸に誇る天馬…その名もクリスティーナで、拠点もろとも葬り去る!」

 

「おお…」「それって魔導爆撃艇のことですの?」「人間相手にそこまでやる!?」

 

「そういう相手なのだ!!よいか!戦闘になっても、決して1人で戦ってはならん。敵1人に対して、必ず2人以上でやるのだ!!」

 

 ジュラさんの発言に、全員が頷く。ルーシィさんとウェンディは涙目になってるけど…ウェンディはシャルルに叱られっぱなしだなぁ…

 

「よっしゃ、燃えてきたぞ!6人まとめて、俺が相手にしてやらぁ~!!」

 

 ナツさんがすごい勢いで飛び出していった…作戦、聞いてないね。建物のドアを破壊していく必要ないし……。ナツさんに他の皆が続いていく。あれ、どこに向かってるんでしょうか?

 

「ウェンディ、ゴーシュ、私達も行くわよ!」

 

「う、うん!」「ああ」

 

「待ってよ、置いてかないでよ~!」

 

 ハッピー…まあいいや。3人には悪いけど、そのまま先に行っててもらおう。

 

「ゴーシュ君…君は行かないのかい?」

 

「ええ、まあ。ジュラさんと一夜さんを連れて行きますよっ!」

 

「メェ~ン!!?」

 

 この場に3人だけになったのを確認してから、防御結界(ディフェンド)立方(スクエア)で一夜さんを攻撃する。突然だったからか、ジュラさんは驚いた様子でこっちを見る。

 

「いきなり何を!?」

 

「ジュラさん、あれは多分…本物の一夜さんじゃないです」

 

「何!?」

 

「…まさか、気づかれるとは思ってなかったゾ」

 

 一夜が飛ばされた方の草むらから、さっきヒビキさんに見せてもらった映像にあった女性…エンジェルが現れた。

 

「…どうやって気付いた?ジェミニのコピーは完璧だったゾ」

 

「いや、あなたの位置が分かっていただけですよ。青い天馬(ブルーペガサス)の中でトップレベルの魔導士と言われる一夜さんの近くにずっといた。…それほどの魔導士なら気づいてもおかしくはないほど近くに、ずっとね。だから思ったんです。一夜さんが裏切ったのか…もしくは偽物なんじゃないかって」

 

「…正解だゾ。あの汚い男なら倒してコピーさせてもらったゾ」

 

「な…!?」

 

 原作で連合軍に合流したらまず最初にするべきこと。それは、エンジェルの不意打ちで一夜さんとジュラさんが攻撃されるのを防ぐことだ。一夜さんはさすがにタイミング的に守れなかったけど…

 

「間抜けな奴らだけだと思ってたけど、ちょっとは歯ごたえがありそうだゾ」

 

「ジュラさん!」

 

「うむ」

 

「私の目的は果たした…ここは逃げさせてもらうゾ!開け、彫刻具痤の扉!カエルム!」

 

防御結界(ディフェンド)(ウォール)!」

 

 機械のような形の星霊の攻撃を防ぐが、足元近くの地面を狙っていたらしく。砂煙が舞い、止んだ頃にはエンジェルは姿を消していた。

 

「逃げられた…」

 

「ゴーシュ殿。どうやってあの者の潜入に気づいたのだ?」

 

「僕の魔法…結界魔法(バリアー)は、防御だけでなく様々な効果をもつ結界を扱うことができるんです。その中に、周囲の物体を探知する結界があります」

 

 索敵結界(サーチ)。透明な結界で、HUNTER×HUNTERの念能力の応用技・円を参考にしたものだ。効果もほとんど一緒。目を瞑っていても周囲に何があるのか分かるというもので、短い範囲であるほど魔力の消費が少なく、また範囲内の対象にも気づかれにくい。今はまだ10mくらいしか伸びないから、最初から知ってないとほとんど気づかないけどね。

 

「結界魔法…珍しい魔法だな。だが、奴は目的を果たしたと言っていた…」

 

「あれって星霊ですよね?一夜さんがトイレに行った時に入れ替わったんでしょうけど…」

 

「それでは、作戦を我々に話していたのもあの星霊ということ…まさか、あの星霊はコピーした者の記憶を読み取れるのか!」

 

「じゃあ、先に行った皆は…」

 

「待ち伏せされている可能性がある!私は一夜殿を探してから向かう!ゴーシュ殿は先に皆の元へ!」

 

「はい!」

 

 すごいな…たったあれだけの情報ですぐに相手の能力を見極め対応する。膨大な戦闘経験がなければ成しえないことだろう。いや、感心してる場合か!早く、皆の元へと急がないと!

 

 

 

 上空にあった魔導爆撃艇クリスティーナが樹海の方へと墜落したのが見え、少し先で魔力のぶつかり合いを感じる…!ようやく到着すると、エルザさんが毒蛇に噛まれた所だった。……できれば、その攻撃だけは防ぎたかった…!

 

「ウェンディ!シャルル!皆!」

 

「ゴーシュ!」

 

「あんた、どこ行ってたのよ!」

 

「一夜さんが偽物だったんだ。ジュラさんは本物の一夜さんと一緒にもうすぐ来ると思うけど…」

 

「ウェンディ…」

 

 敵の親玉、ブレインがこちらを見て呟く。しまった、気づかれた…!

 

「どうしたブレイン?」

 

「知り合いか?」

 

「間違いない。ウェンディ…天空の、巫女だ」

 

 天空の巫女。つまりブレインは、ウェンディの魔法について知っている。ウェンディは天空の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)だ。それを知っていないと、天空の巫女なんて言葉は出てこない。

 

「こんな所で会えるとはな…これは良い物を拾った。来い!」

 

 ブレインの持つドクロの杖から、禍々しい魔力が放たれた。手の形を作りだし、ウェンディを掴もうとする。

 

防御結界(ディフェンド)(ボックス)!」

 

「何!?」

 

ウェンディを箱型の防御結界(ディフェンド)が包み、伸びてきた手を弾く。絶対に、ウェンディを連れて行かせるもんか!

 

「お前たち、目的はなんだ!?なぜウェンディを狙う!」

 

「…うぬには関係ないことだ。コブラ、レーサー!」

 

「おう」「聴こえてるぜ」

 

防御結界(ディフェンド)円蓋(ドーム)!」

 

 レーサーが消えたと思ったら、すでに真後ろに回られている。だがそう動くと思っていた僕は自身の周りに半球状の結界を展開して防いだ。その直後、コブラも攻撃してくるがレーサー同様に弾かれる。

 

「中々展開が速い結界だ。速ぇことはいいことだが…」

 

「ああ、かなり固い結界だ。破るのは骨が折れるぜ」

 

「私に任せる、デスヨ!リキッドグラウンド!!」

 

「くっ…弾性結界(バウンド)!」

 

 立っていた地面が柔らかくなる。ここまで柔らかくなってしまうと立っているのも難しい…!咄嗟に弾性結界(バウンド)を足場にして上空へと跳ぶ。

 

「中々頑張ったが…」

 

弾性結界(バウンド)!」

 

「無駄だ!!」

 

「ぐっ!」

 

 レーサーが目の前に現れ、弾性結界(バウンド)で方向転換したもののコブラの毒蛇――――キュベリオスの尻尾で地面へと叩きつけられる。さすがに多対一はきついか…!

 

「さっきのお返しだゾ!カエルム!」

 

防御結界(ディフェンド)(ボックス)!」

 

「ちっ!」

 

 危なっ…!叩きつけられた直後にビームとか鬼かよ!?何とか防いだけど…防戦一方だ。このままじゃ…!

 

「ウェンディ、後ろ!!」

 

「え…きゃああっ!?」

 

「ウェンディ!!」

 

「シャルル、ゴーシュ!!」

 

 ブレインの奴、あの禍々しい手の形した攻撃をホットアイが作った攻撃の跡に這わせて…!ウェンディが捕まったけど、まだ間に合う!

 

「防御「遅ぇ!!」…くっ!?」

 

 レーサーがしつこく攻撃してくる…僕に魔法を使わせない気か!このままじゃ、ウェンディが…

 

「待ってて!オイラが助けるから!」

 

「何しやがる、この…」

 

「金に上下の隔てなし、デスネ!」

 

『ぐあぁ!!』

 

 ナツさんたちも防ごうとしてくれたけど、ホットアイの攻撃で身動きが取れなくなってしまった。魔法を使う隙があれば…!

 

「シャルル!!」

 

「ウェンディ!!」

 

 ウェンディが必死にシャルルに手を伸ばす。シャルルもウェンディの手を掴もうとし、ウェンディは…ハッピーの手を握った。

 

「あれ…?」「ちょ、あんた!!」

 

「きゃあー!!」「ナツ!うわぁ~!!」

 

 禍々しい手に引きずり込まれ…ブレインの目の前で、2人は消えてしまった。くそ、間に合わなかった…!!

 

「ハッピー!!」「ウェンディ!!」

 

「うぬらにもう用はない…消えよ!常闇回旋曲(ダークロンド)!!」

 

「伏せろー!!」

 

 ブレインが禍々しい魔力のエネルギー波を放ち、それが僕達連合軍へと降り注ぐ。……まずい、範囲が広すぎる!!

 

「岩鉄壁!!」

 

 地面から迫り出してきた柱が攻撃を防いだ。良かった……。僕の防御結界(ディフェンド)は僕を含めて5人程度しか守ることができない。つまり今いた仲間たち全員を守れるほどの広範囲は無理だった。本当に助かった…

 

「ふぅ…間一髪」

 

「ジュラ様!」「おおっ!」

 

「…助かりました、ジュラさん」

 

「すごいや!」

 

「ありがとう、助かったよ」「あんたも何気に、ありがとー…」

 

 ヒビキさんはルーシィさんを、リオンさんはシェリーさんを咄嗟に庇っていた。それにしても、さすがはジュラさんだ…あれほどの広範囲を防ぐことができるとは。僕ももっと精進しないと。

 

「くそっ…!!あいつらは!?…あれ」

 

「消えちまったか」「んだと、コラー!!」

 

「ウェンディ…」

 

「完全にやられた…」

 

「あいつら強すぎるよ…手も足も出なかった」

 

六魔将軍(オラシオンセイス)…なんて奴らだ」

 

「たった6人だというのに…集めた情報以上の魔力だった」

 

「頼りのクリスティーナまで…」

 

 皆、奴らの強大さに驚いているようだ。…やっぱり、6人揃っている時に挑んでも駄目だ。各個撃破していかないと勝ち目は薄い、というかほぼ0%だろう。

 

「うむ…あの女の星霊の力だ。恐らくコピーした者の記憶を知ることができるのだろう。我々の作戦は全て知られていたということだ」

 

「星霊…そうだ、あの船の中の人は!?」

 

「それなら心配ない」

 

「クリスティーナは目的地まで遠隔操作で向かうからね」

 

「仮設拠点が判明した後で、僕達が乗り込む予定だったんだ」

 

「そうなんだぁ、良かった…」

 

 無人艇…クリスティーナってもしかして、いやもしかしなくても超高性能なのでは?どれだけの人と財力が使われているんだろう…

 

「ジュラさんも無事で良かった」

 

「ゴーシュ殿のおかげだ。彼が敵を発見してくれなければどうなっていたか…感謝する、ゴーシュ殿」

 

「い、いえ!大したことはしてませんよ…そういえば一夜さんは?」

 

「痛み止めのパルファムで一時的に痛みを和らげられているようだ」

 

六魔将軍(オラシオンセイス)め…我々が到着した途端に逃げ出すとは…さては恐れをなしたな!」

 

「あんたボロボロじゃねーか!!」

 

 確かに。そこまでボロボロにやられているのは一夜さんだけです。

 

「これしきの怪我なんでもない…皆さんにも、私の痛み止めのパルファムを!!」

 

 一夜さんが辺り一帯に痛み止めのパルファムを撒き散らす。おかげで怪我の痛みも和らいできた。僕も一応回復系の結界があるけど、効果がかなり薄いし1人ずつしか治せないので素直にありがたい…変なポーズとルーシィさんのツッコミは健在だ。

 

「あいつら…!よくもウェンディとハッピーを…!どこだ!どこ行ったコラー!!」

 

「ナツ、どこ行く気!?」

 

「ぐぎゃぁ!?」

 

 飛び出して行こうとするナツさんのマフラーを掴み転ばせるシャルル。今、ナツさんの首も締まってましたけど?普通に止めようよシャルル…

 

「全く、少しは落ち着きなさいよ」

 

「羽?」「羽ですわ」「猫が飛んでる」「すごいや!」

 

「これは(エーラ)っていう魔法。ま、初めてみたなら驚くのも無理ないですけど」

 

「…ハッピーと被ってる」「なんですって!?」

 

「あんたが驚いてるじゃないの…」

 

 全くだ。シャルルは何を得意げに話しているのか…しかも同じエクシードなんだから、ハッピーも(エーラ)が使えるのは当然だろうに。

 

「…とにかく、ウェンディとオスネコのことは心配だけど…闇雲に突っ込んでも勝てる相手じゃないって分かったでしょ?」

 

「シャルル殿の言う通りだ。敵は予想以上に強い」

 

「メェーン…」

 

 一夜さんはいつまでそのポーズしてるんですかね?痛み止めのパルファムはありがたいんですけど、ポーズはもういいと思いますよ…?いや、真面目な話でもずっとこんな感じの人だったねこの人。僕も頑張って慣れることにしよう。

 

「それに…」

 

「ううっ…」

 

「エルザ!」「しっかりして!」

 

「毒蛇の毒…」

 

 エルザさんが右腕からの毒を必死に抑えている。やっぱり、あの時の攻撃を防ぐことが出来なかったことが辛い…防げていれば、エルザさんも最初から一緒に戦うことができたのに…!

 

「一夜様!!」

 

「分かっている…マイハニーの為に、痛み止めのパルファム!香り増強!!」

 

 痛み止めのパルファムがエルザさんの周りを漂うけど、和らぐどころか余計に苦しんでいる…どうやら駄目みたいだ。

 

「メ、メェーン…」

 

「しっかりしろ、エルザ!!」

 

「僕にやらせて下さい」

 

「ゴーシュ…」

 

「大丈夫だよ、きっと」

 

 エルザさんに近づき、結界を展開する。これは戦闘に使う結界ではなく、ウェンディの天空魔法を参考にしたものだ。黄緑色の結界で、聖結界(ホーリー)という。状態異常を回復させることができる。だから、きっと毒にも効果があるはず…!

 

「…どうですか?エルザさん」

 

「ああ…少しだけ楽になった」

 

「…シャルル」

 

「ええ…やっぱりウェンディじゃないと駄目なのね」

 

「どういうことですの?」

 

「僕の魔法は結界魔法(バリアー)。防御とか、こんな風に色々な効果の結界を使えます。これは、ウェンディの魔法を参考にしてるんです」

 

「ウェンディ?あの小さい子が解毒の魔法を使えるの!?」

 

「解毒だけじゃない。解熱や痛み止め、傷の治療もできるの」

 

「な、なんか…私のアイデンティティが脅かされているような…」

 

 俺の中では、一夜さんって力のパルファムを使っている時の印象が強いんだけど…どっちかっていうとアイデンティティはあっちの姿じゃないのかな?

 

「でも、治癒の魔法ってロスト・マジック…失われた魔法じゃなくって?」

 

「まさか、天空の巫女っていうのに関係があるの?」

 

「ウェンディ…あの子は天空の滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)。天竜のウェンディ」

 

滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)…!!」

 

 皆驚いているけれど、ナツさんが一番反応してるな。できればこの話はウェンディから直接話すべきだと思っていたんだけど…状況が状況だから、仕方ない。

 

「ウェンディの魔法を参考にしたこの聖結界(ホーリー)なら、エルザさんの毒を軽減はできます。でも、完治はやっぱりウェンディじゃないと無理みたいなんです」

 

「私達に今、必要なのはウェンディ。だけど敵も目的は分からないけれど、ウェンディを必要としている」

 

「となれば…」

 

「やることは1つ」

 

「ウェンディを助けることです」

 

「ハッピーもね!」

 

「よし、やるぞー!!」

 

『おおー!!』

 

 こうして、連合軍は一丸となった。

 

 

 




前回のあとがきに追記で書いたことですが、気づいていない方が多いと思うのでもう一度。アニメオリジナルの話が合った方がいいか無い方がいいか、感想にコメント頂きたいです。前回で3日後…つまり今日までって書きましたが、あと2日だけ粘ります。どうかよろしくお願いします!
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