FAIRY TAIL 守る者   作:Zelf

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今回、主人公たちのやり取りに賛否両論あるかも…


第8話  優しい魔法

「ふぅ…」

 

「大丈夫、ゴーシュ?」

 

「ええ…まだ、大丈夫です」

 

 あれから2時間は経ったかな…さすがに魔法を使いっぱなしっていうのはきつい。消耗が少ない魔法だとしても、これだけ使い続けていたらいずれ枯渇してしまう。でも、こんなこともあろうかと作っておいた結界魔法がある!

 

「あーん…」

 

「ゴーシュ君、それは?」

 

譲渡結界(ランブル)って言って…簡単に言ったら魔力が入った飴玉です」

 

 もちろんトナカイ船医さんをリスペクト。魔力が重要な時に枯渇してたら意味ないと思って、ふと思った。余裕がある時に魔力をあらかじめ溜めておければいいんじゃないかと。転生者である僕だから、他のアニメの知識もある。参考にするには十分だった。

 

 この譲渡結界(ランブル)は僕の最大魔力の10分の1を溜めていて、食べた人はその分の魔力が回復し、さらに魔力の自然回復が少しだけ早くなる。色もランダムで、味も変わるようにしてあるから複数食べても飽きたりしない。魔法だから腐るとかそういう心配もないし。これを前もって20個くらいは作ってポーチに入れて持ってきておいたから、枯渇しそうになったら舐めてれば大丈夫。しかもこれのいい所は、他の人にも渡せることだ。仲間の魔力が切れそうになったらこれを食べさせておけば少しは回復するだろう。

 

「そんなものまであるのか…結界魔法(バリアー)のことは古文書(アーカイブ)で見たことがある。確か色々な能力を付加できるとか…使い方によってはそんな能力も付けられるんだね」

 

「まあ他にも色々あるけど…どれも不便だと感じるところはありますけどね」

 

「それでもすごいじゃない、六魔将軍(オラシオンセイス)と戦ってた時も、相手の攻撃をほとんど防いでたし!」

 

「まあ、防御がメインの魔法ですからね…攻撃系が少ないのが難点ですが」

 

 今の僕の魔法だと、防御とサポートがほとんど。攻撃手段といえば防御結界(ディフェンド)を相手にぶつけるくらいしかできない。防御結界(ディフェンド)は固いのが取り柄だから、当たったら大体気絶してくれるけど。それに、六魔将軍(オラシオンセイス)の攻撃はどれも強力だった。…これは、警戒レベルを引き上げなければ。

 

「それより、ヒビキさん。ウェンディとハッピーはまだですか?さすがにもう遅延できなくなりそうなところまで毒が…」

 

「それが…誰とも繋がらないんだ」

 

「そんな!?」

 

「でも、安心してくれ…必ず、繋いでみせる」

 

 そうか、ニルヴァーナの影響で念話が繋がりにくいんだっけ。今のエルザさんの毒の進行具合は、もうすぐ肩から胴体の方まで伸びてきた所。今は腕だけで範囲が狭いからこの程度の消費で済んでるけど…胴体までいったら魔力消費がさらに激しくなるだろう。その前に、早くウェンディを…!

 

「…!この反応は!」

 

「どうしたの?」

 

「ちょっと待ってくれ…ナツ君、聞こえるかい?」

 

 ナツさん…ということは!

 

『お前は…』

 

「僕だ。青い天馬(ブルーペガサス)のヒビキだ。良かった、誰にも繋がらないから焦ってたんだ」

 

『おお、どこだ?』

 

「静かに…敵の中には恐ろしく耳の良い奴がいる。僕達の会話は筒抜けている可能性がある。だから、君の頭に直接語りかけているんだ。ところで、ウェンディちゃんと猫君は…」

 

『ここにいる…気絶してっけど。あー、ハッピーは起きてるぞ』

 

「そうか、良かった!さすがだよ!これからこの場所までの地図を、君の頭にアップロードする。猫君はダメージと魔力の低下で繋がらないようだが…とにかく、急いで戻ってくれ」

 

『ああ?アップルがどうした?何言ってやがんだ…お?おお!』

 

 どうやらナツさんがもうすぐウェンディを連れてここまで来るみたいだ…良かった。でも気絶しているってことは…多分、ジェラールを復活させたんだ。

 

「ゴーシュ、もうすぐだからね!」

 

「はい!ヒビキさん、ナツさんたちはどれくらいでこっちに?」

 

「このスピードなら、到着まであと10分ってところかな」

 

「それくらいなら大丈夫。十分持ちます」

 

 だったら譲渡結界(ランブル)食べなくて良かったかも…ちょっともったいないことしたな。まあ、自然回復が一時的に早くなるだけ良しとしよう。

 

 

「何、今の音…!?」

 

「爆発…?」

 

 どこかから、大規模な爆発が聞こえた。原作通りだとすれば、今のはレーサーの最後の足掻きの自爆用魔水晶(ラクリマ)だ…どうか、原作通りであってほしい。グレイさんも、リオンさんとシェリーさんも無事でいてくれ。

 

「…ヒビキさん、何か分かりますか?」

 

「いや、ダメだ…何かの魔力で妨害されているらしい」

 

 やっぱり無理か。ニルヴァーナがある限り、念話や情報は期待できないな。

 

「…!」

 

「…」

 

「よっと…着いたー!!」

 

「ナツ!」

 

 草むらが動き出し警戒するが、飛び出してきたのがウェンディとハッピー、シャルルを抱えたナツさんだったのでホッと息をつく。複数人いるなら、本物だと思う。ジェミニは1人だけしか変身できないからね。

 

「どうなってんだ?急に頭の中にここまでの地図が…」

 

「それより、早くウェンディちゃんを」

 

「そうだ!起きろ、ウェンディ!エルザを助けてくれ!!」

 

「落ち着いてナツ!」

 

「う、うう…」

 

 ナツさんがウェンディの肩を持ってすごい勢いで揺さぶる。起きた時気持ち悪くなってそうな起こし方だな…でもその甲斐もあってウェンディが目を覚ましそうだ。

 

「ん…!あわわわ…!!」

 

「?」

 

「ごめんなさい、私…!」

 

 ウェンディが目覚めると、ナツさんから距離をとる…この反応、やっぱりジェラールが今この樹海の中にいるのか。謝って、頭を抱えて怯えているのが証拠だろう。

 

「今はそんなことどうでもいい!!エルザが毒蛇にやられたんだ…助けてくれ、頼む!!」

 

「毒…?」

 

「僕の魔法じゃ遅延が精一杯…ウェンディ、いけそう?」

 

 エルザの状態を確認するウェンディ。もう胴体の方まで差し掛かっている。これ以上遅延させるのは難しい。…でも、ウェンディも天空魔法を使っているから魔力を消耗しているだろう。

 

六魔将軍(オラシオンセイス)と戦うには、エルザさんの力が必要なんだ」

 

「お願い、エルザを助けて!!」

 

「頼む…!!」

 

「も、もちろんです!はい、やります!!」

 

 ウェンディはやる気に満ちた目でそう答えてくれた。思ったより元気そう…これならまだ譲渡結界(ランブル)は必要ないかな。終わってからいくつか渡そう。

 

「良かったぁ~…」

 

「いつまで伸びてんのよ…だらしない」

 

「あい~…」

 

「いや、シャルルもさっきまで伸びてたでしょ」

 

「…プイ!」

 

「ハァ…それじゃ、ウェンディ」

 

「うん…!」

 

 ウェンディと交代し、エルザさんに天空魔法をかけ始める。毒の進行は遅らせることができたと思うけど…少しでも魔力の消耗を抑えれていればいいな。

 

そして数分が経ち…エルザさんの顔色も良くなり、毒に侵された箇所も消えていく。

 

「終わりました…エルザさんの体から、毒は消えました!」

 

「「「え…?」」」

 

 ナツさんたちが緊張した面持ちでエルザさんを見る。穏やかな顔で、呼吸も乱れていない。ウェンディの言う通り、成功したんだろう。まあ、ウェンディがやることになった時点で治るのは確定だったけどね。

 

「「「よっしゃー!」」」

 

 ナツさんたちがハイタッチして喜んでいる…ハッピーとシャルルもちゃっかりハイタッチしていた。なんだ、仲良いじゃないか。

 

「ウェンディ、ゴーシュ」

 

「あ…」「はい」

 

「ありがとな!」

 

 ナツさんが僕とウェンディに手を向ける。ウェンディは申し訳なさそうにしているけど、ちゃんと2人揃ってハイタッチをした。

 

「僕は遅らせただけですから…ウェンディ、お疲れ様」

 

「…しばらくは目を覚まさないかもしれないですけど…もう大丈夫ですよ…」

 

「すごいね…本当に顔色が良くなってる。これが天空魔法…」「近すぎ!!」

 

 ヒビキさん…エルザさんに顔数cmってところまで近づけている…それ、エルザさんが起きたらぶった切られるんじゃ…?

 

「ウェンディ、これ食べておいた方がいいよ。ナツさんたちもどうぞ。魔力が少し回復しますんで」

 

「お、サンキュー!…うめぇなコレ!ブドウみたいな味がすんぞ!」

 

「あい!オイラのはメロン味だ~」

 

「あ、ありがと…」

 

「遠慮なくもらっとくわ」

 

「ルーシィさんとヒビキさんもどうぞ」

 

「あ、ありがとう!…ホントだ、おいしい!」

 

「ありがたくもらっておくよ」

 

 全員に譲渡結界(ランブル)を配る。これで少しは回復するだろう。でも、ウェンディはこれでも回復しきらないだろうな…前に魔力がゼロになった時に7個ぐらい食べて全快だったから…あと2個くらいあげといた方がいいかな?いや、空気を食べれば回復できるか。ちなみにルーシィさんは欲しそうにしてたからあげた。最初の戦闘で魔力が少しは減っているだろうし。

 

「後はエルザさんが目覚めたら反撃の時だね」

 

「うん!打倒、六魔将軍【オラシオンセイス】!」

 

「おー!ニルヴァーナは渡さないぞー!」

 

 次の瞬間、辺りを光が覆った…ま、眩しい。これはまさか…

 

 遠くで真っすぐに上へと、黒い光が昇っていく。その光の根元からは、ブレインの魔力とは違うけど、黒い不気味な魔力がいくつもうごめいており、やがてそれは真っすぐに昇っていた光と混ざり合っていった。

 

「な、何!?」

 

「黒い光の柱…」

 

「まさか…!」

 

「あ、あれは…ニルヴァーナ!?」

 

「まさか、六魔将軍(オラシオンセイス)に先を越された!?」

 

「あの光に…ジェラールがいる!!」

 

「…!ジェラール…?ナツ!ジェラールって、どういうこと!?」

 

「ジェラール…ウェンディ」

 

 ナツさんが飛び出して行ってしまった。ルーシィさんも驚いているが、ナツさんは聞こえていないようだ。ウェンディの方を見ると、今にも泣きそうな…体が震えていて、怯えた目をしていた。

 

「わ、私の…私のせいだ…」

 

「ナツ君を追うんだ!」

 

「ナツ、ジェラールとか言ってなかった?」

 

「説明は後!それより今はナツを…「ああー!!」…!?」

 

「どうした、シャルル?」

 

「エルザがいない!」「え!?」

 

「あ、ああ…」

 

 シャルルが指差す方を見ると、さっきまでそこで眠っていたはずのエルザさんがいなくなっていた。意識があったんだとすれば、今頃…

 

「何なのよあの女!ウェンディに一言の礼もなしに!」

 

「エルザ、もしかしてジェラールって名前聞いて…」

 

「どうしよう…私のせいだ…」

 

 ウェンディがさらに涙目になっている。このままじゃ…まずい。ヒビキさんがウェンディをずっと睨んでいる…!

 

「私がジェラールを治したせいでニルヴァーナが見つかって…エルザさんや、ナツさんが…!」

 

「…ヒビキさん、ちょっと待ってください」

 

「ゴーシュ君…?」

 

 仕方ない。マスターにはできるだけ話すなって言われてたけど、発動してしまったならこのままではウェンディが闇堕ちする。それだけは絶対にダメだ。

 

「ウェンディ」

 

「わ、私のせいで、皆が…」

 

「ウェンディ!!」

 

「っ!!ご、ゴーシュ…?」

 

「ウェンディ…何があったの?さっきから、変だよ」

 

「私…ジェラールを、治しちゃったの…ブレインって人に命令されて…ジェラールは、ニルヴァーナの場所を、知ってるって…それで…!」

 

 泣きながら、そう話すウェンディ。自責の念に囚われるのも仕方ないとは思う。でも、ウェンディがしたことは間違いなんかじゃない。

 

「ウェンディ…たとえジェラールをウェンディが助けなかったとしても、奴らがニルヴァーナの場所を探し当てるのは時間の問題だった。ナツさんたちがいなくなったのは、きっと自分の意志で動いただけだ。それをウェンディのせいって思うのはお門違いだよ」

 

「で、でも私…」

 

「確かに、ジェラールが動いたことでニルヴァーナが早く見つかったのも事実だと思う。でも、ウェンディがジェラールを治さなかったら…僕は、ウェンディを許さなかったよ」

 

「え…?」

 

「だって、ウェンディは優しいんだ。君の魔法は、優しい魔法なんだ。僕達は、ジェラールに助けられた…恩返しをして、何が悪いんだ!」

 

「ゴーシュ…!」

 

 安心させるようにウェンディに近づき頭を撫でる。

 

「君は、何も悪くない。君は、ジェラールを救っただけなんだから」

 

「うん、うん…!ありがとう、ゴーシュ…!」

 

 そう言って、ウェンディは僕に抱きついてきた。み、皆が見ているからそこまでしなかったのに…まあ、安心させることができたなら、いいかな…?僕はウェンディの背中に手を回して、できるだけ優しく抱きしめた。

 

 

 

「で?いつまでやってんのよ」

 

「「!!」」

 

 シャルルの呟きと同時に、ウェンディから離れる…あれ、僕どれくらいウェンディを抱きしめていた?そこまで長い時間は抱きしめてなかったと思うけど…やばい、恥ずかしくなってきた。しばらく、ウェンディの顔を見れないかも…

 

「「どぅえきてるぅぅ!!」」

 

 うわ…そのセリフ実際に言われるとイラっとするな。ウェンディも赤面して下を向いてしまった。ウェンディが可哀そうだからやめてあげて下さい。僕らはただの幼馴染ですよ?

 

「そ、それでヒビキさん!もう、大丈夫ですよね?」

 

「あ、ああ…ゴーシュ君、君はまさか…」

 

「はい。多分ヒビキさんと同じです」

 

「ねぇ、さっきから2人は何の話をしてるの?」

 

「僕は…ニルヴァーナという魔法を知っている。ゴーシュ君も、だろ?」

 

「はい。マスターから聞いてます」

 

「マスターから…?」

 

 嘘ではない。作戦開始の数日前に、マスターに呼び出されて聞かされている。さすがに自分がニルビット族だってことは教えてくれなかったけどね。

 

「なんで私達に教えないのよ!」

 

「それは…性質上、話せなかったんだ」

 

「そう、ニルヴァーナという魔法は、意識してしまうと危険なんだ。レンもイヴも、一夜さんも知らない。僕だけが知っている」

 

「どういうこと?」

 

「光と闇を入れ替える…それがニルヴァーナなんだ」

 

「光と…」「闇を…」「入れ替える?」

 

「ブレインも言ってた、そんなこと…どういう魔法なの?」

 

 ニルヴァーナは、本当に質が悪い。もし知ってしまった状態でニルヴァーナの第一段階でも起動されたら…もし、ウェンディがこれを知っていたなら。今頃ウェンディは、確実に闇に堕ちていただろう。

 

「…とりあえず、移動しましょう。ナツさんを追いかけながらでも話はできる」

 

「そうだね…それじゃ、行こう」

 

 とにかく、今は時間がもったいない。ウェンディを落ち着かせるのに少し時間をかけてしまったから、急いでナツさんを追いかけないと!

 

 

 

 ニルヴァーナ。それは、善悪反転の魔法。封印が解除されると、まず始めに黒い光が立ち昇る。まさに、今の状態がそれだ。第一段階は、光と闇の狭間にいる者を、逆の属性にする。怒りや憎悪、自責の念といった強烈な負の感情を持っている光の者は闇に堕ちてしまう。だから、さっきのウェンディの状態は闇に堕ちてしまってもおかしくなかった。反対に、闇の者はこれまでの行動を反省し善人になる。

 

 ナツさんの場合、エルザさんの為の怒りだから…まだ負の感情だとは言えないんだと思う。誰かのことを思っての行動だから。

 

 この魔法は、意図的にコントロールできる。光の者だけに使えば、たちまち殺し合いが発生する。逆に言えば、闇の者だけに使えば善人だけの世界にできるだろう。

 

 と、いうのがヒビキさんの考え。実際は善人にした分だけ悪人が増えるようにバランスをとっているのだけど…これは僕もマスターからは聞かされていないから、話しようがないな。

 

「補足するなら、ニルヴァーナは超巨大な建造物だとか…」

 

「超巨大…それなら、広範囲に一気に使用できるだろうね」

 

「なら、尚更止めなきゃ!!」

 

「ねぇ…2人はジェラールと知り合いなの?」

 

「ええ…僕とウェンディは7年前、ジェラールに助けられたんです」

 

「7年前…?あれ?」

 

「どうしたんですか、ルーシィさん?」

 

「ちょっとおかしくない?ジェラールって確か、8年間ずっと楽園の塔にいたはず…」

 

「ジェラールが2人いたってこと?ほら、評議員に潜入してたって」

 

「思念体ってこと?」

 

「でも、思念体ってそんな長い間出現させられるんですか?私達、1カ月近く一緒に旅してましたけど…」

 

「いや、思念体は実体を持っていないはずだから…どういうこと?」

 

 まあ、普通考えないよね。異世界から自分とよく似た人間がやって来たなんて。平行世界が存在しているだけでも夢物語なのに、それを行き来できるなんて誰が思うか。

 

「あれ…ナツさん?」

 

「グレイもいる!」

 

 ウェンディの向いている方を見ると、ナツさんが筏の上でグロッキー状態で…グレイさんが氷で攻撃しようとしてる。明らかに異常だ。

 

「まずい、もしかしたら彼も闇に…!」

 

「開け、人馬宮の扉!サジタリウス!」

 

「であるからして~もしもし!」

 

 馬の着ぐるみ?を着た男性が出現し、弓でグレイさんの氷を的確に砕く。グレイさんもこっちに気づいて攻撃してきたけど、それも全てサジタリウスが撃ち抜いた。

 

「何してんのよ、グレイ!」

 

「オイラたちだよ~」

 

「であるからして~もしもし!」

 

「ル、ルーシィ…うっぷ」「名前呼んでから吐きそうになるの止めてくれないかしら!?」

 

「っていうかひどいよグレイ!いくらなんでもやりすぎだよ!魚横取りされたとかなら分かるけど!」

 

「それも大概だと思うよ、ハッピー…」

 

「ふん、うっせーんだよてめーら。うぜーっての…こいつ片づけたら相手してやるから、邪魔すんじゃねーよ」

 

 グレイさんってそんなに口悪かったっけ…いや、そんなことより…一応、索敵結界(サーチ)を展開しよう。範囲内であってくれ…!

 

「ナツ、今助けっ…!」

 

「オスネコっ!」

 

「ハッピーに何すんのよ!」

 

 グレイさんは何かをブツブツ呟いている。これは情報収集しているんだ…早く、本体のエンジェルを探さないと…グレイさんが攻撃してきたけど、ヒビキさんが防いでくれた。ありがたい…索敵結界(サーチ)を展開している間は、他の結界の扱いが乱雑になってしまう。

 

 グレイさんが突然ルーシィさんへと変身した。まずい、情報収集される前に攻撃しないと!

 

「見つけた!対岸のあの木の陰です!ルーシィさん!」

 

「え、ええ!サジタリウス!」

 

「了解であるからして~もしもし!!」

 

 サジタリウスの矢が木に直撃。エンジェルは木の陰から姿を現した。良かった、まだジェミニに操られる前に攻撃できた…!

 

「全く、お前は本当にやりづらいゾ」

 

「最初にコピーを見てるんだ。警戒しないとでも?」

 

 ついに六魔将軍(オラシオンセイス)の一人…星霊魔導士のエンジェルとの戦闘が始まった。

 

 




自分はこういう描写、全く書いたことがありませんのであしからず。後で恋愛のタグもつけた方がいいのかな?

また、ゴーシュ君の魔法が今後、いくつも出てきます。分かりにくいという方もいらっしゃると思うので、あとがきに魔法の設定を少し載せておこうと思います。



・防御結界(ディフェンド):青緑色の結界。形状は様々で自分や対象を守る。相手を攻撃する時にも使用。広範囲は守ることができない。

・聖結界(ホーリー):聖属性の結界。黄緑色で半球状。状態異常を回復、軽減する。防御力は皆無。ウェンディの天空魔法を参考。イメージとしてはBLEACHの織姫の双天帰盾が黄緑色になった感じ。

・弾性結界(バウンド):弾力のある結界。オレンジ色で形状は様々。衝撃を緩和させたり大ジャンプができる。空中に固定することもできるので、空中で足場として出すこともできる。

・譲渡結界(ランブル):自分の魔力を相手に渡すための結界。飴玉ほどの大きさにして食べることで魔力を渡すことができるようになる。ゴーシュの10分の1の魔力で、食べた者は自然回復も早くなる。チョッパーのランブルを参考にしてるけど大きさは普通の飴玉。さすがにチョッパーがかじる奴ほど大きくはない。色は様々。

・索敵結界(サーチ):透明な結界。効果はHUNTER×HUNTERの円と一緒。距離が遠くなるほど込める魔力が多くなり範囲に入った者に気づかれやすくなる。現在は10mが限界。ネフェルピトーくらいが目標(実現するかは不明)

今のところこれくらいですかね。今後もさらにいろいろな結界が出てきます。確か本編でも書いていたと思いますが、結界はそれぞれ色が違います。お楽しみに!

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