さて、
それは、マジックパワーファインダー、略してMPFと言うらしく、これに魔力を当てることで数値化され、その点数で順位をつけていこうということらしい。単純な力比べということだ。
これは、カナさんは少し不利かもしれない。ジュラさんが二位に来るだろうし、あの
「それでは始めましょう!挑戦する順番は先程の通りでカポ!」
「じゃあ私からだね、キトゥンブラスト!」
『数値は365!とは言ったものの、比べる基準が無いとこの数値が高いか低いかも分かりませんね…』
『MPFは我々ルーンナイトの訓練にも導入されています。この数値は高いですよ、部隊長を任せられるレベルです』
『おお!凄いということですね?』
「元気サイキョー!!」
あのチューブでの攻撃、パワーより柔軟に応用できそうな所が長所だと思うけど…というか、ルーンナイトの部隊長って意外と楽になれるんじゃ…?いや、魔導士ギルドに所属している人達から見たらそう思ってしまうだけかも知れないな。
『続いて
「ウォ~…」
「僕の番だね」
ヒビキさんの番になった途端、黄色い歓声が上がった。でも、この競技ってヒビキさんには厳しいだろうな…いや、前にウェンディを気絶させようとして攻撃しようとしてたし、それくらいの威力は出せるのかも?
『
「な、なんてことだ…」
そんなことは無かった…まあヒビキさんの持ち味はその分析力だから、今回は運が悪かったとしか言えない。
『続いては
「あいつ…!」
イーロンの魔力をゼロにした奴…例の黒い小さな魔物みたいな奴が懐から現れ、MPFに体当たり。ふざけたことに、威力はたったの4。あいつ、魔力を奪うという魔法が使えるけど単純な威力の高い魔法は使えないのか…?
というか、今の所最高点がミリアーナさんなんだけど…これ、ナツさんとかだとどのくらいの数値なのか知りたいな。ミリアーナさんのあの攻撃、僕からしたら物足りないというか…全然威力が高いようには見えないんだよね。
『ここで
「百二十ミリ…黒雷砲!!」
『さ、三千越え…!?』
「わ、私の十倍!?」
数値は3825。確かに今のは凄い威力だった…でも、あれくらいなら多分ナツさん達も出せる気がする。僕の
それより問題は次なんだが…
『さあ、それに対する聖十のジュラはこの数値を超すことが出来るのか、注目されます!』
「本気でやっても良いのかな?」
「勿論ですカポ」
魔力を集中させ始め、地鳴りが怒り始める。ジュラさんの最強の一撃がどれだけの威力なのか…MPF壊れないかな。何か、僕が食らった時より魔力集中させている気がするんだけど…
「鳴動富嶽!!」
『は、8544!!これは凄すぎるーっ!!!』
うわ…やっぱり僕との試合の時は手加減してたのか。間近で見てすぐに分かった。きっとジュラさんもあの瞬間に僕の魔力が消えたということに気づいて力を抜こうとしたのかも知れないな。
これ、カナさんはミリアーナさんの数値超えれるかな…カナさんもパワーでゴリ押しするタイプじゃ無いし、カナさんが使える魔法で威力が高いのは…祈り子の噴水とか?爆炎とかでもいけるかな?せめて酔っ払って威力の低い攻撃をしたりしないかが心配だ…あの人エルザさんが戦ってる時から飲んでて大分出来上がってるし。
そして、ついにカナさんの番が来て、上着を投げ捨てて……え?
「さ、ぶちかますよ!!」
あ、あれって…確か?観客席を見ると、初代が何やら三代目に説明していて、三代目は驚愕している。
あの時は確か扱いきれずにブルーノートに掻き消されてしまっていたけど…
「集え、妖精に導かれし光の川よ!照らせ、邪なる牙を滅する為に!!
ジュラさんの一撃でも壊れることが無かったMPFが、完全に破損。9999という数値を残して跡形も無く消滅していた。
『何なんだ、このギルドは!競技パートワンツーフィニッシュ!もう誰も
「止められないよ!なんたって私達は、
☆
最高の結果で終わった競技パート。後半のバトルパート、その第一試合は
第二試合は
こっそり
『続いて第三試合、
…来た。ここが正念場だ。ギルドの皆も
試合開始の合図と共に、僕は気がついた。他の皆はアレクセイの攻撃にラクサスさんがやられている姿が見えているみたいだけど…
(ウォーレンさん、異常発生です)
(どうした、ゴーシュ!?)
(今皆が見ているのは幻影…本物の二人は動いてすらいません)
(何だって!?)
(マスター、初代、幻影の解除も恐らく可能ですが…)
ラクサスさん達選手には負担をかけないように僕がフィールドにいることは知らないはずだが…どうやら気づいているようだ。小さく首を振ってこのまま続けるつもりでいる。
(このまま様子を見ましょう。皆も気づかないフリを続けて下さい)
ラクサスさんに接触してきたのは、ルーメンイストワールとやらの在処を聞き出す為。口の堅い三代目でも実の孫であるラクサスさんになら打明けているだろうと考えてのことだったようだけど…ラクサスさんは本当に知らないようだ。
アレクセイの正体はマスター・イワン。そして他の選手達もいる。どうやら観客席にいるのは思念体みたいだ…いや、五人だけではなかった。
「見せてやる、対
どうやら、
(マスター、これ以上は…!!)
(うむ…任せたぞ、お前たち!)
(了解!)
「ドルモン、プロットモン、パタモン…行くよ。作戦通りにね」
「「「了解!!」」」
三体は光に包まれ、その姿を成熟期のものへと変化させる。それに奴らも気づいたみたいだけど…関係無い。
「ドルガモン、進化!!」
「ブラックテイルモン、進化!!」
「ユニモン、進化!!」
これが、お前たち
やはり、ラクサスさんがイワン含めた五人を相手に勝利。幻影もイワンの仕業だったようで、イワンがやられたと同時に解除されたらしい。
僕とデジモン達は力を合わせ、他の
そして奴らのアジトで悪行の数々の証拠も手に入れているし、それらも分かりやすいように捕らえたメンバー達の近くに置いて来た。会場の近くだから、すぐ分かるだろう。暫くは牢から出ることも出来ないだろうね。
とにかくこれで僕らも次の試合に集中できる。次の、今日の最後の試合は…
『
圧倒的タイトル詐欺。